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フリーダイビングは危ないですか?【仲間とやれば安全です】

更新日:

最近、酸素ボンベを背負わないで潜るフリーダイビングという競技を耳にしました。
自分でもやってみたいのですが、スキューバダイビングに比べて危なくないでしょうか?
実際のところ、フリーダイビングが、どこまで危険なのか知りたいです。

記事の内容


フリーダイビングが必ず安全とは言えませんが、リスクを把握しておけば、命に関わるような事故はめったに起きません。
この記事では、フリーダイビングに関係するリスクを正しく説明していきたいと思います。

フリーダイビングの仕組みと安全制について

フリーダイビングが安全か危険かを判断する前に、みなさんは、フリーダイビングの現場を見られたことはありますか?
それを見ればわかると思うのですが、フリーダイビングは概ね安全です。
(ただし、水深50m以上を潜る競技のフリーダイビングは別)

安全体制はこのようになっています。

  • フリーダイビングをやる時は、必ず2人以上でやります。
  • 休憩用の浮きを持っていきます。
  • 潜る時には、ラニヤードと呼ばれる命綱をロープに結んでから潜ります。
  • ロープに沿って潜るので、あらかじめ予定されている深度までしか潜りません。

休憩用の浮き輪

命綱

スキューバの場合だと、インストラクターは常に全ての生徒に目が届きません。
でも、フリーダイビングの場合だと、常にインストラクターが生徒を見ています。
そういった意味では、私はフリーダイビングの方が安全だと思います。
とはいえ、何も知識がないと怪我をする可能性もあるので、危険性についても説明します。

フリーダイビングで考えられるリスク

浅い場所でのブラックアウト

ブラックアウトとは水中で気を失うことです。
ブラックアウトは、本人が気付かずに起きるので、水中で起きてしまうと、一人ではどうしようもありません。

解決方法

フリーダイビングは、常にバディ(仲間)と一緒にやるので、ブラックアウトが起きてもバディが助けてくれます。
また、深いところでのブラックアウトを心配する人もいますが、ブラックアウトが起こるのは、主に水圧が下がってくる水深0mから10mぐらいの地点です。
そのため、深い場所でのブラックアウトを気にする必要は、あまりありません。

浅い所でのブラックアウトが9割、深い所が1割ぐらいと言われています。

スタティック中でのブラックアウト

フリーダイビングには、水中で息を止め続ける競技があり、それはスタティックと呼ばれています。
スタティックは限界まで息を止めるので、ブラックアウトを起こしやすと言えます。

解決方法

スタティックは、常にバディ(仲間)と一緒にやるので、ブラックアウトが起きてもバディが助けてくれます。
ただし、一人でやると当然のことながら、死ぬリスクが高い競技だと言えます。
その日の体調によって、息を止められる時間は異なるので、「4分までなら大丈夫」といった決めつけで、一人でスタティックを行うことは止めましょう。

スクイーズ(肺の損傷)

スクイーズは、自分の限界を越えて潜水してしまった時に起こります。

解決方法

一般人が行うフリーダイビングは、人と競うものではありません。
いくつかのポイントを抑えておけば、スクイーズが起こることはありません。

  • 常に、自分が心地よいと思える水深まで潜るようにする
  • 久しぶりに潜る時は15mから20mぐらいまでにしておく
  • 海中でロープを引っ張る時は、あまり腕と胸に負担をかけないようにする
  • 日頃からヨガなどをして、身体の柔軟性を高める
  • パッキングは止めておきましょう。いくらパッキングをしても大丈夫な人もいますが、パッキングをしてケガをした人もいます。

鼻の奥を痛める

その日の体調によっては、水圧の関係で、鼻の奥が痛くなることがあります。

解決方法

「上手く耳抜きができない」と感じた日には、フリーダイビングを切り上げるようにしましょう。

命綱をしないで潜る

綺麗な自然を前にすると、命綱をしないで潜りたくなる時もあります。
これは、フリーダイビングというスポーツとは別物なので、分けて考えるべきです。

解決方法

根本的な解決方法はありませんが、基本的にはバディと一緒に潜るようにしましょう。
また、自分のベストな潜水記録の80%ぐらいまでしか、潜らないようにすべきです。
命綱をつけて潜る時の記録が30mぐらいならば、命綱がない時は24mぐらいまでにしておきましょう。
それならば、ブラックアウトの可能性も低くなります。
自然環境で潜る時は、決して慌てず、パニックにならないことを心掛けて下さい。

ちなみに、一人で潜って、世界的に有名なダイバーが死んだケースもあります。
危険性はシッカリと理解しておきましょう。

2023年には、ヒリゾ浜で潜っている男性が亡くなりました。

無理をして亡くなるケース

大会で記録を狙って、亡くなったフリーダイバーもいます。
無理に記録を狙うと、当然ですが死ぬ可能性は高くなります。
自分が気持ちよく潜れる範囲で、潜りましょう。

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スキューバにも危険はあります

「フリーダイビングは危険」と言う人もいますが、実はスキューバも危険です。
スキューバの年間の死亡事故は、100人以上だそうです。
水中に潜るということは、フリーダイビング、スキューバに関わらず、危険だということです。

私が観察している限りだと、スキューバをやる人は潜る前に準備運動をしませんし、前日に飲んでいる人もいます。
スキューバをやる人は、リスク管理が低いように感じました。

まとめ

この記事では、主にフリーダイビングの危険性と対処方法について説明しました。
単純に、「フリーダイビングは危険」と考えるのではなく、リスクとリスク管理方法を頭に入れた上で、フリーダイビングを楽しみましょう。

ちなみに私が知る限りでは、フリーダイビングで亡くなった競技者は3人います。
ニック、ナタリア、ダハブのアーチをくぐっている女性フリーダイバーのレスキューをしていたスティーブです。
あと、一人で魚突きをしていて亡くなる人は、世界で年間に100人ぐらい、いるそうです。

フリーダイビングの楽しさや危険性を知りたい人は、「The Deepest Breath」という映画をNetflixで観るといいかもしれません。

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