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不死身の特攻兵のレビュー【書評】

更新日:

みなさんは特攻隊について、どれぐらいご存知ですか?
ひょっとしたら、今の日本人の中には、80年前に日本とアメリカが戦争をしたことを知らない人達がいるかもしれません。
80年前、日本はアメリカと戦争をして、日本は特攻隊という部隊を作りました。
それは「神風特攻隊」とも呼ばれて、操縦士が飛行機に乗ったままで、相手の空母や戦艦に突っ込む戦術です。
もちろん、操縦士が死ぬことは言うまでもありません。。。
そのため、アメリカ軍は、これを「KAMIKAZE」と呼んで恐れました。

アメリカ軍は、カミカゼアタックを仕掛けてくる操縦士は、どういう精神状態なのだ?と色々と研究したそうです。
中にはこういった予想もあったとか。

  • 操縦士は、操縦桿と身体をロープでくくりつけられている
  • 操縦士は、薬漬けにされてまともな判断ができない状態だった

では、実際に神風特攻隊に参加していた人達は、いったいどういう人達でどういう想いをしていたのでしょうか?
この記事は、この漫画や本を参考にして書きました。

私が「不死身の特攻兵」を紹介しようと思った理由

漫画の内容を説明する前に、私がなぜこの本を選んだのかについて先に説明します。

フィクション・ノンフィクションに関わらず、特攻や飛行機乗りについて書かれている本は沢山あります。
そして、どの本の主人公も非常にカッコイイのが特徴です。
それが嘘だと言うつもりはないのですが、格好よすぎて少しリアリティに欠ける所もある気がしています。
そんな中で、「不死身の特攻兵」には、人間味が溢れる兵隊が出てくるので、是非とも紹介したいと思いました。
この本こそが当時の事情を、一番、よく表していると思ったからです。

特攻で死にたい兵隊はいなかった

特攻は、「志願制」とも言われていましたが、強制のケースもあったようです。
志願の人もいたとは思いますが、その比率は今となってはわかりません。
おそらく、日本人特有の「空気感」で、兵隊をコントロールしたのでしょう。
いかにも日本人らしいな〜と思います。。。

ちなみに、特攻を嫌がる兵隊であっても、彼らたが「命を惜しんでいた」というわけではありません。
兵隊の目的は、死ぬことではなくて相手の空母や戦艦を倒すことです。
そのための作戦として、「特攻」が効率的な作戦とは、どうしても思えなかったのでしょう。
よく訓練された飛行機乗りほど、その想いは強かったようです。

特攻から逃げようとする兵隊もいた

特攻にいく人達は、みんな腹をくくっていたのかと私は思っていました。
でも、実際には命を惜しんで、飛行機が故障するフリなどをして、特攻から逃げようとする人達もいたようです。
とはいえ、私は決してこの兵隊を責める気にはなれません。
同じ立場だったら、私も逃げることを考えていたかもしれません。

戦争が終わった後に上官狩りをしていた

軍の上限関係は、かなり理不尽だったようです。
戦争が終わったあとに、上官に復讐する兵隊もいたようです。

そういえば似たような描写は、木村政彦の話にも出てきていました。

戦争が負けたら、国民から石を投げられた

特攻隊の人は、戦争中は「神様」の扱いをされていたのに、戦後は石を投げられる存在になっていたそうです。
これは非常に残念な話ですね。。。
戦争に負けたのは政府の上層部の責任であって、兵隊のせいではありません。
また、戦争を始めた原因が、当時の日本人にもあったことは言うまでもありません。
台湾、朝鮮、満州、支那(上海)などに権益を持っていた多くの日本人が戦争に賛成していたことでしょう。

それなのに、戦争に負けたからといって、兵隊に石を投げるのは明らかに間違っています。
彼らが、「兵隊に石を投げるエネルギー」を「戦争反対」に使っていたならば、日本の歴史は変わっていたかもしれません。。。

戦争が終わったら、米軍が持て囃されていた

戦前は「鬼畜米英」だったはずのアメリカが、戦後は「人気者」になっていたようです。
価値観の変遷とは恐ろしいですね。
自分の頭でシッカリと考えさえいれば、ここまでの価値観の変遷はなかったのではないでしょうか?
戦争をする前に、日本がアメリカやイギリスと仲良くする道もあった気がします。

「今の若いものは」と馬鹿にされていた

太平洋戦争を戦った若者は、日露戦争を戦った老人から批難されることもあったようです。
これは確かにありそうな話だなと思いました。
1945年に60代以上だった人達は、日露戦争に勝った世代です。
彼らにしてみれば、当時の若者は不甲斐なく映ったのでしょう。

「最近の若いモンは」と言う老人は、いつの時代にもいるようです。。。

まとめ

この記事では、特攻隊のその周辺事情について説明しました。
「特攻隊の気持ち」や「80年前の日本人の姿」が、多少は見えたはずです。
当時の日本人は、今の日本人と何も変わっていないと感じた人もいるのではないでしょうか?
「日本人が何も変わっていない」ということは、似たような状況になれば同じ過ちを犯すということです。
私は、できればそういった事態を防ぎたいです。
そのためには、考えるべきポイントは以下の点かなと思っています。

  • 極端な精神論(お気持ち)ではなく、合理的な視点で物事を考えましょう
  • 「〇〇が悪い」と他人を責めるだけの人になるのではなく、自分の頭で考えて行動しましょう

この2点を個人個人が考えるようになれば、きっと日本はもっとよくなるはずです。

日本がアメリカに負けた理由を知りたい人は、この記事を読んで下さい

 

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