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30代からプログラミングを始めることは可能なのか?【頑張ればギリギリセーフ】

更新日:

エンジニアは人気の職種だと聞いていますが、若い人達が多い印象です。
30代から始めても間にあいますか?


記事の内容


私は10年ぐらい前、ITで働く人達が「IT土方」と言われていた時期に20代後半でエンジニアになることを決意しました。
当時のIT産業は3Kと呼ばれており、「キツイ、帰れない、給与が安い」という悲惨な状況です。
また、エンジニアは35歳が限界と言われていた頃でもあり、数年後に自分がどうなっているか不安で仕方がありませんでした。
ですから、30代の人が今からプログラミングを始めることに不安を感じる気持ちはよくわかります。
でも、結論から言うと、30代からプログラミングを始めてもエンジニアになることはできます。
ただし、ちょっとした「考え方のコツ」は必要かもしれません。
この記事では、30代からエンジニアになるための注意点や、具体的にエンジニアになる方法を説明します。

2019年12月の有効求人倍率

記事やニュースなどで知っている人もいるかと思いますが、今、エンジニアは世界的に不足しています。
まずは、「エンジニアが不足している状況」を数値で説明したいと思います。

下の図は、dodaが発表している2019年12月の有効求人倍率です。
有効求人倍率とは、「一人に対して何個の求人があるのか」という指標です。
エンジニアに関しては、11.3倍です。
つまり、一人のエンジニアに対して11個以上の求人があることになります。

一方で、人気職である「事務・アシスタント」を見ると、有効求人倍率は0.4倍です。
つまり、一人に対して0.4個の求人しかありません。
3人が希望して、ようやく一人が職を見つけられる状況ということです。

これだけでも、現在、大幅にエンジニアが不足していることがわかります。

2030年には79万人のエンジニアが不足

次に、今後、10年間以上に渡るエンジニアの需給について説明します。

将来のエンジニアの不足数は経済産業省の公的な資料で試算が出されており、2020年には約30万人のエンジニアが不足すると言われています。
また、10年後の2030年には最大で約79万人のエンジニアが不足する可能性があります。

将来的にもエンジニアが不足しているので、多くの人がエンジニアになりやすい状況になっていることがわかります。

高齢化社会では40、50代の活躍が期待されています

これからの、日本では高齢者の活躍が期待されており、IT業界も例外ではありません。

資料を元に2010年、2020年、2030年(予測)のエンジニア数の推移を紹介します。
今の一般的な常識は、2010年の青色のグラフが元になって作られています。
2010年当時のエンジニアのボリュームゾーンは20、30代です。
「プログラミングは若い人がやるもの」と思われているのは、このためです。
常識とは過去から作られるので、当たり前といえば、当たり前の話です。

でも、2030年を表す黄色のグラフを見ると、50代でも10万人以上のエンジニアが働いています。
それは、これからの日本社会では、20代から50代まで幅広い年齢層がエンジニアとして働くことを意味しています。

ということは、30代からエンジニアになっても、十分に間に合うということも同時に意味しています。

ちなみに、2030年にはIT人材の3割が50代以上になっています。

30代からの転職の不安材料は杞憂

ここまでで説明した通り、以前に比べると、30代の人でもエンジニアになりやすくなっています。
でも、それでも不安に感じている人もいるはずです。
30代からのプログラマーへの転職は、何で不安になるのか、その理由を一つ一つ説明します。
よくよく考えると、どれも大した問題ではないので安心して下さい^^

問題を整理しよう!

  • 転職することで年収が下がる
  • 30代になると記憶力が衰える
  • 30代は即戦力が求められる
  • 30代になると採用が厳しくなる
  • エンジニアになれなかったらどうしよう

年収が下がる?

