どうやって、最初の実務経験を積んだらいいでしょうか?
記事の内容
上記のような、IT業界の矛盾に苦しんでいる初学者は多いそうです。
この記事では、その矛盾を突破する方法を紹介していきたいと思います。
スクールの理想と現実
これからプログラミングを学ぼうとしている人が描いている学習像は、おそらくは以下のようなものではないでしょうか?
すなわち、Progateで軽くプログラミングを学んで、プログラミングスクールに通って就職するというものです。
でも、実際のところ、多くのケースは下記の図のようにはなりません。
プログラミングスクールに通う人の現実は、以下の図のようになります。
Progateで軽くプログラミングを学んで、プログラミングスクールに通ってから、なかなか就職できません。
なぜならば、「就職するためには実務経験が欲しい」と面接官から言われるからです。
つまり、就職するためには、「実務経験」という大きな壁が立ちはだかることになります。
でも、生徒からすると、「実務経験を積むために就職したいのに、どうやって実務経験を積んだらいいんだ!」という不満を抱えることになります。
IT業界が抱える矛盾点
この問題は、初学者の矛盾ではなく、IT業界が抱える矛盾だと私は考えています。
矛盾している!
- 実務経験が無ければ、就職をすることができない
- 就職をしないと、実務経験を得ることができない
独学でどうやって解決したらいいの?
擬似的に実務経験を積む方法
そこで、私が考えた擬似的に実務経験を積む方法を紹介します。
- 基本情報技術者試験の午後(データベース)を解く
- その問題にある仕様書やデータベースに沿って、Webアプリケーションを作成する
基本情報技術者試験の午後問題に使う年度や時期は、いつでも構いません。
過去問題は、こちらからダウンロードできます。
情報処理技術者試験の紹介
ここでは、例で平成30年春のデータベース問題を紹介します。
この問題を元にして、子供会の名簿を管理するWebアプリケーションを作成しましょう。
仮想的なクライアントは、子供会の人達です。
このWebアプリケーションを作成することで、以下のようなスキルが身につきます。
身につけられるスキル
- 読解力(作者との対話)
- 問題(仕様書)に対する理解
- 仕様書からアプリケーションを作成する力
この3つのスキルは、実務で求められるスキルとほとんど同じです。
ただし、実際の現場では、基本情報処理試験のように丁寧には説明してくれないかもしれません。
でも、そうだとしても、基本情報技術者試験に書かれている仕様書(問題)からWebアプリを作成できるとしたら、それは、あなた自身のオリジナリティがある十分な実績になることは間違いありません。
まとめ
この記事では、初学者が擬似的に実務経験を積む方法を紹介しました。
上手く就職ができないという人は、是非、挑戦してみて下さい。
Good luck with your engineer life!
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