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交渉をしてwin-winを目指すのがスマートな大人です

更新日:

win-winとは、どういう状態を指すんでしょうか?
また、どうやれば、win-winを目指せますか?

記事の内容


win-winとは、交渉相手に見える相手に対して提案を出して、お互いが幸せになることを目指す方法です。
「交渉」と「提案」に慣れてない人は、一方的に相手に要求を突きつけたり、要求を打ち切ったりするので不幸になりがちです。
この記事では、一方的な要求を避けることで、お互いが幸せになれる方法を紹介します。

片方が得をすれば、片方が損をするという思い込み

あまり交渉に慣れていない人は、「交渉は悪いこと」と思いこんで、最初から最終通告を相手に突きつけてしまいます。
でも、その考え方は、非常にもったいないことです。
なぜならば、利害が対立していると当人同士が思っていても、共通の利益があるかもしれないからです。
つまり、自分と交渉相手で知恵を絞れば、二人ともが幸せになれる可能性があるかもしれません。
いくつかの例を出しながら、その交渉の重要性について説明していきたいと思います。

転職の話

あなたが、自分の給与が低くて、転職を考えているとします。
その時に、転職先を決めてから、上司に報告をするというのも一つの方法です。
ただ、あなたが現在の職場に対して、給与以外は気に入っていたとします。
そうだとしたら、上司と交渉をせずに、突然、転職を切り出すのは、もったいないかもしれません。

例えば、転職を決める前に、上司に給与をもっと上げて欲しい旨を伝えてもいいと思います。
その時に、ただただ「給与を上げて下さい」と言っても上げてはくれないはずです。
その変わりに、丁寧に自分が給与交渉をしている理由と、それが会社にとっても得があることを説明しましょう。
例えば、以下のようなストーリーです。

  1. 自分がお金を欲しい事情
  2. 市場に比べて、自分の給与が安いという話
  3. 自分が辞めて新しい人を雇うと、会社は採用にお金がかかる
  4. 年収100万円を上げてくれたら、今の会社で頑張り続けるし、会社も採用費用を抑えられて助かります

このような交渉が、必ず上手くいくかどうかは、わかりません。
でも、このような話をした上で、駄目だとわかってから転職を切り出しても遅くはないはずです。
「会社を辞めます」という最終通告は、できるだけ交渉後にしましょう。
上司や同僚との人間関係は、会社を辞めた後も続く可能性があり、将来のことも考えれば、それも考慮しておくべきでしょう。

私が教えているプログラミングスクールにいた生徒

私は小さい規模ながらも、人にプログラミングを教えています。
その時の経験談をお話しします。

ある生徒が、授業を受けて2日目が終わった時に、「授業のレベルが高すぎるから、プログラミングスクールを辞めます」と言いました。
あまりにも唐突だったし、本人は「授業時間が終わった後には、外出して観光をしたい」とも言っていたので、私としては、「わかりました」としか言うことができませんでした。
もし、彼の提言が、「この部分がよくわからないので、もっと詳しく教えて欲しい」「Aというやり方をBに変更して欲しい」という内容だったならば、私にも何かできることがあったと思います。
(とはいえ、二日目で意見を言うのは早すぎるとは思いますが。。。)
でも、二日目でいきなり、「辞めます」では、私にできることは何もありません。
私としては、「やる気がないんだな」と判断して、他の生徒への影響も考慮して「わかりました」と言わざるを得ませんでした。
要するに、その生徒は、いきなり「最終通告」を突きつけたわけです。

その生徒には、いきなり最終通告を突きつけるクセがついているように見えました。
その生徒は、「プログラミングスクールを辞めた後もコンドミニアム(二人一部屋)に滞在させて欲しい」と言ってきたので、私は了承しました。
ところが、残念なことに、その生徒はルームメイトとケンカを始めました。
仕方ないので、生徒に事情を聞いたところ、「ルームメイトとは生理的に合わない」と言いました。
「生理的に合わない」と言われても、私にはどうしようもありません。
例えばそれが、「就寝時間は23時にして欲しい」「裸では歩き回らないで欲しい」といった要望ならば、私やもう一人のルームメイトにできることもあったはずです。
でも、「生理的に合わない」という最終通告を突きつけられては、私達にできることはありません。
仕方ないので、「ウチでプログラミングを学ぶ気もなく、ルームメイトともケンカをするならば、出ていって下さい」と言わざるを得ませんでした。
(ちなみに、その生徒は学生さんだったので、「必要があるならば、親御さんにも事情を説明する準備はあります」と伝えました。)

お互いが幸せになれるwin-winの話をする機会すら無かったことは、私にとっては非常に残念なことでした。

店員と交渉しよう

もっと身近な話で言えば、ヨドバシカメラやビックカメラで何かを買う時に、店員と交渉するのもいいと思います。
「この製品をAmazonで買うと1万円なので、私としては1万円以上を出したくありません。この店でも値引きをしてくれませんか?」と店員に素直に伝えてみるのはどうでしょうか?
店員の売上に対する報酬体系がどういうものかは知りませんが、きっとそれなりの対応をしてくれるはずです。
あなたの交渉が成功するかもしれませんし、失敗するかもしれません。
ただ、そういった交渉をせずに、最初からAmazonで買ってしまっては、あなたも店員も何も得をしていません。
それならば、自分から交渉を切り出すことで、あなたと店員の二人が得をする可能性を探るべきです。

まとめ

この記事では、「一方的に交渉相手に最終通告を伝えるのはもったいない」という話をしました。
どんな相手であろうとも、自分自身の目標と同様に、交渉相手の目標を理解するように努め、win-winの関係を築けることが理想です。
この方法が、どんな時でも可能かと言われれば、そんなことはありません。
また、交渉をすることは、最初は難しいことかもしれません。
でも、「何かあったら相手と交渉をしてみよう」と心掛けておくことは、きっとあなたの未来にプラスに働くはずです。
最初は、身近な友人や家族と交渉(相談)してみるのもいいかもしれませんね。

Good luck!

この記事は、こちらの本を参考にして書きました。

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