記事の内容
最近、このツイートが30万回も見られました。
自分が思っていた以上に、多くの人がLinuxに関心を持っていたようなので、もう少しこのツイートを深掘りしていきたいと思います。
10年以上働いてきたなかで、どの現場でも必ず必要だったのが、LinuxとSQLの知識です。PHP、Ruby、JavaScript、Javaといった言語は、現場次第でした。なので、初心者はLinuxとSQLを最初に勉強すべきだと思うんだけど、どうもそれが上手く伝わらない。
— ジョージ(セブ島のエンジニア) (@monkey_d_george) August 16, 2018
目次
Linuxとは何か?
そもそも、Linuxとは何でしょうか?
LinuxはOS(オーエス)の名前で、リナックスもしくはライナックスと読みます。
OSとは、オペレーティングシステムの略称で、パソコンの基本的な動作をサポートしてくれるものです。
ということは、LinuxはMacやWindowsと同様のものと考えることができます。
Linuxが、MacやWindowsと大きく異なる点は、多くのLinuxは無料であるというところです。
Linuxは無料なので、世界中の誰もが自由に使うことができます。
そして、Linuxは大きく分けて、2つの種類があります。
一つはCentOS、Redhat系、もう一つは、Debian、Ubuntu系です。
CentOS(セント・オーエス)、Redhat(レッドハット)、Debian(デビアン)、Ubuntu(ウブンツ)と呼びます。
現時点で詳細な違いを知る必要はありませんが、2種類あることは知っておきましょう。
さらに言うと、LinuxはUnixOSから派生したものなのですが、Macの一部機能(BSD)もUnixOSから派生しています。
そのため、両方で同じようなコマンドを使うことができます。
イメージ図も貼っておきますので、興味がある人は、詳しく調べてみて下さい。
Linuxはどのように使われているのか?
IT業界を目指す人ならば、「サーバ」という単語を何度か耳にしたことがあるはずです。
そのサーバの多くはLinuxで動いています。
Web業界だと、90%以上はLinuxだと思っていいはずです。
なぜならば、Linuxは無料で便利なので、他のOSを選ぶ理由がないからです。
AWS(エー・ダブリュ・エス)という単語も聞いたことがあるかもしれませんが、そのAWSもLinux上で動いています。
途上国では、コンビニのレジもLinuxで動いています。
Docker(ドッカー)というキーワードを聞いたことがある人もいるかもしれませんが、それもLinuxの仕組みの一つです。
それぐらい、何に対してもに使えるOSがLinuxです。
クックパッドさんが研修で説明していた画像にサーバの説明が書かれています。
Webサーバ、Appサーバ、検索サーバ、DBサーバの全てがLinuxで動いています。
そして、それぞれのサーバの中で、RubyやPythonといったプログラミング言語やMySQLといったデータベースが動いています。
Linuxが使われているイメージが湧いてきたでしょうか?
未経験者はLinuxをスルーしがち
このように、至るところで使われているLinuxですが、なぜかみんな、あまりLinuxを勉強しようとはしません。
多くの人は、PHP、Ruby、Java、JavaScriptといったプログラミング言語のどれを勉強するかについて話しています。
でも、Linuxの勉強方法については話していません。
これは、非常にもったいないことです。
なぜならば、プログラミング言語は会社ごとによって別のものが使われていますが、Linuxはほぼ全ての会社で使われているからです。
ある会社ではPHPを使っていますし、他の会社ではRubyを使っています。
そのため、特定のプログラミング言語を勉強していも、初期投資としては無駄になる可能性があります。(ただし、あとで報われる可能性はあります)
でも、Linuxを勉強しておけば、無駄になることは99%ありません。
それほど、どこでも使われているのがLinuxです。
次に、Linuxが現場で、どのように使われているのか見ていきましょう。
Linuxを使えればチャンスは広がります
Linuxを使えれば就業のチャンスは、かなり広がります。
ただし、LinuxはCUI、コマンドラインで扱うことがほとんどなので、CUIに慣れる必要があります。
CUI(キャラクターユーザーインターフェース)とは、黒い画面でカタカタと文字を打つやつです(笑)
では、Linuxを使う具体的な例を挙げてみます。
こんな作業をします!
- サーバにRuby、Javaをインストールする
- ターミナルでGitからソースコードをpullする
- サーバにMySQLをインストールする
- サーバにApacheやNginxをインストールする
- サーバの調子が悪い時に、サーバを調査する
- サーバにロードバランサをインストールする
- ファイルサーバを構築する
- サーバからメールを送れるようにする
- サーバのログを収集して調査する
軽く思いつくだけでも、これだけの作業があります。
こういった作業ができれば、エンジニアとしての価値は上がりますし、企業から採用されやすくなることは間違いありません。
Linuxの勉強方法
ここまで読んだところで、Linuxの有益性がわかってもらえたはずです。
では、どのようにLinuxを勉強したらいいのでしょうか?
Progate
最初はみんな大好きなProgateでこちらの無料レッスンをやりましょう。
ドットインストール
次にドットインストールの無料レッスンです。
資格の勉強
最後に、Linuxには有名な資格であるLPICがあるので、その勉強をすることをオススメします。
書籍で勉強すると同時に、資格勉強サイトで有名なPing-tを使ってみるのもいいと思います。
リナックスアカデミー
多少のお金をかけてでも、急いでLinuxのスキルを伸ばしたいという人には、リナックスアカデミーに通うことをオススメします!
リナックスアカデミーは、創業が2001年で、Linuxやネットワークに特化したスクールです。
スクールの運営期間が長く、軽薄なスクールではないので、安心して通うことができます。
インフラエンジニアとネットワークエンジニアの求人
よりLinuxを多く使う傾向にある、インフラエンジニアとネットワークエンジニアになりたい方のために、サイトも紹介します。
DODA
インフラエンジニアは、約5,000件の案件が登録されていました。
ネットワークエンジニアは、約2,000件の案件が登録されていました。
まとめ
この記事では、Web業界で働くエンジニアがLinuxを勉強すべき理由を説明しました。
Linuxを勉強することは、最初は難しいかもしれませんが、少しづつ勉強を始めましょう。
Linuxの勉強をすることは、必ずどこかで役に立ちます。
この記事に、Linuxを勉強するためのオススメ本を紹介したので、参考にして下さい。
最後に一つだけ、アドバイスをします。
Linuxの力を伸ばすには、とりあえずLinuxを動かしてみましょう。
本を読むだけではなく、実際に手元でコマンドを打つことがLinuxの上達方法のコツです。
この記事に、Macを使って、仮想環境上においてLinuxを使う方法を書きました。
これに沿って作業をすれば、手元にLinuxOSを持っていなくても動かすことができます。
Good luck with your engineer life!
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