記事の内容
この記事では、不思議の国のバードの1巻と2巻の紹介をします。
「不思議の国のバード」とは、イザベラ・バードという冒険家によって書かれた明治時代の日本の記録です。
一部にはフィクションが混じっている可能性もありますが、ほぼ事実だと考えてよさそうです。
明治時代の日本を知るためには、ピッタリな漫画です。
目次
この本が書かれた理由
まず最初に、この本に込められたある想いを紹介します。
この本はイギリス人の「滅びゆく文明の記録を残しておきたい」という想いもあって、作成されました。
この本のお陰で、外国人から見た明治時代の記録が残っています。
その想いに対して、私は素直に感謝したいと思います。
この本が書かれている時代は、明治11年(1878年)頃です。
警官の給料が初任給は5$で通訳は12$だった
当時の警官の給料の初任給は5$だったそうです。
通訳をした人は、12$を貰ったようです。
現代の貨幣価値に直すと、初任給が20万だとすれば通訳は48万円を貰っていたようです。
I engaged him for twelve dollars a month
ここに出てくる「ヘボン先生」とはヘボン式ローマ字を作った人です。
また、ヘボン先生の家系には有名な女優もいます。
日本の衛生状態
日本は衛生面では綺麗な社会かと思っていましたが、明治時代の頃はそうでもなかったようです
蚤がたくさんいたようです(笑)
黒船に対する考え方
黒船が来たせいで、日本の平和が瓦解したという考え方が一般的だったのかもしれません。
それについては、シーボルトも言及していました。
子煩悩な父親達
日本人男性は仕事人間なイメージでしたが、明治時代には、子煩悩な父親がこんなにもいたようです(笑)
いつから、日本人男性は育児をしなくなったのでしょうか?
昔は乾杯もなかった
乾杯は昔からある習慣だと思っていましたが、西洋から入ってきた習慣だったようです。
混浴が一般的だった
当時は混浴も一般的だったそうです(笑)
ただ次第に、明治政府によって禁止されるようになりました。
昔の英語は少し違った
いい天気は、「a beautiful day」と言うのは一般的です。
でも昔の英語では、「a devilish fine day」とも言ったようですね。
もちろん、今のイギリス人には通じないはずです(笑)
こちらが原文です。
原文では、「その言い方は、昔は一般的だった」とイザベラ氏は回答していますね。
he said, "You say 'a beautiful day.'
Is that better English than 'a devilish fine day,' which most foreigners say?"
I replied that it was "common,"
会津地方の田舎の人々
会津地方の田舎では、まだまだ貧困が残っていたようです。
次の巻以降に説明がありますが、戊辰戦争の影響を受けたようです。
会津藩は賊軍だったので、かなり大変な思いをしたようです。
まとめ
この記事に書いた内容は、これらの本から抜粋しました。
もっと詳しく知りたい人は、これらの本も読んでみて下さい。