記事の内容
私はアラフォーですが、未だに普通のエンジニアです。
何かオープンソースに貢献したり有名な本を書いたりしたことはありません。
そんな普通の私だからこそ、若いエンジニアに伝えられることもあるかもしれないので、「エンジニアの人生プラン」に関するポエムを書くことにしました。
10年以上のエンジニア生活で、私が得られたものと得られなかったものについてお話をします。
有名な4人のキャラクターを例に出しながら説明したいと思います。
最強伝説黒沢
「最強伝説黒沢」の黒沢さんは、正直なところ、全くいいところがありません。
モテない、仕事もできない、お金を稼ぐ力もありません。
唯一、良さそうなところは、乞食仲間がいることかもしれません。
もちろん、所詮は利害関係だけでつながっているので、イザという時には乞食仲間は全く頼りになりません。
でも、そうであっても、彼らは楽しそうに人生を過ごしていますます。
そんな黒沢さんだからこそ、世間の人から笑われながらも愛されている気がします。
黒沢さんの人生をグラフにすると、このようになります。
釣りバカ日誌の浜ちゃん
釣りバカ日誌の浜ちゃんは、「人がいい」という点以外で長所はありません。
会社で出世をすることはないけれど、上司に気に入られながら会社で上手くやっています。
「仕事のやり甲斐」という話しを浜ちゃんがすることはありません。
会社は、楽にお金を稼ぐ場所だと割り切っているのでしょう。
そうして、仕事以外の時間を趣味や家庭といったプライベートに使っています。
今どき、こういった生活ができるサラリーマンがどれだけいるのかは知りませんが、これも一つの人生だと言えます。
課長島耕作
課長島耕作は、出世をして最終的には社長を経て会長になっています。
いかにも漫画の世界という感じはありますが、団塊の世代の理想像の一つなのでしょう。
彼は仕事をそれなりにこなして出世をしていきます。
猛烈にこなすのではなく、要領よくスマートに仕事をこなすのが島耕作流です。
そして結婚をしても、別に彼女はいます。
仕事もプライベートも充実しています。
一度でもリストラされてしまうと、稼ぐ力はないだけに悲惨な人生になる可能性もありますが、基本的には素晴らしい生活です。
ザ・シェフの味沢
ザ・シェフの味沢は、流れの料理人で一ヶ月の契約で数百万円を稼ぎます。
幻の料理人と呼ばれるほどの一流のシェフです。
それにも関わらず、深夜に仕事が終わったあとでも、基礎的な練習をするストイックな人間です。
腕一本で食べていくのは厳しいことだと知っているからこそ、彼は一流であると認められた後でも練習を続けるのでしょう。
ただし、プライベートな生活が充実しているとは言えません。
同僚との飲みは、付き合い程度にしかいきません。
若い頃は彼女もいましたが、それ以降はずっと独身のままです。
流れの料理人で各地を転々としているので、プライベートな生活が充実しないのは仕方がないと言えます。
あなたは、どういった人物になりたいのか?
私が選んだ人物
私の場合は、上の4人の中で言えば、「ザ・シェフ」に近い生き方を選んできました。
私が彼のように一流のプロだとは言いません。
数ヶ月単位で職場を変わっていたわけでもありません。
でも、よい職を得てスキルを磨くために、大阪から東京、東京からフィリピンへと定期的に転職をしてきました。
また、プログラミングや英語の勉強をできるだけやるようにもしてきました。
その結果、今ではプログラミングと英語の能力で、どこに勤めても稼げるエンジニアになることができました。
このようなキャリアを積んできた自分のエンジニアライフに対する後悔はありません。
アラフォーにも関わらず、いつでも転職できて、それなりの収入を得られるというのは素晴らしいことです。
でも、一方でプライベートの充実を犠牲にしてきたことは事実です。
勤務地が大阪→東京→フィリピン→東京と移るなかで、その時々の仲間を大切にはしてきましたが、それでも人間関係が希薄になりがちだったことは否めません。
彼女もなかなか作れませんでした。
エンジニアのパターンは3つ
みなさんが成りたいエンジニアは、3人の内のどれでしょうか?
黒沢さんはないと思うので(笑)、候補は浜ちゃん、島耕作、味沢の3人です。
エンジニアだからといって、必ずしも味沢さんのような人達ばかりではありません。
プライベートな時間を大切にしたい人や勉強をしたがらないエンジニアは大勢います。
どの選択肢がよくて、どの選択肢が悪いということはありません。
でも自分の志向を知っておくことは、重要なことです。
もし、あなたが会社で仲間と楽しく仕事をしていたとします。
そして、あなたが味沢さん的な人物を目指しているとしたら、それは方向性がズレているかもしれません。
仲間とは別れて、もっとスキルを伸ばせるような環境にいくべきです。
また、仲間とワイワイと楽しくやりたい人ならば、仮に社内に仕事が無くてもむやみに転職をするべきではありません。
社内でジックリと人間関係を充実させるべきです。
そうして、余った時間はプライベートの充実のために回しましょう。
「自分の方向性を決めた上で、なりたいエンジニアになってほしい」という気持ちを込めて、今回の記事を書きました。
人生で華のある時期は特に短いので、後悔のないようにして下さい。
Good luck for your engineer life!
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