エンジニアがリモートワークをすることについてどう思いますか?
リモートワークは最近の働き方改革と相まって、人気が出てきているようです。
特にデザイナーやプログラマーには人気なようです。
それ自体はいいことなのですが、私なりの注意点をあげておこうと思います。
本記事の内容
- ありがちなリモートワーク像
- リモートワークは全体の仕事の一部でしかない
- 付加価値の高い人物像
- リモートワークをする人は、どのように価値をあげていくべきか?
ありがちなリモートワーク像
ツイッターでは、リモートワークができる職種に憧れる人が多いように見えます。
彼らの主張は、以下のようなものです。
- 場所と仕事を選ばずに仕事ができる。
- 通勤する必要がない。
- 成果を出せばよい。
今の時代はskypeやzoom、slackといったツールのお陰で、リモートでのコミュニケーションの精度は確実にあがっています。
そのため、上記の主張もわかるのですが、考えて欲しいことがあります。
あなたはその働き方で、自分の能力を出し切って成果を出せていますか?
家で仕事をして、十分な成果を出せているならば、あなたは大したものです。
でも、成果を出していないならば、あなたは会社に甘えているだけです。
いつか、会社にリストラされる日が来るはずです。
私の場合は、リモートワークでは、自分の力を出せて7割ぐらいなんじゃないかと思います。
なぜ、そう考えるのか説明します。
リモートワークは全体の仕事の一部でしかない
仕事をするにあたっては、「個人の粒度に合わせたタスク化」をする前に、コミュニケーションを始めとした様々な下準備があります。
例えば、BBQをする時の役割分担を考えてみましょう。
- 火をおこす
- 木を集める
- ご飯を炊く準備をする
- 材料の下ごしらえをする
BBQを成功させるためには、仕事を細分化して、「個人に合わせたタスク化」をする必要があります。
ただ、BBQの経験が少ない人は、どういった粒度で、「個人に合わせたタスク化」をしてよいのかわかりません
また、ご飯が炊きあがるタイミングや料理ができるタイミングを合わせるためには、みんなでコミュニケーションを取る必要があります。
これはITのプロジェクトでも同様です。
プロジェクトをスムーズに進めるためには、仕事をタスク化して、適切なコミュニケーションを取らなければいけません。
仕事とは、仕事をタスクに細分化することやコミュニケーションも含めて、仕事です。
リモートワークでは、基本的にタスク化された作業をやるだけです。
リモートワークが仕事の一部だと言ったのはそのためです。
付加価値の高い人物像
私がリモートワークでは、7割の力しか出せないと言った理由がわかっていただけたでしょうか?
私が定義する仕事だと、「タスク化された仕事をやること」以外にも仕事があると考えているからです。
仕事を細分化したり、一人ひとりの個性を見抜いた上で、強みを活かしたコミュニケーションをとることも、仕事の一部だと考えています。
一部の天才を除いて、「リモートワークでも力を活かしきれる人」というのは、見方を変えれば、「タスク化した仕事だけをする人」という意味にもなります。
それは小さな歯車の一部になって、仕事をしているだけです。
その仕事スタイルだと、マクドナルドなどの店員と同じく、人材が次々と供給されてくるので、エンジニアとしての市場価値は高くありません。
与えられたデザインを元にhtmlやcssを書く人などは、残念ながらこのケースにあたります。
リモートワークをする人は、どのように価値をあげていくべきか?
今までの話を踏まえた上で、それでもリモートワークがいいという人もいるはずです。
私も海外に住みながらリモートで働きたい人なので、その気持はよくわかります。
リモートワークをしたいエンジニアは、どのように付加価値を高めていけばいいのでしょうか?
オススメする方法は、勤める企業で、しばらくは同僚と一緒に働くことです。
システムのことを深く理解して、一人でも働けるようにしましょう。
コミュニケーションをとって仲良くなり、お互いに仕事をフォローできるようにしましょう。
リモートワークで働くのは、それからでも遅くありません。
自分の力を出し切れない状況で働いても、雇用主も自分も幸せにはなれません。
結果として、短期間で契約を切られることになるでしょう。
それを避けるためにも、まずは信頼関係を築いて、そして部品として働くだけではなく、自分からも提案をするようにしましょう。
そういった配慮が、結果として付加価値を高めることに繋がります。
当然ですが、エンジニア力も磨き続けることは忘れないで下さい!
Good luck for your engineer life!
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