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日本人は他人への関心をなくしたのだろうか?

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先日、ちょっとショッキングな出来事があったので記録も兼ねて記事を書くことにした。
タイトルの主語は「日本人」としたけど、もしかしたら主語が大きすぎるかもしれない。
まぁ、そこはあんまり気にしないで欲しい。

土曜日の夜の22時30分頃、中板橋駅のホームで苦しそうに吐いている20代の女性を見掛けた。
俺は反対側のホームから見たから、一旦、階段を登ってから下って、彼女の元に駆けつけた。
とりあえずティシュを渡して、自販機で水を購入して渡した。

それから軽く事情を聞いた。

  • 牡蠣にあたった
  • 駅員を呼んで欲しい

この2つの事を聞けたので、改札に言って駅員を呼んできた。
そして、救急車を呼ぶ?、それともタクシーを呼ぶ?みたいな話を駅員さんも含めて話したものの、彼女は少しづつ回復をしてきたみたいなので、歩いて帰ることになった。

後になって状況を振り返ってみると、非常に残念な気持ちになった。
なぜならば、誰もホームで吐いて倒れている彼女に関心を持っていなかったからだ。
土曜のその時間、池袋から中板橋駅で降りた乗客は、それなりに多いはずだ。
彼女の異変に気付いた人は30人以上はいただろう。
反対側のホームから見た人を入れたら、50人はいたんじゃないだろうか?
そして、その全員が彼女を素通りして、駅員にも声をかけないのだ。

明るくて見通しのいいホーム上だから、怖いとかを心配する必要はない。
相手が女の子だから、襲われる心配もない。

そんな状況でも、誰も彼女に声を掛けないのだ。
なんだか、日本は本当に寂しい社会だなと改めて思った。

しばらく様子を観ていたけど、可愛らしい本当に普通の女の子だった。
自分の吐しゃ物をティッシュで拭いて、それをビニール袋に入れて持って帰っていた。
育ちが良い女性なんだと思う。

そんな女性でも、駅のホームで周りから放置されていた。
一昔前なら、自然にそういった女性を助けようとする人が、男性でも女性でもいた気がする。

ここ数年間、フィリピン社会で過ごす事の方が多かった俺としては、なんだか浦島太郎になった気分だ。
東京砂漠とは昔から言われていたが、昔よりさらに砂漠化が進んだ気がする。
そして俺は、この砂漠化現象には染まりたくないな〜と強く思う。
こんな事をしたって、俺には一文の得にもならない。
それでも、ちょっとした親切をすることを、決して忘れたくはない。

(主語が大きいかもしれないけど)日本人は、もう少し他人との距離を詰めた方がいい気がしてならない。

-ポエム, 社会

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