最近、流行りの購買スタイルはサブスクリプションモデルだ。
月に一定のお金を払えば、定期的に何らかのサービスを受けることができる。
サブスクリプションという名前は知らなくても、おそらく多くの人が利用していると思う。
ただたまに、「そのサービスにそれだけの価値がある?」というものがある。
今回、私が見て驚いたのはフィリピン英会話を受け放題で6万円弱というプランだ。
私にはそのサービスに6万円もの価値を感じられなかったし、他の人にもよく考えて欲しくて、この記事を書こうと思った。
まず始めに世間の商品価値を知るために、主だったサブスクリプションモデルとその値段を確認する所から始めよう。
- Netflix;900円〜2,000円
- Amazonプライム会員;500円
- NHK;1,275円
NHKは別にして、圧倒的に安い。
あれだけのサービスを提供しているのに、この値段は有り難いことだ。
次に携帯電話。
- NTTドコモ;20GBで2,980円
- NTT、ソフトバンク、AU;使い放題で1万円弱
- 楽天;2,980円
携帯料金はそこそこ高いが、格安SIMを使えば安くなる。
この辺りは、ユーザーのリテラシーが問われてくるところだ。
各社共に料金形態がわかりづらいので、間違っていたらゴメン。
次に一般的な習い事の値段を見てみる。
- ヨガレッスン;13,000円
- 合気道;12,000円
- 空手;10,000円
ネットを使わないビジネスは人件費がかかるので、一万円ちょっとになるようだ。
これは仕方ないことだろう。
教える側にも様々な経費がかかるのだから。
次にメルマガやサロンを見てみよう。
- ホリエモンのメルマガ;864円
- 落合陽一のサロン;11,000円
- ホリエモンのサロン;11,000円
この辺りは、それなりに高い。
値段に価値が見合っているのかは要確認だろう。
次に英会話を見てみる。
- DMM英会話;一日に1回受けて、6,480円
- DMM英会話(ネイティブの人と話す);一日に1回受けて、15,800円
- Native Camp;受け放題で6,480円
- レアジョブ;一日に1回受けて、5,800円
多くの人にとって、一日に1回も英会話ができたら十分だろう。
それで7,000円弱とは安すぎる。
ネイティブの人と話しても、たったの16,000円だ。
プログラミング学習
- ドットインストール;1,080円
- Progate;980円
圧倒的に安い。
プログラミングのような付加価値の高い仕事を、たったの1,000円ぐらいから学べるとはスゴイことだ。
こうやって様々なサービスを見ていると、様々なことを安い値段で学べることがわかる。
英語やプログラミングを勉強しようと思えばすぐに始められるし、映画を見ようと思ったらすぐに見ることができる。
要するに、学習や娯楽にかかる値段が圧倒的に安くなっている。
今はホントに、素晴らしい時代だ。
あまり人件費がかからないものは5,000円以下で、人件費がかかるものは10,000円前後に設定されている。
なんでそういう値段設定になっているのかと言えば、その価格が多くの人が出せる金額だと思われているから。
きっとサービスを提供している人達は、先に値段を決めてから、それに合わせてサービス内容を決めているのだろう。
そんな状況の中で6万円もする英語のサービスって、どういうものだろうか?
上記に挙げたサービスをいくつ足せば6万円になるのか、よく考えてみて欲しい。
それを知った上で、それでも6万円のサービスを受けてみたいなら、一ヶ月間、受けた後で2つの質問に応えて欲しい。
- どれぐらいの能力が身についたのか?
- 得られたモノは、DMMのような他の英語のサービスでは得られたかっただろうか?
その応えが納得いくものだったならば、継続して6万円を払ってもいい。
でも、その応えが微妙だったならば、あなたは半ば騙されたようなものだろう。
なので、2万円以上の高いサービスにお金を出す前には、ちょっと立ち止まって考えてみて欲しい。
- その高いコースが終わった後に、どれぐらいの能力が身についているのか?
- その高いコースで受けられるサービスは、他社のサービスに比べてどこが優れているのか?
高い英語学習のサービスに限らず、世の中は無駄に高いサービスで溢れている。
そして、それらは巧みに人の財布からお金を掠めとろうとしている。
高いサービスを選ばずに適切な値段の商品を選ぶことが、これからの時代を生きる上で必須のリテラシーだ。
この記事を読んだ人が、無駄に高いサービスに手を出さないことを祈る。