記事の内容
この記事では、JavaScriptのundefinedについて説明します。
JavaScriptのコードは、ES6で書いています。
undefinedとは?
undefinedは、JavaScriptの基本のデータ型の一つで、「undefined型」です。
undefinedとは、ある変数の値が定義されていないことを表す値です。
undefinedとnullの違い
JavaScriptには、該当する値がないことを意味するnull(ヌル)という値も用意されています。
undefinedは「参照することを想定していない」という状態を表すものです。
null 、は「空である」という状態を表すための値です。
例えば、displayという「値を表示するための関数」は、値を返す想定ではないので、戻り値はundefinedです。
一方で、「何かの値を探す関数」で、値が見つからなかった場合には、空であるnullを戻り値に設定すべきです。
ちなみに、nullとundefinedを比較すると、以下のようになります。
厳密に比較したいなら、「===」を使いましょう。
undefinedが使われるパターン
undefinedが使われるパターン
- 変数が宣言済みであるものの値を与えられていない
- 未定義のプロパティを参照
- 配列要素の初期値
- 関数で値が返されなかった
- 関数の引数に渡さなかった場合
- 関数の引数にundefinedを渡した場合
変数の定義
関数の動作
JavaScriptの真偽判定
ifの中の条件がfalseと判断されるのは、以下の6つです。
「undefined」はfalseと判断されます。
falseの条件
- false
- 0(数値の0)
- null
- NaN(数値ではないことを示すプロパティ)
- undefined
- ""(空の文字列)
undefinedの判定
変数が宣言されている時は、3つの方法で比較しても同じです。
しかし、変数が宣言されていない時の動作は異なり、typeofの時だけエラーが出ません。
undefinedで比較
typeofで比較
void演算子で比較
まとめ
この記事では、JavaScriptのundefinedについて説明しました。
Good luck for your engineer life!