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Sierは必要なくなり、企業でITの内製化が進んでいきます【社員はSierから逃げるべき】

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Sierは、あまりよくないという話を聞く一方で、30代以降はSierに勤めていた方が給与が高いという話も聞きます。
Sierの未来について、どう思いますか?

記事の内容


Sier業界の未来は、ハッキリ言って明るくありません。
この記事では、その理由を説明します。

Sierの利益は、事業会社の非効率から生まれます

Sierの利益は、どのようにして生まれるのでしょうか?
Sierの利益は、「事業会社に派遣するエンジニアの数 × 単価 × 月」で決まります。
「あれ?エンジニアのスキルや業務の効率化は関係ないの?」と疑問に思う方もいるかもしれません。
端的に言うと、ほとんど関係ありません。
一応、エンジニアの単価は、数十万円ぐらいの前後はあります。
でも、基本的な計算は、「エンジニアの数、単価、月」を掛け合わせたものです。

では、それの何が問題になるのでしょうか?
例えば、現状の業務に合わせて、事業会社が何らかのパッケージソフトを導入するとします。
その際に、現状の業務が非効率だと、パッケージソフトの大幅改修が必要になってくるので、業務を見直した上でパッケージソフトを導入した方が事業会社のためになります。
でも、Sierにとっては、業務をそのままにして、パッケージソフトを大幅改修した方が儲かります。
つまり、事業会社とSierの利益が一致しないことが、あるということになります。

事業会社にとって有益な作業フロー

  1. 事業会社の非効率な業務フローを改善
  2. 短時間でパッケージソフトを導入する

Sierにとって有益な作業フロー

  1. パッケージソフトの導入
  2. パッケージを、非効率な業務フローに合わせて、時間をかけて改修する

非効率な作業に合わせてプログラミングをするので、時間が掛かり、結果としてSierは儲かります。

事業会社とSierが協業する仕事の進め方

事業会社がSier企業を使ってプロダクトを作ると、以下の図のようになります。
事業会社が企画を立てて、それをSierが実装をしていくことになります。
ちなみに、Web系の企業の場合だと、企画からテストまでは一貫して一つの企業で行います。

Sierを使ったやり方だと、何が問題になるのでしょうか?

仕事にスピード感がありません

Sierを通して協業するやり方だと、複数の企業が連携して仕事をすることになります。
場合によっては、各々の従業員が別々の場所にいることもあります。
さらに言うと、契約次第ではありますが、業務範囲を超えた仕事をするためには、新たに再契約をする必要があるかもしれません。
物理的にも離れていたり、何か作業をするためにイチイチ契約を結んでいるようでは、開発のスピードが上がるはずもありません。

最近だと、事業会社はApple StoreやGoogle Play Storeなどを見れば、ユーザーからの反応を即座に見ることができます。
そのレビューにスピード感を持って対応することで、プロダクトは良くなっていきます。
しかし、ゆっくりとした対応しかできないのであれば、ユーザーはその間にプロダクトに飽きてしまいます。
ということは、事業会社は自ら、ユーザーを獲得するチャンスを捨てていることになります。。。

エンジニアは問題に気付いても提案しないかもしれません

階層構造のやり方では、エンジニアは何か気付いたとしても、それを報告しないことがあります。
なぜならば、二次受け(下層)に位置するエンジニアの仕事は、「仕様に沿ってプログラミングを書くこと」だからです。
決して、「ユーザーが使いやすいプログラミングを書くこと」ではありません。

そのため、Sierを通して出来上がる製品は、微妙なものが多くなります。

最近、セブンペイに対する不正アクセスが話題になりました。
あの事件の原因は、そんなに難しいものではありません。
そのため、現場で働いているエンジニアの中に、問題に気付いていた人達もいると、私は考えています。
それでも、問題が上に報告されることは、ありませんでした。
おそらくは、問題を上に報告する仕組みがなかったからでしょう。

階層構造のやり方では、どうしても、このような問題が起こってしまいます。
全員が一体感を持って仕事をするWeb系の企業では、同様の問題は起こりづらくなります。

事業会社にノウハウがたまりません

最近、日常生活において、ITを使う頻度が高まっていることは、多くの人が気付いていると思います。
世界中の多くの人が、スマートフォンを使って様々なことをしています。
そのため、IT業界において、流行り廃りはかなりのスピードです。
少し前までは、ニコニコ動画なども人気でしたが、今は誰もがYoutubeしか使いません。
mixiやクックパッドといったサービスも同様で、一時期は人気でしたが、最近は廃れています。

このようにサービスの隆盛が激しい中で、会社の存続に必要とされることは、「スピード感」と「ノウハウの蓄積」の2つです。
GAFAと呼ばれているGoogle、Amazon、Apple、Facebookといった企業は、それらを武器にしながら、ユーザーからのフィードバックを活かしてサービスを向上させています。
「スピード感」と「ノウハウの蓄積」があれば事業が成功するわけではありませんが、それらの2つがないと、将来的には事業が立ち行かなくなることは自明です。
なぜならば、ノウハウの蓄積がなければ、サービスの改善もできないからです。

ところで、事業会社とSierが一緒に仕事をしていたとして、ノウハウが蓄積するのはどちらでしょうか?
基本的には、事業会社ではなくSierにノウハウが蓄積されていきます。
ということは、事業会社は「蓄積されたノウハウ」を基にしてサービスを改善することができないということです。

事業会社がエンジニアを雇っても大丈夫なの?

ここまで読んだところで、事業会社がSierと組んで事業をすることは、あまりよくないということを理解して貰えたはずです。
改めて簡単にまとめると、主な問題は以下の3つです。

ここが問題

  • 仕事にスピード感がない
  • 現場からの意見が上がってこない
  • 事業会社にノウハウが溜まらない

この状況を改善するためには、事業会社はSierとの付き合いを止めて、自社でエンジニアを雇う必要があります。
その際に、いくつかの質問が出てくると思うので、それについても回答しておきたいと思います。

  • AIなどの発展により、これからエンジニアは必要なくなるかも?

いつかはそういう未来が来るかもしれませんが、業務も複雑になっている分、人間にしかできない作業が多くあります。
当面は、そういった心配をする必要はなさそうです。
ちなみに、昔からそういった話はありましたが、実現する気配は一向にありません。

  • 製品を作った後は、エンジニアはいらなくない?

今の時代、一度、製品を作ったからといって、それで終わりではありません。
例えば、AWSなどは次々と新規の製品をリリースしています。
時代の変化の速さを考えれば、一度、製品を作ったからといって、それで終わりということは決してないはずです。
逆に、終わりと考えているならば、それは事業自体が終わりになるということになります。

  • エンジニアを採用できるのか?

エンジニアの採用は、かなり難しいことは事実です。
2030年には、最大で79万人のエンジニアが不足とも言われており、これからもエンジニアが不足し続けることは間違いありません。
エンジニアが採用できない時は、それ相応の条件と仕事のゴールを見直すしかないと思います。

まとめ

この記事では、事業会社がSierを使い続けることの危険性について説明しました。
ユナイテッドアローズがECサイトの運用に失敗したことが話題になりましたが、今後は、このような事例が多く出てきそうです。
そのため、これからはITの内製化用に切り替える事業会社が増えてきそうですね。

ちなみに、転職する際にはdodaさんがオススメです。
私の場合は、かなり親身になって指導して頂きました。

Good luck for your engineer life!

この記事は、こちらの本を参考にして書きました。

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