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自分の立場と権利を考えよう

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最近、興味深いバズってるツイートを見掛けた。

端的に説明すると、「サイゼリヤに騒がしい高校生のグループがいて、注意したけど無視されたので、高校に通報した」という内容だ。
これを読んでどう感じるだろうか?

俺はこのツイート主の行動には賛成できない。

それはなぜか?
なぜならば、彼は自分の立場と権利を考えていないからだ。
サイゼリヤで起きている出来事をどう判断するのかを決める権利は、基本的にはサイゼリヤの店員が持っている。
そのため、「騒がしい客の態度が許されるべきか、それとも駄目だとされるのか」を判断するのはツイート主ではなく、高校の先生でもなくて、サイゼリヤの店員であるべきだ。

それでも、「いやいや、ツイート主は立派だ」と考える人もいるだろう。
でも、それは危険な考えだ。

なぜならば、個人で判断して注意することは、それが正しい意見である保証は全くないからだ。
「あの学生は五月蝿い!」と自分が思っていても、サイゼリヤの店員や周りの人達にとっては許容範囲かもしれない。
それなのに勝手に注意して、しかも学校などに通報してしまったら、サイゼリヤからしたら顧客を失う可能性があり、ありがた迷惑だろう。
つまり、個人の判断でいきなり注意などをしてしまう人は、「自分の正義を盲信しすぎ」である可能性が高い。
繰り返しになるが、それはかなり危険な考え方だ。

さらに、もう一点、考えるべきことがある。
日本国民に対する主権っぽいものは、実は様々な組織が持っている。
大人ならば勤め先、警察、裁判所、マンションの管理人、町内会など様々なものがあるだろう。
子供ならば、それに学校が加わってくる。

そして問題の解決については、まずは一番小さな範囲の主権の人達で考えるべきだ。
マンションで起きた問題ならば、まずはマンションの自治会で解決する努力をするべきだ。
会社の問題ならば、まずは人事部に相談するべきだ。

そして、それでも解決できそうになかったら、その時点で警察や裁判所に頼るべきだ。
いきなり警察に訴えていたら、世の中が回らなくなってしまうだろう。
もしくは、何でもかんでも警察に報告する密告社会になり、とても窮屈な社会になってしまうかもしれない。

そのような社会にしないためにも、個人の主権の範囲についてよく考えて欲しいものだ。

-ポエム, 社会

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