記事の内容
この記事では、自分のマウスフィルが、どれぐらい持続するかを計算する方法を紹介します。
マウスフィルを15mか、20mぐらいでおこなって空気を肺から口に戻したものの、30m、35mぐらいでは既に口の中の空気が失くなってしまっている経験はありませんか?
その場合は、マウスフィルのどこかに問題があるはずですが、実際に今の自分のマウスフィルがどれぐらい持続するのかを知りたい方に読んで欲しい記事です。
マウスフィルとは?
マウスフィルとは、耳抜きの方法の一つです。
マウスフィル法は、口の中の形は、フレンツェル Tロックに近い形になります。
詳細はこの記事にも書きましたが、ここでも概略を紹介しておきます。

やり方は、以下のような順番になります。
- 鼻をつまんで口を閉じながら、肺から口の中に空気を持ってきます。
肺から口に空気を運ぶ時は、心の中で「む〜」と発声しながらだと、やりやすいかもしれません。
結果として、ほっぺたは膨れている状態になります。 - 次に声門を閉じます。
- ソフトパレット(軟口蓋)は開けておきます。
- 口の中にある空気を、ほっぺたの筋肉を使って耳管に流すと耳抜きができます。
水圧の計算
マウスフィルが、どれぐらい持続するかを計算するためには、水圧について理解しておく必要があります。
| 深さ | 圧力 |
| 0 | 1BAR |
| 10m | 2BAR |
| 20m | 3BAR |
| 30m | 4BAR |
| 40m | 5BAR |
| 50m | 6BAR |
| 60m | 7BAR |
| 70m | 8BAR |
水面の辺りは、1BARという圧力です。
仮に、水面の辺りでマウスフィルをおこなって、10mまで口の中の空気を使って耳抜きが出来たとします。
その場合は、1BARから2BARまでマウスフィルが成功したということです。
ということは、20mあたりでマウスフィルをおこなった場合は、理論上は3BARの倍の6BARである50mまでは、マウスフィルが上手くいくということです。
水面でマウスフィルを始めた場合の結果と理論値
| マウスフィルを始めた地点 | マウスフィルが終わった地点 | 圧力の変化 |
| 0m(1BAR) | 10m | 2倍 |
| 20m(3BAR) | 理論上、50mまで到達するはず | 2倍 |
| マウスフィルを始めた地点 | マウスフィルが終わった地点 | 圧力の変化 |
| 0m(1BAR) | 15m | 2.5倍 |
| 20m(3BAR) | 理論上、65mまで到達するはず | 2.5倍 |
まとめ
この記事では、マウスフィルが持続する深さを計算したい人のために書きました。
マウスフィル自体は非常に難しいので、なかなか理論通りにはいきません。
まずは水面でマウスフィルを行って、自分ができるマウスフィルの限界値を把握してみて下さい。
また、FRCトレーニングとマウスフィルを組み合わせて練習するのも、よいかもしれません。
Good luck!
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