年収が下がることは、残念ながら避けられません。
転職すれば年収は300万台からのスタートでしょう。
でも、年収が下がることは一時的なものです。
なぜならば、エンジニアのような職人系の仕事だと、経験が積み上がっていくからです。

次第に給与が上がっていく理由を説明するために、介護職と比較してみます。
最初の1、2年は、エンジニアも介護職も、年収は300万円ぐらいだとします。
エンジニアが、そこから5年ぐらいの経験を積めば、500万から600万の年収を目指すことが可能です。
でも介護職の場合だと、5年後でも給料はあまり上がりません。
それは介護職の場合だと、2年の経験と5年の経験を比べた場合に、スキルに大きな違いがないからです。
これが、「経験が積み上がる仕事」と「積み上がらない仕事」の大きな違いです。

エンジニアとして働いていると、次第に右のような土台ができるので、同じ50万円を稼ぐのにも楽をして稼げるようになります。
一方で介護職の場合は、いつまでたっても土台ができないので、常にジャンプして50万円を稼ぐことになります。

また、最初の1、2年の年収が低いからといって、エンジニアを辞める人もいますが、むしろ、それはチャンスだと捉えて下さい。
誰でも簡単になれる仕事に対しては、リターンはありません。
諦める人もいるからこそ、そのハードルを乗り越えた人にはご褒美があります。
5年間、働きながら勉強をしつつ、さらに転職をすれば、年収はまず間違いなく上がっていきます。

記憶力が衰える?

私は、30代になってから、記憶力を問題に感じたことはありません。
むしろ、勉強に対するモチベーションが明確になったせいか、記憶力があがった気がします。

学生時代の勉強は、何に使うかわからなかったので、全く楽しくないし積極的に勉強する気になれませんでした。
でも、社会人になってからの勉強は、使う目的が明確になっていて、それに対して勉強をします。
受け身な勉強と積極的な勉強を比較した場合に、どちらの方が物事を覚えやすいかは言うまでもありません。

他の側面から見ても、年齢は、記憶力にはあまり関係がないように思います。
なぜならば、若宮正子さんという80歳のiPadエンジニアもいるからです。
若宮さんは、80歳になってからプログラミングを始めました。
その偉業?が称えられて、AppleのCEOであるティム・クックとも会談しているぐらいです。
彼女の80歳という年齢と比べれば、30代ごときで、記憶力を理由にしてプログラミングを始められないと言うべきではありません(笑)
このツイートは、ティム・クックさんが表参道に来て若宮さんと会った時のツイートです。

MasakoさんとHikariに再開できて嬉しいです。
二人は、「何歳であろうとも、コードを書くことで自分の夢を叶えたり、チャンスを掴むことができる」ということを証明している創造的なエンジニアです。

また、最近はシニア向けのプログラミング事業などもあるそうです。

京都府精華町から依頼を受け、18年末ごろから1月まで、シニア向けプログラミング講座を主催してきた。受講生は60―70代の約20人。アンドロイド向けアプリの開発を進めており、今後随時リリースしていく。

即戦力が求められる?

30代は即戦力が求められるというのは、年収が高いケースには、確かに当てはまります。
でも、年収が300万の人の場合は、見習いなので決して即戦力ではありません。
会社によっては、30代の見習いエンジニアのための枠があるので大丈夫です。

採用が厳しくなる?

30代になると採用が厳しくなるというのは事実です。
なぜならば、企業のルールというよりは、「自分より年上の人を雇うこと」を嫌がるマネージャーがいるからです。
ただし、エンジニア不足の現状を考えると、採用されることは普通にあります。
将来的に見ても、エンジニアは移民などで簡単に増やせる職種ではないので、他業種に比べれば採用されやすいといえます。

エンジニアになれなかったらどうしよう?

30代になって職種を変える人は、そういった不安を持つことは当然です。
今までの経験を捨てて、新しい世界に飛び込むのは誰しもが怖いものです。

無責任に、人の適正を考えずに、「エンジニアが最高」と言うつもりはありません。
まずは最初のステップとして、現職で働きながら、Progateやドットインストールなどを使って、プログラミングを始めてみましょう。
そこで、ある程度の向き不向きはわかるはずです。
向いてないと思ったら、エンジニアになることは素直に止めておくべきです。

もう一つ、伝えておくべき事実があるのですが、エンジニアは生涯、勉強をしていかなければいけません。
一度、エンジニアになったら、そこで終わりではありません。
エンジニアには、ずっと勉強をしていく覚悟が求められます。
その代わりに、勉強をやり続ければ、きっとよいエンジニアになれるはずです。

エンジニアであることを辞めていった人達」という記事を書きました。
こちらも合わせて読んでみると、自分がエンジニアとしてやっていけるかどうかが、わかるかもしれません。

エンジニアになる具体的な方法

不安を乗り越えた人は、下記で説明するエンジニアになる具体的な方法を読んで下さい。

適正を判断するために、実際に手を動かそう!

