記事の内容
上記の質問に対して、明確な答えを出すことは私にはできません。
ただ、それでも思うところもあるので、昔ながらの例を出しながら、私なりに所見を述べようかと思います。
人は自分が理解可能なものしか理解できない
残念なことに、人は自分が理解可能なものしか理解できません。
基本的には「相手に理解をしてもらうのは無理」という概念を念頭に置いておくべきです。
言葉で、「はい」と言っていたとしても、それを本当に理解できているかは別の話です。
それでも、理解してもらいたいと思うならば、まずは信頼関係を築くべきです。
信頼関係を築いた上で、相手に伝えれば、自然と相手に伝わりやすくなります。
人たらしの達人である豊臣秀吉に学ぶ
日本の歴史上、一番、人間関係が上手だったのは豊臣秀吉だと思います。
豊臣秀吉は身分制度が強固だった時代に、農民から武士になり、天下人まで駆け上がりました。
それを成し遂げられた理由は、彼が人間関係の達人で、相手に自分の言い分を理解してもらえたからです。
コツは以下の2つです。
メリットで相手を口説く
秀吉がまだまだ小物で、信長の家臣だった頃に、2,000人ぐらいを従える野武士のボスである蜂須賀小六を口説いた時の話です。
蜂須賀小六は、昔は秀吉のボスだったので、蜂須賀小六は秀吉のことなどあいてにしません。
それは当然のことです。
元部下から口説かれて、「よし、わかった」などと言う人は、まずいません。
それでも秀吉は、織田信長の偉大さや、蜂須賀小六が信長に使えた時のメリットを根気よく説明します。
そうして、利に聡い小六は、秀吉の味方になることを決めました。
誠心誠意を持って口説く
秀吉が出世した原動力の一つに、軍師、竹中半兵衛の存在があります。
竹中半兵衛は、若くしてその才能を世間から認められていましたが、当時は隠居をしていました。
わずか14人で城を落としたほどの天才でしたから、世間からの嫉妬や妬みなどが凄かったのかもしれません。
多くの大名が、竹中半兵衛を部下にしようとしましたが、その度に断られていました。
秀吉の場合も同様で、半兵衛を口説きに行きましたが、何度も断られました。
それでも秀吉は、何度も半兵衛の元に通って誠意を見せることで、ようやく半兵衛を登用することができました。
いつの時代においても、誠意が人の心を打つのは同様です。
まとめ
簡単にまとめると、人の気持ちを動かすのは以下の3つだと思っています。
ここがポイント
- 相手と信頼関係を築く
- 相手に利益を説く
- 誠心誠意をもって礼を尽くす
もし、あなたが「人に理解してもらいたい」と思った時は、この3つを思い出すといいかもしれません。
秀吉についてもっと知りたい方には、これらの本を読んでみて下さい。
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