記事の内容
この記事では、プログラミングが上達する人の思考の流れについて説明していきたいと思います。
プログラミング自体の勉強方法を説明する記事ではありません。
ただし、ここに書かれている内容を理解していない人は、残念ながらプログラミングも上達しないと思います。
この記事を書くキッカケとなったツイート
この記事を書くキッカケになったのは、以下のような内容のツイートが気になったからです。
ようするに、「ドットインストールに月に1,000円すらも払いたくない」と彼は言っています。
ドットインストール全部無料で見られるのかとおもってphpのレッスン見てたら、途中から「これより先は有料会員登録してね」とか言われては?ってなった こっちは月額1000円払う金すらないねん
これを見て、私は、「彼はなかなかスキルが上達しないだろうな」と感じました。
その理由を順番に説明していきたいと思います。
プログラミングの前に、「素直」「謙虚」「尊敬」が大事です
プログラミングに関わらず、習い事を上手になるためには、ちょっとしたコツがあります。
プロではないにしろ、何でもソツなくこなす人をたまに見かけますが、その人は「習い事が上達するコツ」を掴んでいるので、何をやってもすぐに上達します。
「習い事が上達するコツ」を表したのが以下の図です。
習い事が上達するために重要なことは人間力ですが、ここでは、その人間力を「素直」「謙虚」「尊敬」の3つに分解しています。
素直な人は、言われたことをすぐに吸収するので、自然に上達が早くなります。
謙虚な人は自分を省みるので、仮に間違った方向に進んでいたとしても、すぐに軌道修正をします。
先生に対して尊敬の念を持っている人は、より多くの事柄を学ぶ機会を得ることができます。
そうしてスキルアップをした生徒は、自信を深めて、さらに人間力が高くなります。
これが「何でもソツなくこなす人」の正体です。
余程の天才を除いては、人間の才能は大して変わりません。
それでも、「何でもこなせる人」が一定数いる理由は、彼らがこのフレームワークを理解しているからです。
このフレームワークに、ドットインストールの無料ユーザーを照らし合わせてみましょう。
彼は、ドットインストールというサービスを尊敬していません。
そのため、有料部分の素晴らしいレッスンを受けることができません。
また、彼には謙虚さもありません。
彼は自分の能力に謙虚ではないからこそ、「ドットインストールに1,000円は出せない」と考えているわけです。
もし謙虚な人ならば、1時間分の労働で得られるお金で、ドットインストールのレッスンを一ヶ月間、見られることに感謝するはずです。
彼が素直な人かどうかは、ツイートからはわかりませんが、それも怪しいと思っています。
いずれにせよ、彼のエンジニアリングに関する上達は、かなり遅いはずです。
私は何人かの生徒にプログラミングを教えていますが、プログラミング力が伸びない人は、「素直」「謙虚」「尊敬」の内の一つ以上が欠けていました。
こればっかりは、私が教えられることではないので、生徒さん自身に改めてもらう他はありません。
昔の職人さんの教育方法
最近、ある天ぷら職人の弟子が、「見て覚える」を10年間もやっていることで話題になっていました。
多くの人は、「その10年間は無駄じゃない?」と笑っています。
私も、「10年は流石に長すぎるんじゃない?」とは思いますが、理にはかなっていると思います。
師匠は、弟子に「素直」「謙虚」「尊敬」の3つが満たされる時期を待っているのだと思います。
それさえ揃っていれば、少し教えてやれば、弟子の能力はすぐに伸びていきます。
つまり、師匠は効率よく弟子にスキルを教えてやることができます。
反対に、「素直」「謙虚」「尊敬」を持っていない弟子にスキルを教えようとすると、師匠にとっては手間ばかりがかかって、何もいいことはありません。
おそらくは、事あるごとに反抗されてしまうので、ただただ面倒なだけです。
10年という時間には、弟子の人間力を育てる時間も含まれているのだと思います。
ただ、繰り返しにはなりますが、10年という修行時間の全てを肯定するわけではありません。。。
寿司職人の世界を知りたい人には、これらの漫画をオススメします。
昭和の時代の寿司職人の修行について書かれています。
修行方法は厳しいし、職人の上下関係もかなり辛そうです。
また、日本人の「心意気」を考えさせられる内容です。
土方系の漫画だとこちらです。
日本の伝統的な家造りの技術を学ぶ職人さんの話が出てきます。
この漫画では、職人の人間関係の大切さやチームワークに関する話が出てきます。
全ての習い事は同じです
上では、プログラミングについて話しましたが、あの図は全ての習い事に当てはまります。
サッカー、野球、空手、合気道、ヨガ、書道といった習い事の全般です。
何かを習得する流れは、以下のようになります。
- 素直に、先生から教えてもらった基礎を学ぶ
- 謙虚に、自分のスキルを見直して、先生からのアドバイスに従う
- 先生を尊敬して、より良い学びのチャンスを得る
今、自分が伸び悩んでいると感じたら、これらの3つを見直してみましょう。
きっと、どこかに問題点があるはずです。
また、もし先生に問題があると感じるならば、別の先生から学び直すのもいいかもしれません。
自分が尊敬できないような先生と人間関係を築くことは難しいため、時間の無駄になってしまう可能性が大です。
先生は、その専門においては先生かもしれませんが、必ずしも人格が良いわけではないので、そこには注意が必要です。
まとめ
この記事では、習い事全般における、「素直」「謙虚」「尊敬」の大切さについて説明しました。
最近の日本では、核家族が一般的ですし、一人っ子で育った大人が増えています。
そういった人達は、人間関係を学ぶ機会が少なく、「素直」「謙虚」「尊敬」の大切さを知らずに育っています。
そして、それらを理解していなくて損をしているのは、彼ら自身です。
彼らには、是非、上記のフレームワークを理解して欲しいですね。
そうすれば、これからの人生において、何かを学ぶ時のスピードが格段に早くなるはずです。
Good luck!
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