記事の内容
この記事では、AIが本格的に使われ始める世界において、AIがもたらす三つの事象について説明していきたいと思います。
AIは既に使われ始めています
ご存知の人もいるかもしれませんが、実はAIは既に様々な場所で使われ始めています。
それは、例えば以下のようなケースです。
こんな風に使われています
- 病院では、AIがレントゲン画像をチェックします
- 法律事務所では、AIが関連判例の調査や分析をします
- AIが飛行機の自動操縦を行います
- AIがAmazon上で、商品をオススメします
- AIが囲碁をPlayして、人間の世界一を倒します
このように、AIは実社会で使われ始めていますが、AIについては十分に理解されていません。
その理解されていない三つの事象について説明します。
AIがもたらす三つの事象
- 知能とは多種多様なもの
- AIは頭脳の産業革命
- AIは人間から仕事を奪う以上に、新しい仕事を生みだす
知能とは多種多様なもの
知能という言葉を聞くと、ネズミは知能が低いけど、チンパンジーは賢い。
でも、チンパンジーは人間よりは劣るといった風な感じで、知能指数を考える人が多いように思います。
でも、現実は違います。
人間には、多種多様な知能があります。
感情的な知能、空間的な知能、言語的な知能などを始めとして、それ以外にも多くの知能を持っていて、その知能の高さは人によってそれぞれ異なります。
男性は空間認識能力が高く、女性は言語能力が高いというのが、わかりやすい例かもしれません。
また、動物は動物で、様々な知能を持っています。
聴覚が優れている知能があれば、嗅覚が優れている知能もあります。
私達がこれから設計する知能とは、このような多種多様な能力の一つ一つを作っていくことになるはずです。
聴覚に優れた知能、嗅覚に優れた知能、言語能力に優れた知能を作っていきます。
下記に書いたような素晴らしい知能が、沢山、できるかもしれません。
こんな知能ができるかも?
- 車を安全に運転する知能
- 翻訳をする知能
- ガンを発見する知能
- 将棋をする知能
- 匂いを判別する知能
- 色を判別する知能
- 音を判別する知能
- 犯罪者を判別する知能
- 天気を判別する知能
AIは頭脳の産業革命
18世紀に起こった産業革命とは、人間の筋肉を代替するものでした。
産業革命以前は、何かを作る際には、人間の筋肉か動物の力を借りる必要がありました。
でも、産業革命以降は、蒸気機関や化石燃料を使って人工動力を生み出し、様々なことができるようになりました。
馬車だった移動手段が自動車に変わり、手押しポンプは電気ポンプに変わりました。
また、道路もでき、多くの高層ビルも建てられました。
さらには、作ったエネルギーを電力に変換して、人工動力を至るところに運ぶこともできるようになりました。
つまり産業革命とは、「人間の筋肉が増えて、その形が変わりつつ、自由に持ち運べるようになった」とも言い換えることができます。
その流れを簡潔に書くと、以下のようになります。
産業革命とは筋肉の代替
- 人間の筋肉が、人工動力に取って代わられた
- 人工動力を使って、機織り機のような便利な製品が生み出された
- 人工動力は電気に変換されて、至るところに配られるようになった
- 人工動力が配られることで、さらに多くの変化が生まれて、自動車や冷蔵庫といった、より複雑で便利なものが生み出された
そして、産業革命の頭脳バージョンが、AIによってこれから起こると言われています。
その流れを簡潔に書くと、以下のようになります。
AI革命とは頭脳の代替!
- 人間の頭脳が、AIに取って代わられる
- AIを使って、便利な製品が生み出される
- AIはネットワーク上で、至るところに配布される
- AIが配られることで、さらに多くの変化が生まれて、今の私達が想像できないような製品が生み出される
AIは人間から仕事を奪う以上に、新しい仕事を生みだす
AIにカラダを与えればロボットができます。
ロボットは、今まで私達がやっていた定型的な仕事を置き換えてくれるはずです。
例えば、Amazonで労働者がやっている荷物のピッキング作業は、ロボットが自動でやってくれるようになります。
また、長距離トラックの運転も、AIが自動でやってくれそうです。
これだけを見ると、AIとロボットは人間から仕事を奪うように見えます。
でも、ロボットが生まれることで新たな仕事のカテゴリーができ、それ以上に新しい仕事が生まれてくるはずです。
まとめ
こうして見ると、AIとロボットが人間から仕事を奪うことを恐れる人もいるはずです。
でも、安心して下さい。
ロボットができることは、効率的で定型的な作業だけです。
人間には、人間がやるべき仕事があります。
現在、医療の診断で最も素晴らしい成果を出しているチームは、「医者だけ」でもなく「AIだけ」でもありません。
医者とAIが恊働しているチームです。
これから、仕事で成果を出す人達は、AIを上手く使いこなせる人達だと思います。
Good luck!
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