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錯覚資産という概念で社会の見え方が変わりました【会社での出世の仕組みがわかります】

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記事の内容


錯覚資産という言葉を聞いて、下記の本を読んだところ、「会社の中での出世の仕組み」がわかった気がしました。
今まで、「どうして、あの人が出世したんだろう?」「何で、あの人が社長になったの?」と不思議に思っていたのですが、この本を読んで納得しました。
この記事では、特に、私が興味を持った部分だけを紹介していきたいと思います。

実力があれば評価されて成功するという神話

まず最初に、この本を読んで「目から鱗」だったのが、下記の図の否定です。

この図は、実力のある人が成果を出したことにより、次にさらに良い仕事を貰えて、実力をつけていく。
そして、その繰り返しにより、圧倒的に成長していくというストーリーを意味しています。
私も、長らく、「社会人は、この3つを繰り返して成長していく」と思っていました。

20代男性の特徴

  1. 実力をつける
  2. 成果を出す
  3. 成長できるチャンスや環境を得ることができる → 1に戻る

ただし、長らく、この図に疑問を持っていたことも同様に事実です。
なぜならば、成果を出しても、必ずしも次に良いチャンスや環境を得られるわけではありませんし、なぜか突然、過去のよくわからない実績で大きなチャンスを得ることができた人も見たことがあるからです。

他社で大きな失敗をしていても、なぜか別の会社で再びチャンスを得られる人もいます。
また、他社から引き抜かれて、突然、社長になった人もいました。
部下の視点から見ていると、その社長は明らかにダメダメで、非常に評判が悪い人でした。
事実、その社長は3年後に降格していました。
それでも、3年間も社長でいられたということ自体が、通常の常識から考えると、ありえない奇跡です。

そういった事実を私は、「運」という一言で片付けていました。

それに対して、この本では、「錯覚資産」という概念を通して、「良いチャンスや環境」を得られるメカニズムを説明しています。
つまり、錯覚資産という概念を知ったことで、私は過去に経験した不思議な人事をよく理解することができました。

錯覚資産とは何か

錯覚資産とは、「誰が見ても、わかりやすい成果」のことを指しています。
これだけを聞いてもわかりづらいと思うので、具体例な事例で紹介していきます。

例えば、Aさんというエンジニアが、技術的に難しい課題を解決して、成果を出したとします。
それは素晴らしい成果なのですが、技術的に難しい課題ゆえに、上司には理解してもらえません。
でも、成果のアピール方法を工夫して、「サーバー台数を30%削減して、サーバー費用を10億円から7億円に削減しました」と言えば、上司もその素晴らしい成果を理解することができます。
さらに、その成果を社外の人もいる勉強会で発表すれば、社外に対しても、Aさんはできるエンジニアだと印象づけることができます。
このような、わかりやすい成果を錯覚資産と呼んでいます。

錯覚資産!

  1. 技術的に難しい課題を解決 ← 成果
  2. サーバー費用を10億円から7億円に削減できたことをアピール ← 成果を錯覚資産に変えた
  3. 社外の人もいる勉強会で費用の削減を発表する ← 錯覚資産の拡大!

そうして獲得した錯覚資産は、良い環境を得るチャンスを提供してくれます。
つまり、大きな仕事、昇進、素晴らしい転職などを得る機会が増えます。
そのような「成果を生み出すループ」を図にしたのがこちらです。

これは営業などにも当てはまるはずです。
営業は数字として表れるので、基本的には、成果がそのまま錯覚資産になりやすい職業ではあります。
でも、それは社内だけの評価です。
成果を錯覚資産化して、社外にも何らかの形でアピールすれば、社外からのヘッドハンティングなども受けやすくなるはずです。

成果を生みだすループを考えてみよう

成果を生み出すループは、他にもあるので、別のループも考えてみましょう。

錯覚資産が生み出す成果

錯覚資産は、それだけでも成果を生み出します。
例えば、人気ブロガーが書いた記事は、例え面白くなくても、多くの「はてブ」がついたりします。
それは、多くの人が「その人気ブロガーが書いた記事は、常に面白い」と思い込んでいるからです。

環境が生み出す成果

大企業に属しているだけで、楽に得られる成果というものもあります。
なぜならば、多くの人が、「大企業と契約すれば間違いはないはず」と思うからです。

大きな成果を出すためには錯覚資産を作成しよう

多くの人は、今でも下記のような図で戦っているはずです。
つまり、成果を出してから、良い環境を得るための努力をしていません。
良い環境を得られるかどうかを、運に頼っています。
それでは、自分が思うような成果を出せるはずもありません。

一方で、「何であいつが???」と思われるような人達は、大きな錯覚資産を持っていたはずです。
仮にその成果は、できる部下達の協力によるものだったとしても、錯覚資産はその人のものです。
だからこそ、「突然、引き抜かれて社長になる」という奇跡のようなことを成し遂げられる人もいるわけです。

つまり、同様に、あなたも錯覚資産を意識して作成すれば、より効率よく成果を出すことができるはずです。
なぜならば、錯覚資産のお陰で、3つのルートから成果を得ることができるからです。

ここがポイント

  1. 実力からの成果
  2. 環境からの成果
  3. 錯覚資産からの成果

まとめ

この記事では、錯覚資産の定義、不可思議な人事の正体、錯覚資産が生み出す成果について説明しました。
この記事を読んだことで、あなたが錯覚資産を作り始めて、これからの人生が納得いくものになることを祈っています。

Good luck!

この記事は、この本を参考にして書きました。

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