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結婚不要社会を読んで【結婚する意味とは?】

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記事の内容


この記事では、結婚不要社会を読んだ感想を書いていきたいと思います。
結婚とは、我々にとって本当に必要なのでしょうか?

結婚とは何か?

そもそも、結婚とは何でしょうか?
結婚とは、「お金のやりとり」と「親密性」の二つを合わせたものです。
それをシンプルに図で表すと、以下のようになります。

男女間で、「お金のやりとり」が必要ならば、パパ活で十分です。
また、男女間で、SEXをしたり自己の承認を満たしたいならば、付き合うことで成り立ちます。

結婚を難しく考える人もいるかもしれませんが、シンプルに考えれば、これだけのことです。

結婚が必要とされなくなった理由

結婚をする人は、日本や欧米では減ってきているそうです。
では、なぜ、結婚が減ってきているのでしょうか?
その理由はシンプルで、結婚することの意義が減っていきているからです。

結婚の意義は、「お金のやりとり」と「親密性」の二つが合わさったものです。
でも、最近の経済状況のせいで、「お金のやりとりが失くなること」が頻繁に起きるようになりました。
なぜならば、旦那がリストラされたり、再就職して著しく給与が下がることが頻繁に起こるからです。
そうすると、結婚の意義である一方が失われることになります。
「お金のやりとり」がないならば、パートナー関係でも、何も問題はありません。

親密性についても同様です。
最近は、夫婦間で我慢することが少なくなりました。
もう少し言えば、嫌なことがあれば、すぐに離婚するということです。
つまり、昔に比べて、離婚のハードルはかなり下がりました。
実際のところ、結婚した人達の3割が離婚をしています。

この二つの事実から見えてくることは、例え結婚をしたとしても、「結婚する意義の永続性」は全く保証されていないということです。
例え、結婚をしたとしても、お金がなくなったり、愛が冷めれば離婚をします。
「それならば、最初から結婚をしなくてもよくない?パパ活かパートナーで十分だよね。」と考える人が増えてきたのが、最近になって結婚する人が減ってきた理由です。

ヨーロッパの結婚不要論

上記の状況を踏まえて、ヨーロッパでは、結婚は不要という流れが起きています。
それを図にすると、以下の通りです。

お金は、それぞれが独立して稼ぎましょう。
そして、パートナーとして付き合っていけば、結婚をしなくてもお互いが幸せになれるという考え方です。
カップル以上、結婚未満の関係ですね。

実際に、これを後押しするような制度がフランスにはあり、それは欧州各国に広まりつつあるそうです。
パックス制度と呼ばれるものです。

パックスとは、共同生活を営むカップルを対象とし、同性カップル、異性カップルを問わず、法的婚姻関係になるカップルと同等の権利を認め公証する制度。
当事者自身が相互の権利と義務の関係を決め契約内容にした契約書を自由に作成し、それを裁判所に提出して公証してもらう。
契約破棄(離婚に相当)は、両者の同意は不要で一方からの通告のみでよいことになっている。

日本の結婚不要論

同様に、日本でも結婚は不要という流れが起きています。
でも、状況はヨーロッパとは異なり、日本ではカップル自体が減った結果として、自ずと結婚も不要になっています。
その変わりに、彼らは自分達の様々な欲求を満たすために、パパ活だったり、脆弱なコミュニティに流れています。

昨今、8050問題と呼ばれている、50代の若者が80代の両親を世話し続けて、共倒れになるケースが増えているそうです。
これは、自立できない若者が家族という脆弱なコミュニティに居続けた結果、起こっていることです。
また、男性だとAVやメイドカフェで自尊心を満たしている人達が多くいます。
そういった流れを図にすると、以下のようになります。

途上国のライフスタイル

ところで、日本や欧米の現状はわかったとして、途上国はどんな感じなんでしょうか?

途上国の場合は、個人の関係とは別に、周りに強いコミュニティが存在しています。
それは、村社会、親族、宗教といったものです。
そのため、独身の男性が30代、40代になったとしても、親族の家に一緒に住むことは普通にあります。
それは、独身の男女にとって、精神的な意味で大きな救いになるはずです。
コミュニティの「しがらみ」を嫌がる人もいるかもしれませんが、心強いセーフティネットであることは間違いありません。

ただし、自由な恋愛は、先進国ほどは、やりづらいかもしれません。
パートナーを見つけることも、やはりコミュニティの中からになりがちです。
それを図にすると、下記のようになります。

まとめ

この記事では、「結婚不要社会」を読んで気付いたことをまとめました。
勿論、今でも、昔ながらの結婚をしている人達もいるので、記事に書かれていることが全てではありません。
あくまで、「こういう傾向があるんだ」ぐらいのレベルで捉えて下さい。

それにしても、日本の現状は、本当にこれでいいんでしょうか?
これからも、多くの人が「脆弱なコミュニティ」に流れていくのかと思うと、暗澹たる気持ちになります。
今から、日本が昭和初期のような途上国スタイルに戻ることは、実質、不可能です。
そう考えると、欧米型のスタイルに寄せていく方がよさそうです。

欧米では、なぜかはわかりませんが、「パートナー形成圧力」というものが存在するそうです。
簡単に言えば、「パートナーがいないと過ごしづらい社会」ということです。
日本は、「お独り様が過ごしやすい社会」なので、正反対ですね。
日本でも、「パートナーがいないと過ごしづらい社会」を目指すといいのかもしれません。

Good luck!

この記事は、この本を参考にして書きました。

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