無料のスクールがあることも知っていますが、効率よく勉強したいと考えています。
有料のスクールにお金を払う価値があるのか知りたいです。
記事の内容
今は、数十万円も払って、プログラミングスクールに行く時代ではありません。
お金に余裕のある人が有料のプログラミングスクールに行くことを止めはしませんが、私の大切な友人達には、無料のプログラミングスクールをオススメしています。
時代は完全に「独学 + 無料のプログラミングスクール」です。
ただし、働きながらプログラミングスクールに行きたい人には、有料のプログラミングスクールしか選択肢はありません。。。
この記事では、その理由を説明します。
前提として
この記事は、エンジニアになろうか迷っている人達に向けたものです。
もう少し噛み砕いて言うと、対象読者は以下のような人達です。
対象読者
- 仕事を辞めてプログラミングスクールに通える人
- なんとなくエンジニアになってみたい人
- 自分にIT業界が向いてるかはわからないけど、興味があり、そして手に職をつけたい人
- 少なくとも最初の時点では、あまり高いお金を払いたくない人
- プログラミングスクールに通うために学校がある場所に引っ越しできる人
上記の条件には当てはまらずに、仕事をしながらプログラミングを学びたいという人は、この記事を読んで下さい。
42 Tokyo
まず、最初に紹介したいのが、DMMさんが運営している「42 Tokyo」です。
無料のプログラミングスクール(エンジニア養成機関)です。
すでに黒船として話題になっており、気になっている方も多いのではないでしょうか?
42 Tokyo(フォーティーツー)は、フランス発のエンジニア養成機関です。
「挑戦したいすべての人に質の高い教育を」を理念にシリコンバレーをはじめ、世界各国でエンジニア教育をおこなっています。
42 Tokyoの主な特徴は以下の通りです。
ここがポイント
- 応募資格は16歳以上
- Piscine(ピシン)と呼ばれる4週間続く入学試験がある
- 学費が完全に無料
- 学生同士で教え合う
- 24時間365日、施設がオープン
- 一人一人のライフスタイルに合わせた学習が可能
ハッキリいって、オススメすることしかありません!
これが無料って、ありえなくないですか?
ただし、入学するにはPiscineと呼ばれる4週間続く試験を突破する必要があります。
事前に独学しておいたり、他の無料のプログラミングスクールに通ってから、改めて42 Tokyoに通うのもアリかもしれません。
それにしても、「42の設立によせて」というところに、駐日フランス大使からもメッセージが来てるところに期待の大きさが現れていますね。
ただし残念なことに、42 Tokyoは、2019年12月現在において、人気すぎて既に来年の1月、2月、3月まで予約が埋まっているそうです。
凄まじい人気ですね。
【Piscine速報】
1月、2月、3月全て満席となりました👏👏
今後は待機リストにて順次お待ちください🙃#42tokyo— 42 Tokyo (@42_tokyo) December 3, 2019
Amazonも無償教育を開始
次に紹介したいのが、Amazonが始める無償の教育です。
AIを活用できるエンジニアを育てたいようです。
全国に広がる2020年以降が楽しみですね!
アマゾンジャパンは中高生向けに、人工知能(AI)の活用に必要なプログラミング教育を無償で始めた。
首都圏を中心に試験的に始めた。
IT教育を提供するライフイズテック、日本YMCA同盟と連携して2020年以降、全国に広げることを検討している。
株式会社LABOT
株式会社LABOTは、2020年1月、日本初となるIncome Share Agreements(=所得分配契約/以下、ISAs)モデルを採用したプログラミングスクールを開講します。
このスクールは、学校に通っている間の学費は無料ですが、就職して一定の所得水準を越えた後は、給与から学費を払う必要があるそうです。
現在の年収水準が概ね 420万円以下 の非IT職種・プログラミング未経験者を対象に、6ヶ月のカリキュラムを提供。
入学金や学費の支払いが一切ない代わりに、卒業後に希望する職種への就労が実現した後、一定期間(24〜48ヶ月)、給与(月給)の13〜17%を支払う義務が発生します。
この条件だと、安心して通学できますね!
