高騰化する住宅価格と安くなる住宅価格

最近、住宅価格が高騰しているというニュースを見ました。

なかでも東京23区の平均価格は1億1500万円程度とおよそ5割上昇していて、マンション価格の高騰が続いています。

なんと1億円越え。

1億円の物件を35年ローンで買うと、返済額は1億2千万円になるとザックリと仮定します。
それに固定資産税と修繕費を年間で50万円として計算すると、35年間で1750万円になります。
合計で1億3750万円を35年間で、支払うことになります。

すごい時代になったものです。

一方で、地方の県庁所在地に目を向けてみます。
栃木県の宇都宮市では、26,000円で2kが借りられます。
富山県の富山市では、29,000円で3DKが借りられます。
勿論、古い物件ではありますが、日本の住宅ですから、ちゃんと住むことはできます。

これらの物件には、年間で35万円で住めます。
35年間、住んでいたとしても、1125万円しかかかりません。

それらをまとめると、以下のような図になり、総額だと1億円以上の差がつきます。
2053年までに最低でも2千万人もの人口が減ることを考えると、今後、この住宅費の2極化は加速していくのでしょう。

首都圏を始めとした一部の地域の住宅だけが高騰し、地方は県庁所在地レベルでも安くなっていきそうです。

場所	月の固定費	35年間の費用
都内	32万7千	1億3750万
宇都宮市	2万6千	1千92万
富山市	2万9千	1千218万

少し話はズレますが、有名な投資家であるエミンさんが、興味深いツイートをしていました。
普通の日本人は年収が低いし、都内に家なんて買えないよねっていう話ですね。
新しい資本主義の形が、今、始まろうとしています。

この年収の割合で都内の住宅は平均8500万円とは何を意味しているのか？自分の本で何度も書いているように資産を持たない「アセットレスクラス=新型の奴隷」をつくろうとしているしか思えない。若い人たちは何の資産もない。昔あったCDとか本とかも今はサブスクで契約を終わらせれば手元に何も残らない

— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) June 21, 2023

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