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若者が結婚しない理由と生涯未婚率の予想

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記事の内容


この記事では、将来の生涯未婚率(50歳時の未婚の割合)の予想と、若者が結婚しない理由について、説明していきたいと思います。

将来の生涯未婚率(50歳時の未婚の割合)の予想

政府が予想している一般的な生涯未婚率の予想は、以下の図の通りとされています。

実線は過去のデータで、点線は予測値です。
この図によると、2030年の時点での未婚率は男性で28%とされていますが、現実はそれより高くなると思います。
なぜならば、点線(予測)になった途端に、グラフの角度が不自然に緩やかになっているからです(笑)

もう少し、リアルに生涯未婚率を予想してみたいと思います。
1995年における、30-34歳の男性の未婚率は38%ぐらいです。
20年後の2015年には、1995年に30-34歳だった男性の生涯未婚率(50歳時の未婚率)は、23%になっています。
つまり、20年の間に、30-34歳の男性の15%ぐらいの男性が結婚している計算になります。
1990年代からの20年間の変化の式は、「38 - 15 = 23%」ということになります。

それを考慮して未来である2035年のグラフを考えると、以下の図のようになるはずです。
ただし、少し数字を補正して考える必要もあります。


昨今は1990年代に比べて、結婚を選ばない人達が増えています。
1990年代は、決して、「お一人様が普通」という時代ではありませんでした。
つまり、「38 - 15 = 23%」という15%を引き算する式は、2020年現在には、単純には当てはまらない可能性の方が高いです。
現在の「独身は普通」という風潮を鑑みると、2015年の47.1%から12.5%ぐらいを引いた34.6%ぐらいが、2035年の50代の未婚率の数字としては妥当だと思います。

2015年の30代の独身が47.1% → 20年後 → 2035年の50代の独身は34.6%

2025年以降は、50代の35%ぐらいの男性が未婚ということになります。
政府の予想より、さらに多くの男性が、結婚をしていないことになりそうですね。

若者が結婚しない理由は何なのか?

それにしても、若者はなぜ結婚しないのでしょうか?
その理由を、いくつかの側面から探ってみたいと思います。

若者に聞いたアンケート結果

下記のグラフは、独身の男女に、未婚の理由を尋ねたものです。
1992年から2015年の間で、「若者が結婚しない理由」に大きな変化はありません。
1992年でも、男女は、「適当な相手にめぐり会わない」と考えていたようです(笑)
いつの時代でも、若者が考えていることは同じみたいですね!
でも、未婚率は上昇しています。
そのため、このアンケート結果にはあまり意味がありません。
結局、若者自身、自分達が結婚しない理由を、あまり理解していないのかもしれません。

男性の年収別有配偶率と所得の分布

他に考えれる理由は、男性の年収です。
このグラフは、男性の年収別有配偶率を表しています。
これを見ると、男性は年収が上がれば、結婚しやすくなることがわかります。

一方で、最近の若者は昔に比べて年収が下がっています。
この図を見ると、年収が400万以上の男性は、1997年から大幅に減っています。
その変わりに、年収が400万円未満の男性が、大幅に増えています。

この2つのグラフが意味することは、男性の年収が下がったせいで男性の未婚率が上がっているということです。

日本の男性は働きすぎ

私は、男性の年収以外にも原因があると考えています。
この図は、週の労働時間が60時間以上の男性就業者の割合です。
2017年でも、30代男性の15%が週に60時間も働いています。
週休二日だとすると、1日の労働時間は12時間です。
通勤時間が往復で2時間だとしても、1日のうちの14時間が、仕事に取られていることになります。
食事や睡眠時間を考慮すると、平日は仕事しかできないはずです。

ちなみに、この図にはサービス残業は含まれていません。
つまり、現実的には、30代男性の15%より多くの人達が、長時間労働をしているはずです。

この図は、男性就業者の長時間労働(週に49時間以上)の割合を国際的に比較したものです。
日本は他国に比べて、長時間労働が突出しています。
そして、繰り返しになりますが、この図にも「サービス残業」は含まれていないので、実際の日本の数字は、さらに高いはずです。

日本人男性の長時間労働は、数字としても表れています。
これも、日本人の未婚化の一因ではないでしょうか?

恋愛をするにあたって、最初の頃は男女の間で、それなりのまとまった時間が必要とされます。
学生時代を思い出して下さい。
学生時代は、付き合う前から、一緒にいる時間がかなりあったはずです。
週に何度も会い、Lineをして、デートを重ねた上で、ようやく付き合ったはずです。
そういった時間があるからこそ、お互いの長所をよく知ることができたし、短所はあまり気にならなかったはずです。

ひるがえって、仕事に忙しい社会人は、週に何度も会うことはできません。
デートは、せいぜい週1、たまのLine、それでは仮に付き合えたとしても、長続きするはずもありません。
私も、サラリーマンをしている時はそんな感じでした。

金曜日の20時過ぎに仕事をしている時に、女性社員が横に来たので雑談をしていました。
正直なところ、内心では、「早く去ってくれないかな」と思っていたのは内緒です(笑)
その時に、彼女から言われた、「ジョージさん、彼女が欲しいんだ。
なら何でこの時間に、ここにいるの?」という一言が印象的でした。
私は、「なるほど、確かにその通りだ」と変に納得しつつ、「本心では彼女を欲しがっていないんだな」ということを自覚しました。
現代のサラリーマンの多くは、かつての私のような人達が多いのではないでしょうか?

少し話は変わりますが、最近、私の友人に彼女ができました。
彼には、しばらくは彼女がいなかったのですが、サラリーマンを辞めてから彼女ができたそうです。
彼女を作るためには「年収」と「ステータス」が大事だと言われていたのに、それらを捨て去った時に彼女が出来たので、不思議がっていました。
彼に話を聞いたところ、「時間ができたので、女性友達と会う機会が増えて、一人一人と過ごす時間が長くなったことが理由かもしれない」と言っていました。
結婚するためには、「年収」と「ステータス」は大事ですが、それだけでは無いことも事実です。
女性は、男性以上に感情が豊かな人間です。
その点を見落としていると、ますます、結婚する人が減っていきそうです。

まとめ

この記事では、将来の生涯未婚率の推移や若者が結婚しない理由について考察してみました。
日本人の生涯未婚率の高さは、ハッキリ言って異常だと思います。
願わくば、もっと多くの男性が結婚できる社会になって欲しいと思います。

その方法の一つとして、男性は長時間労働をなるべく避けるようにしましょう。
そして、もっと仕事以外の人間関係や女性関係を楽しむべきです。
そうすれば、日本人男性の幸福度は上がりますし、結婚する人達が増えていくはずです。

Good luck!

この記事は、この本を参考にして書きました。

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