まずは学習サイトに沿ってプログラミングを始めてみましょう。
最初は、ProgateやPaizaといったブラウザベースのサイトがいいかもしれません。
これらのサービスを使えば、プログラミングがどういったものなのか理解できます。
実際に手を動かして、プログラミングを書くことが大事です。

就職も斡旋してくれるスクールに通おう!

独学で勉強してみて、「イケるかも?」と感じた人は、次にプログラミングスクールに通うことを考えましょう。
金銭的な負担を考えると、無料のプログラミングスクールがオススメです。
就職斡旋もついてると、なおよしです。
無料のプログラミングスクールは怖いと言う人もいますが、そんなことはありません。
むしろ、無料でプログラミングを学べて、就職もさせて貰えることに感謝すべきです。
ただし、その就職先がよいとは限りませんので、そこは修行だと思って1、2年は耐えましょう。
エンジニアは、なによりも実務経験を持っていることが重宝されます。
その1、2年の間に、資格の勉強をして、確かなスキルと経験を身に着けて、再度、転職をするのが一人前のエンジニアになる近道です。

DMM WEBCAMP

無料ではありませんが、転職できなかった場合には全額を返金してくれるDMM WEBCAMPを選ぶという選択肢もあります。
DMM WEBCAMPは、「第四次産業革命スキル習得講座認定制度」に認定されており、教育訓練給付制度にも認定されています。
条件を満たせば、最大で受講料の70%の受け取ることができます。
詳細は、こちらを確認して下さい。

ただし、注意点としては、転職先がブラック企業の可能性があるということです。
その場合はさらに転職するようにしましょう。

IT業界では、転職は普通の話です。
ブラックな環境だとしても、経験を積めることはラッキーです。
一年ぐらいたったら、サッサと次の会社にいきましょう。
IT業界では、これぐらいの精神的なタフさが求められます。

こんな人にオススメ

  • 教育訓練給付制度の条件を満たしている人
  • 絶対にエンジニアとして就職したい人
  • お金にある程度の余裕がある人

ProEngineer(プログラマカレッジ)



プログラマカレッジはサーバーサイドのエンジニアになるためのスクールです。
Linux、Java、PHP、データベースなどについて学習します。
プログラマカレッジは、東京に通える人限定で、年齢制限も30歳以下なようです。
ただし、その人の能力次第では例外もありえるので、まずは問い合わせてみて下さい。
なぜならば、31歳になったから駄目という区切りを自分でしてしまうのは、もったいないからです。
プログラマカレッジは、卒業後には就職をする必要があります。

こんな人にオススメ

  • なんとなく、エンジニアになってみたい人
  • PHPやJavaを勉強して、サーバーサイドのエンジニアになりたい人
  • あまり、お金に余裕がない人
  • 20代だけかも?(要確認)

0円スクール

サーバーサイドのエンジニアになるためのスクールで、主にJava言語を習います。
Javaは少し固い言語なので、人気は下降気味ではありますが、シッカリとプログラミングの基礎を学べる言語だとも言えます。
基本情報技術者試験の、選択問題にも選ばれている言語です。
まだまだ、現場では幅広く使われている言語です。

「入学金」「受講料」「教材費」等一切かからず、途中で退校しても違約金等もありません。
就職するつもりがあれば正社員への道もありますし、反対にムリして就職する必要もありません。
かなり良心的なプログラミングスクールです。

こんな人にオススメ

  • なんとなく、エンジニアになってみたい人
  • Javaを勉強して、サーバーサイドのエンジニアになりたい人
  • あまり、お金に余裕がない人

ネットビジョンアカデミー

ネットビジョンアカデミーは、未経験からITエンジニアを目指す方にネットワークエンジニアになることをオススメしている学校です。

就職する前提ですが、講座代、テキスト料等は一切無料で受講できます。
最初に保証金などを3万8千円払うだけで、研修、就職活動中の2ヶ月間シェアハウスの賃貸も無料みたいです。

無料で勉強ができて、資格の勉強もできるって最高ですね!
自分が未経験者なら、確実に飛びつきます。
ネットワーク周りやCCNAレベルの知識なら、Webエンジニアにも必要な技術です。
ネットワークは興味がないという人もいるかもしれませんが、IT業界に入るならば、持っていても全く損はない知識です。
ネットワークエンジニアとして知識を得たら、AWSなどを勉強してクラウドエンジニアになるのが、今だと稼げるキャリアパスになると思います。

