PHPを学ぶ意味はあるのでしょうか?
それとも、RubyやJava、Goといった言語を学んだ方がいいですか?
記事の内容
たびたび、ディスられるPHPが、最近はなんだか可哀想になってきました(笑)
「PHPはもうだめ」という話は、10年前の2007年にも聞いたことがあります。
PHPはこれからも長く使われる言語だと思いますが、その理由について説明していきたいと思います。
10年前にもPHPはもうダメと言われていた
ディスられ続けて10年以上もたっているPHPが、最近はなんだか可哀想になってきています(笑)
2007年頃にも、「これからはRubyがくる。PHPはもう古い」と言われていました。
それから、Ruby on Rails自体は人気になってきたので、そのセリフも間違いではありません。
でもPHPの方が圧倒的に使われています。
どうしてPHPはこんなにディスられ続けているんでしょうか?
その理由は、業界で声の大きいイケているエンジニアがPHPを褒めることはないからです。
PHPは良いところもあるのですが、言語としての完成度は高くありません。
そのため、できるエンジニアが「PHPはクールだぜ!」と発言することは決してありません。
でも、エンジニアが「クールだぜ!」と発言したからと言って、それが人気になる保証はありません(笑)
一時期、関数型言語であるHaskellが人気になりましたが、一年ぐらいたったら全く話を聞かなくなりました。
つまり、声が大きい人達の意見と、業界で使われている言語には隔たりがあるということです。
PHP言語の歴史
PHPがディスられる理由の一つには、歴史的な背景もあります。
PHPの歴史について、簡単にお話します。
PHPがよく使われ始めたのは、PHP3ぐらいからです。
その当時は、HTMLとPHPのソースコードが混在していることが普通でした。
HTMLを使う延長線上で、PHPを使っていた感じです。
オブジェクト指向は、その時にはまだ使われていませんでした。
これらの理由で、当初は、PHPのイメージは芳しくありませんでした。
次にPHP4が出てきました。
ここで、始めてオブジェクト指向を使えるようになり、キレイなソースコードを書きやすくなりました。
Smaryも出てきて、Viewとロジックの分離も進みます。
Mojaviというフレームワークが出てきたのはこの頃です。
でも、当時はまだ人気のフレームワークがなかったので、俺々フレームワークが至るところで使われていました(笑)
この時もJavaに比べると、PHPはまだまだという雰囲気でした。
俺々フレームワークは本当にカオスだった記憶があります。。。
2006年ぐらいにPHP5が一般的になり始めました。
PHP5は本格的なオブジェクト指向も備えていたので、様子が変わり始めます。
また、ZendFramework、Cake、Symfonyといった有名なフレームワークが出てたのは、この頃です。
これらをキッカケにして、PHPが爆発的に普及し始めた気がします。
PHP言語のこれから
フレームワークが流行り始めてからは、様々な企業がPHPを使い続けています。
アメリカで有名な会社だとFacebookがPHPを使っています。
日本では、グリー、メルカリ、DMMといった企業がPHPを使っています。
PHPを使えるエンジニアは、大量に確保しやすいというのが、大企業で使われる理由の一つに挙げられます。
Railsを使えるエンジニアを大量に雇用しようとすると、なかなか難しいのが今の転職市場ですが、PHPならば採用できます。
それはエンジニア視点から見ると、「PHPエンジニアの単価は低い」ということにも繋がることを覚えておいて下さい。
機能面では、PHPのバージョンは7にまで上がって、様々な新しい機能が追加されました。
フレームワークに目を向けると、Laravelという新しいものがリリースされており、Web業界ではよく使われています。
こうして全体的に見てみると、PHPは今後もディスられながらも長く使われ続ける気がします。
理由は以下の通りです。
これからもPHPが使われる理由
- 今までに作成されてきたプログラムが多く残っています。
- WordPressという超人気のCMSで作られたWebサイトが多くあります。
- PHP7とLaravelという新しい技術で、新たなサイトが作られています。
こういった状況なので、これからプログラミングを始めようと思っている人が、PHPを学ぶというのは決して間違った選択肢ではありません。
簡単に覚えられるし就職もしやすいので、是非、PHPを勉強してみて下さい。
飽きてきたら、他の言語も学びましょう。
Good luck for your engineer life!
この記事が面白かったい人は、こちらの記事も読んでみて下さい。