学習中に挫折してしまったり、望む転職に成功しない場合や、当社の ISAs の規定に定める年収ライン(年320万円)を下回る期間においては、支払いの義務は発生しません。
ここがポイント
- 学費は無料
- 途中で挫折した場合の学費も無料
- 就職して年収321万円以上になった場合は、給与から学費を返済する
人気の無料プログラミングスクール6選
他にも多くの無料のプログラミングスクールがあります。
0円スクール
サーバーサイドのエンジニアになるためのスクールで、主にJava言語を習います。
Javaは少し固い言語なので、人気は下降気味ではありますが、シッカリとプログラミングの基礎を学べる言語だとも言えます。
基本情報技術者試験の、選択問題にも選ばれている言語です。
まだまだ、現場では幅広く使われている言語です。
「入学金」「受講料」「教材費」等一切かからず、途中で退校しても違約金等もありません。
就職するつもりがあれば正社員への道もありますし、反対にムリして就職する必要もありません。
かなり良心的なプログラミングスクールです。
都内だけでなく、札幌、仙台、大阪、名古屋、福岡にも校舎があるのは嬉しいですね^^
こんな人にオススメ
- なんとなく、エンジニアになってみたい人
- Javaを勉強して、サーバーサイドのエンジニアになりたい人
- あまり、お金に余裕がない人
ProEngineer(プログラマカレッジ)
プログラマカレッジは、Webエンジニア(サーバーサイドエンジニア)になるための学校です。
Linux、Java、PHP、データベースなどについて学習します。
企業からの協賛金を得ることで、無料のスクールが成り立っています。
勉強時間はコースによってまちまちですが、3ヶ月目間の研修の後に、就職先を斡旋してもらえます。
また、三ヶ月後に、自分がエンジニアとして向いてないと思った場合に、ムリヤリに就職させられることはないそうです。
こんな人にオススメ
- なんとなく、エンジニアになってみたい人
- PHPやJavaを勉強して、サーバーサイドのエンジニアになりたい人
- あまり、お金に余裕がない人
- 19歳から29歳までの人
- 東京、神奈川、埼玉、千葉に在住の人
ネットビジョンアカデミー
ネットビジョンアカデミーは、未経験からITエンジニアを目指す方に、ネットワークエンジニアになることを推奨している学校です。
就職する前提ですが、講座代、テキスト料等は一切無料で受講できます。
最初に保証金などを3万8千円払うだけで、研修、就職活動中の2ヶ月間、シェアハウスの賃貸も無料です。
無料でITに関する知識や資格の勉強もできる最高のアカデミーです。
そして、3ヶ月目には就職先も斡旋してもらえます。
個人的には、ネットビジョンアカデミーを経て、ネットワークエンジニア、クラウドエンジニアというキャリアパスを積んでいくのが、いいパターンかなと思います。
勿論、ネットワークエンジニアからWebエンジニアというのもアリです。
こんな人にオススメ
- ネットワーク(クラウド)エンジニアとして就職したい人
- 地方から上京したい人
- あまり、お金に余裕がない人
Geek Jobについて
Geek Jobは、サーバーサイドエンジニアになるための学校です。
こちらは、生徒が就職した際に、成果報酬として企業からお金を貰っているので、無料のスクールが成り立っています。
勉強時間はコースによってまちまちですが、1ヶ月目間の研修の後に、就職先を斡旋してもらえるようです。
夜間だったり、土日だけの通学も可能なのは嬉しいですね^^
オンラインでも学習できます。
こんな人にオススメ
- なんとなく、エンジニアになってみたい人
- PHP、Java、Rubyを勉強して、サーバーサイドのエンジニアになりたい人
- あまり、お金に余裕がない人
- 20代
みんスク
みんスクは、完全未経験からプロのエンジニアを目指す方のための「無料エンジニアスクール」です。
プログラミング学習だけでなく、キャリア相談や選考応募書類の作成・添削、企業ごとの面接対策といったサポート体制が整っています。
学習方法は、「自己学習形式」です。
でも、教室には常に専門の講師が常駐しているので、自由に質問をすることができます^^
そして、最悪、プログラミングが合わなかった場合は、途中で辞めることもできます。
ただし、こういった規約に関連することは変更する可能性もあるので、スクールに通う前に改めて確認してみて下さい。
こんな人にオススメ
- なんとなく、エンジニアになってみたい人
- JavaやPHPを勉強して、サーバーサイドのエンジニアになりたい人
- あまり、お金に余裕がない人
LIKEIT
無料のプログラミングスクールです。
無料で受けられる上に、さらに転職相談もできるそうです。
また、無理に就職をしなくても大丈夫です。
こんな人にオススメ
- なんとなく、エンジニアになってみたい人
- Javaを勉強して、サーバーサイドのエンジニアになりたい人
- あまり、お金に余裕がない人
- 19歳から29歳までの人
- 東京、神奈川、埼玉、千葉に在住の人
無料のスクールでも問題がない理由
エンジニアが不足しています
無料のプログラミングスクールが増えてきている背景には、未曾有のエンジニア不足があります。
2020年において、エンジニアは約29万人の不足ですが、2030年には79万人のエンジニアが不足するともいわれています。
同時に、エンジニア不足は世界的な現象でもあります。
だからこそ、プログラミングスクールに協賛してくれる企業も多くあるのでしょう。
大事なことは自分自身での問題解決力
テクノロジーは絶えず進化しています。
そして、その流れと共に歩むために大事なことは、自分自身での問題解決力です。
つまり学校では、「プログラミング」だけではなく、「物事の学び方」も一緒に学ぶ必要があります。
エンジニアになることがゴールではなく、エンジニアになってからがスタートです。
そう考えた時に、プログラミングスクールが有料である必要性は全くありません。
例え、少しぐらい不親切なスクールだったとしても、自分自身で積極的に解決していきましょう。
そうした努力こそが、現場に入った時に活かされてきます。
HackerRankという会社の調査によると、プログラミングを学んだ人の60%以上が、独学(Self-Taught)が大事だと述べています。
まとめ
この記事では、無料のプログラミングスクールに行くべき理由と、無料のプログラミングスクールでも全く問題がないという話をしました。
若い時にはお金がないことが普通です。
でも、その分、体力と時間があります。
積極的に無料のプログラミングスクールを利用しながら、体力と時間を費やして、立派なエンジニアになって下さい。
最初から、「42 Tokyo」に行くのもありですが、入学試験を突破する自身がない人は、無料のプログラミングスクールに通った後で、「42 Tokyo」に行くのがいいと思います!
ただし、無料のプログラミングスクールに入った後に揉めるケースも、たまにあります。
入学前に、必ず以下の点を確認しておきましょう。
注意事項
- 途中で、プログラミングスクールを辞めたらどうなるか?
- 斡旋先の会社に就職しなかったらどうなるか?
- 斡旋先の会社に就職した後で、すぐに会社を辞めたらどうなるか?
Good luck for your engineer life!
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