こんな人にオススメ

  • ネットワークエンジニアとして就職したい人
  • 地方から上京してきたい人
  • あまり、お金に余裕がない人

42 Tokyo

他のスクールとは毛色が少し違うのですが、DMMさんが「42 Tokyo」という無料のプログラミングスクール?を始めました。
気になっている方も多いと思うので、簡単に説明します。
42 Tokyo(フォーティーツー)は、フランス発のエンジニア養成機関です。
「挑戦したいすべての人に質の高い教育を」を理念にシリコンバレーをはじめ、世界各国でエンジニア教育をおこなっています。
42 Tokyoの主な特徴は以下の通りです。

ここがポイント

  • 応募資格は16歳以上
  • Piscine(ピシン)と呼ばれる4週間続く入学試験がある
  • 学費が完全に無料
  • 学生同士で教え合う
  • 24時間365日、施設がオープン
  • 一人一人のライフスタイルに合わせた学習が可能

ハッキリいって、オススメすることしかありません!
ただし、入学するには、Piscineと呼ばれる4週間続く試験を突破する必要があります。
事前に独学しておいたり、他の無料のプログラミングスクールに通ってから、改めて42 Tokyoに通うのもアリかもしれません。

それにしても、「42の設立によせて」というところに、駐日フランス大使からもメッセージが来てるところに期待の大きさが現れていますね。

ただし残念なことに、42 Tokyoは、2019年12月現在において、人気すぎて既に来年の1月、2月、3月まで予約が埋まっているそうです。
凄まじい人気ですね。

自分のポートフォリオを作成しよう

プログラミングスクールに通ったあとは、すでに自分では何かを作成できる能力が身に付いているはずです。
自分の能力をアピールするために、自分で作ったプログラミングをQiitaやGithubにアップロードしましょう。
経験年数が豊富な人でも、成果物のアップロードを怠っている人を見かけますが、あまりいい方針とは思えません。
転職時に苦労しないように、常日頃から自分の作品作りを心掛けるようにしましょう。

ちなみに、HackerRankという会社の調査によると、プログラミングを学んだ人の60%以上が、独学(Self-Taught)が大事だと述べています。
プログラミングスクールで学べることも多くありますが、「自分で勉強することが大事」ということがわかる当たり前の調査結果です。

まとめ

この記事を読み終えたところで、エンジニアに対する期待と不安が入り混じっているかもしれません^^
その不安を取り除けるかはわかりませんが、10年ぐらい前の昔話をしたいと思います。

プログラマ35歳定年説

2006年当時、私がまだ20代のエンジニアだった頃に、当時のマネージャーからよく言われたエンジニアの生存戦略は、「プログラマは35歳になったら、プロジェクトマネージャーにならなければいけない。そうでないと年収は低いままだろう」という内容でした。
ソースコードを書く作業は(いくらでもいる)若い人達に任せて、もっと難しいプロジェクトマネージャーを目指せということです。
それが、いわゆる、「プログラマ35歳定年説」と呼ばれていたものです。

そう言われた私は、先の見えない不安の中で、無我夢中になって「設計・プログラミング・インフラ・マネージメント」など、都度、必要とされることを何でもやってきました。
他人との差別化をするために、英語の勉強もしました。

そうして、自分が35歳になった頃には、「プログラマ35歳定年説」というものは、もはや一般的では無くなっていました。
むしろマネージメントができる人より、ソースコードを書ける人が重宝されている節があります。
ここで言いたいことは、「IT業界における価値観の変遷がいかに大きいか」ということです。IT業界で確実なことは、何一つありません。。。

必要な心構え

これから先の10年で、IT業界に起こることを予測はできたとしても、確実なことは何一つありません。
しかしながら、勉強したという経験は、着実に私達の中に積み上がっていきます。
「10年後はどうしよう?」という不安は、30代の方だけではなく誰もが持っている不安です。
もちろん、今の私も将来に対する不安を持っています ><

そんな中で私達ができることは、エンジニアになることを止めることではなく、勉強を積み重ねて、どのような未来にも対処できるエンジニアになることだと私は信じています。
人生100年時代と言われる時代において、30代からのスタートは決して遅くはありません。
「エンジニアになりたい」と思った人は、明日からプログラミングを始めましょう。

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