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移民を入れないとどうなるのか?

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最近、ひろゆきと田端さんの移民に対する議論を観た。
全部を見るのが面倒な人は、12:00分からの数分間だけを見て欲しい。

面白い議論だったけど、肝心な所が説明されていなかったので、変わりに説明する。
詳細は動画を観て欲しいけど、要約するとこんな感じだ。

ひろゆき

移民を入れないと、労働者の奪い合いになり、労働者の賃金が上がる。
そして、その賃金が物価に反映されて、牛丼やラーメンの値段が2千円になるし、他の全ての値段も上がる。
みんなの給料が上がって、みんなハッピー。

田端さん

でも、俺は500円ぐらいの安い牛丼を食べたいから、移民がいて欲しい。

この話に限って言えば、正しいのはひろゆきだろう。
牛丼の値段が4倍の2千円になれば、給料も2倍の40万円ぐらいにはなっているだろう。
そして、バスや電車の運賃も4倍になっているだろう。

数字自体は、若干、いい加減だけど、大体はそんな感じになるはずだ。
つまり、移民を入れないことで牛丼が2千円になった世界線では、その2千円の価値は今の500円と同等ということだ。
これを我々はインフレと呼んでいる。
ただ、貨幣の価値が落ちただけの話だ。

アメリカではずっとインフレが起きていて、日本ではあまりインフレが起きていない。
だから、アメリカのラーメンは1杯3千円になったけど、日本のラーメンは未だに800円のままだ。

しかし、この世界線の中で、なかなかインフレには、なりづらい分野が存在する。
それは政府から支援を受けている産業だ。
病院、介護、保育などは、直ぐには値段を上げられないだろう。
つまり、その値段を上げられない間は、その業界は損をするということだ。

そして、一番の問題は介護業界だろう。
病院は健康保険があり、老人の支払いは1割〜3割ぐらいだから、インフレでもさほど大きな問題にはならない。

でも、介護業界は違う。
4倍のインフレになれば、老人が施設に払う料金も4倍になる。
4倍のインフレになった頃には、貰える年金の額も増えているはずだが、それでも老人の預貯金はみるみる内に減っていくことになる。
そして、もちろん、お金が無くなった老人を介護する施設はどこにもない。

それこそが、政府が最も避けたいシナリオだ。

インフレでは、借金をしている人が得をして、預貯金をしている人が損をする。
反対にデフレでは、借金をしている人が損をして、預貯金をしている人が得をする。
少し言い換えると、インフレでは若者が得をして、デフレでは老人が得をするようになっている。
だからこそ、日本政府はずっとデフレ政策を実行してきたわけだ。
可能だったならば、団塊世代が亡くなるまでは、日本政府はずっとデフレ政策をやりたかったに違いない。

結論としては、移民を入れなければ、日本はインフレに向かい、給料、牛丼、ラーメン、電車賃、バス代、賃貸料、株価、仮想通貨といった、ありとあらゆる価格が上がることになるだろう。
そして若者世代は喜び、老人世代は生活に苦しむことになるはずだ。

そして、政府はそのシナリオを嫌い、インフレを起こしたくないから、移民を大量に受け入れようとしている。
「人手不足だから移民を受け入れるしかない」とは言っているが、本心は「老人の生活とお金を守るには移民を受け入れるしかない」ということだろう。
この論法は、ワクチン接種で使われたものと同様だ。
「みんなのためのワクチン接種」と言ってはいたが、実際は「老人を守るためのワクチン接種」だったことを、今では多くの日本人が気付いている。

どこまでいっても、団塊世代のための日本だな〜と、つくづく思う。

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