記事の内容
Sierで働く人には、鬱になる人が多くいます。
この記事では、その理由について説明していきたいと思います。
目次
Sier業界で鬱になる人をたくさん見てきました
私は、Sierで働いていたこともあるのですが、以下のような人達を多く見てきました。
その後に立ち直ってる人達もいましたし、かなり引きずっている人達もいました。
現場で見た人達
- 突然、音信不通になる人
- 突然、休職になる人
- 辛くなってエンジニアを諦める人
- ストレスで食事を食べられなくなる人
- ストレスでパワハラやセクハラをする人
- いきなり、現場から「あなたは必要ない」と言われる人
では、何でこのような悲劇が発生するのでしょうか?
それには明確な理由が存在します。
Sier業界の場合、自社で働くことは稀です
Sier企業とは、ユーザー企業に頼まれてシステムを構築します。
例えば、ユニクロやみずほ銀行は、自分達ではシステムを構築しません。
その変わりに、Sier企業と呼ばれる富士通やNECといった企業にシステムの構築を依頼します。
そのため、Sier企業で働くエンジニアは、ユニクロやみずほ銀行のような客先に行って働くことが普通です。
当然のことながら、常に客先に出向いて働くことは相応のストレスになります。
受発注構造が存在して、ピラミッドの下だと辛いです
Sier企業でのシステム開発は、得てして以下のようなピラミッド構造になっており、上下の会社には受発注構造が存在しています。
そのため、各社の社員には序列が存在します。
現場での立場の強さは、「みずぽ銀行の社員 > ボスSier > A社, B社, C社, D社」という関係になります。
結果として、下請けのA社などで働く社員は、本人の実力に関係なく本当に苦労します。
なかには、「俺はそんな序列には従わない!」という人もいますが、そういった社員は容赦なく、他の現場に飛ばされます(笑)
他社の人と一緒に働くことが多いです
上の図を見て貰うとわかりやすいのですが、Sierで働く場合は他社との付き合いが多くなります。
そのため、人間関係が複雑になりがちです。
エンジニアは、人間関係が苦手な人も多いので、多くのエンジニアが心労を抱えています。
言い方を変えれば、エンジニアはうつ病になりやすいと言えます。
Sierは長時間労働で稼いでいます
Sier企業の利益構造の多くは、「人数」×「時間」です。
それを簡単に言うと、プロジェクトに人を入れて、時間をかけてシステムを作ればそれが利益になります。
それはつまり、「少ない人数で効率よく短い時間でシステムを完成させる」というインセンティブが働かないということを意味します。
Sier企業は頑張っているフリが大好きです(笑)
そのため、多くのエンジニアが長時間労働をすることになります。
まとめ
この記事では、Sierで働く人が鬱になりやすい理由を説明しました。
改めて簡単に説明すると、以下のようになります。
ここがポイント
- 自社ではなく、客先で働くので疲れる
- ピラミッド構造で働くので、人間関係が複雑
- 長時間労働が普通なので疲れる
気になる対応策ですが、このような業界を何とかしようと思っても、一人で何とかできるものではありません。
自分が限界だと思ったら、サッサとWeb業界に転職しましょう。
もしくは、東南アジアに転職とかでもいいかもしれません。
会社でキャリアを積むことは大事ですが、自分の体と心が健康であることが、何よりも一番、大事なことです。
サラリーマン生活はマラソンのようなものです。
これから、私達は70歳まで働かなければいけません。
それも踏まえた上で、サラリーマン生活を送りましょう。
Good luck with your engineer life!
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