Googleフォームが奪ったエンジニアの仕事

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最近、Googleフォームを使ったのですが、「便利だな〜」と思った一方で、「昔は、これもエンジニアの仕事だったよね」とも思いました。
この記事では「Web開発の歴史?」と「自動化がエンジニアの仕事を置き換える未来」について話していきたいと思います。

本記事の内容

  • Googleフォームの機能
  • Googleフォームの機能を説明
  • Googleフォームの機能を自分で作るとしたら?
  • Googleフォームはエンジニアから数百万円の仕事を奪ったけど。。。

Googleフォームの機能

Googleフォームを使ったことはありますか?
簡単なアンケートをとって、集計結果を見ることができる機能です。

こちらがアンケート画面

こちらが集計結果を見ることができる画面です。

Googleフォームの機能を説明

Googleフォームのすごい所を簡単に説明します。

  • アンケート機能の項目を自動でいくらでも追加することができる
  • Facebook、Twitter、メールなどで、その画面を誰にでも共有することができる
  • 結果を集計して、見やすく表示してくれる

書くと、たったの3行の機能ですが、非常に便利なので、多くの人が使っているはずです。

この機能をシステム目線で、もう少し分解してみます。
Googleフォームを作るためには、何が必要なのか見てみます。

  • サーバーの公開準備をする
  • ドメインを取得する
  • プログラミング言語、ミドルウェア、データベースなどをインストールする
  • デザインを作る
  • 登録フォームの機能を作る
  • 結果を集計する
  • SNSにシェアする機能を作る

かなり多くの機能があることがわかります。
次に、これを実際に自分で作るときのことを考えてみます。

Googleフォームの機能を自分で作るとしたら?

Googleフォームを実際に自分で作るとなると、それなりに手間です。
エンジニアによっては、得て不得手あるので、一人で作れるエンジニアは、意外と少ないと思います。
エンジニア向けの内容にはなってしまいますが、詳細にGoogleフォームを作ることを考えてみます、

もし、15年前の技術で作るとしたら?

当時のWebは、RailsやSymfonyにあるようなscaffold機能がありませんでした。
スクラッチで、CRUD機能の全てを作成する必要があります。

AWSはないので、今ほど簡単にサーバーを作成することができません。
小さい規模ならレンタルサーバーでもいいですが、データ数が多くなるようだと、自前でサーバーをデータセンターに置くところから始める必要があります。

デザインにおいては、Bootstrap無しで、全て自分でやらなければいけません。
「汎用的にラジオボタンやチェックボックスを追加する機能」をReactなしで実装するのは、かなり難易度が高そうです。

当時、Googleフォームの機能をシステム会社に発注したら、数百万はかかったと思います。
もちろん、金額は概算だし、システム会社にもよります。

最近の技術で作るとしたら?

今なら、まだ簡単に作成することができる気がします。
Railsのscaffold機能でCRUDは簡単に実装できます。
サーバーの設定から公開は、AWSですぐに作成できます。
デザインは、Bootstrapで作成して、「汎用的にラジオボタンやチェックボックスを追加する機能」はReactで実装できます。

ただし、それでも、作り込む必要がある場所もあるので、それなりの工数はかかると思います。
今でも、Googleフォームの機能をシステム会社に発注したら、百万はかかるかもしれません。
金額は概算ですし、慣れたフリーランスなら安い金額で引き受ける可能性もあります。
でも、Googleフォームは機能が細かいので、全ての機能を網羅するとなると、今でも数百万円はかかるかもしれません。

細かい金額は、この記事の本質ではないので、一旦、置いておいて下さい。

Googleフォームはエンジニアから数百万円の仕事を奪ったけど。。。

web開発の歴史を見ていくと、Googleフォームは、この15年で数百万相当の仕事をエンジニアから奪ったことがわかります。
でも、エンジニアは暇になるどころか、ますます、忙しくなりました。
なぜならば、Googleはシンプルな仕事をGoogleフォームのように自動化していく一方で、AndroidやTensorFlowなどを開発することで、新たなエンジニアのための仕事を創出しているからです。

次の15年間も似たようなことが起きるのかもしれません。
15年前の我々は、Googleフォームのような便利な機能やAndroidエンジニアや機械学習エンジニアといった職種を誰も想像していませんでした。

同様に、今の我々も今ある機能の何が便利な機能によって置き換えられて、どういった新しい職種が出てくるのかは想像できません。
でも、Googleにいる天才達は、簡単な仕事を自動化して、そしてまた新たな仕事を創出していくのでしょう。

そう考えると、稼げるエンジニアとは、常に新しい技術をキャッチアップできるエンジニアなのかもしれません。

Good luck for your engineer life!

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