記事の内容
Twitterを見ていると、たびたび、資格の不要論が出てきます。
私の場合は、「資格はあるに越したことはない」派です。
ただし、資格を取得する必要がない人達もいます。
きっと、この記事を読んでいる人も「資格の勉強をするべき or しないべき?」と悩んでいるはずです。
この記事では、そういった方のために、具体的に「エンジニアで資格を取る必要のない人達」について説明していきます。
目次
IT人材白書に書かれている統計
まず最初に、IT人材白書による統計的な事実を伝えたいと思います。
IT人材白書2018によると、情報処理技術者試験をスキルの把握に使っている企業はかなりあります。
社員数が300名以上の会社では、7割以上の会社が情報処理技術者試験をスキルの把握に使っています。
また、情報処理技術者試験以外の資格も同様に、3割から4割ぐらいは使われています。
ということは、エンジニアは、大企業で出世するためには、資格を持っている方がよさそうです。
資格とか関係なしに、一定の基礎力を既に持っている人達
多くの企業で、情報処理試験をスキルの把握に使っている事実はわかりました。
でも、すでにスキルを証明できている、下記のような人達は無理に資格を取る必要はありません。
より、実務に近い勉強をする方がいいと思います。
- 情報系の大学を卒業している人
- 情報系の高専を卒業している人
- 情報系の専門学校を卒業している人
「資格は必要ない」という会社で、一生、働いていく人
経営陣が、「資格は必要ない」と言うならば、その会社では資格が必要ないのでしょう。
もし、あなたが終身雇用で、ずっとその会社で働き続けるならば資格を取る必要はありません。
ただし、ITエンジニアの場合は、一つの会社という単位で自分の働く場所を定義していると、なかなか給料が上がっていきません。
そのため、多くのできるエンジニアは、「Web業界全体を自分の働く場所」と定義している人が多く、昇給とやり甲斐を求めて、頻繁に転職をしています。
ちなみに、最近だと、一回の転職で100万ぐらい昇給することはザラにあります。
非常に頭が良い人達や、人よりも努力ができる人達
たまに、非常に頭が良く、要領よく物事を覚えていく人達や、独学でかなりの努力を積める人達がいます。
そういった非凡な才能を持つ人達には、資格は必要ありません。
エンジニアだけど、マネージメントを仕事にしている人
マネージメント中心の仕事なら、資格は必要はありません。
なんなら、エンジニアである必要もありません。
フロント周りしかやらない人
フロント周りだけの仕事をやる人の場合だと、あまりエンジニアの基礎力は関係ない気がします。
フロント周りの人達に必要な能力は、UI/UXに関する基礎力であり、エンジニアリングの基礎力とは異なります。
まとめ
上記に当てはまらない人達は、全員、資格を取得した方がいいと思います。
IT系の資格は、ITスキル標準というものを基準に考えられています。
そしてITの資格はベンダーも合わせると、レベルごとに、こと細かに資格があるので、まずは自分のレベルに合ったものから取得していけばいいと思います。
エンジニアの場合だと、最初はレベル2から始めて、3ぐらいまでは取得したいところです。
レベル3までが基礎レベルなので、レベル4以上は自分のキャリアパスと相談した上で取得して下さい。
ちなみに、資格には激強エンジニアの叡智がつまっています。
Twitterで、「激強エンジニアと繋がりたい」といったツイートを見掛けることがありますが、資格を勉強して、問題の意図を汲み取り、理解をすることが、「激強エンジニアと繋がること」になります。
私の場合は、上記のどれにも当てはまりませんでした。
大学の専門は農学部でしたし、私の頭は残念ながら平凡です。
また、独学で勉強をするにしても、やり方がよくわかりませんでした。
それで、「巨人の肩」に乗ろうと思って、資格の勉強をしました。
資格の勉強の中で学んだことの中には、使っていない知識もありますし、すでに忘れている知識も多くあります。
でも、その時代があったからこそ、エンジニアとしての基礎力がついた気がします。
何かを習得する際には、必ず基礎力がモノを言います。
また、何事にも例外がありますが、その例外に振り回されるべきではありません。
この記事を読んでいる人は、自分がどういった人なのかを見極めた上で、後悔しないようなキャリアパスを選んで下さい。
Good luck for your engineer life!
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