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日本人は格差社会を受け入れよう

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この記事では、日本の格差社会について書きます。
書こうと思ったキッカケは、ひろゆきのコメントと、その記事に対する読者のコメントです。

「社会に疎外されたと感じる日本人の多くは自殺を選んできたけど、他殺を選ぶ人が増えるという悪い予想が当たってしまってる昨今。
そろそろ、蔑(ないがし)ろにされた人々に向き合うべきかと」とつづった。

その記事に対するヤフーのコメント

これに関してはひろゆき氏の言うことに同感します。
経済的格差が大きければ大きい程、その実態が想像出来ないものだと思う。
裕福な政治家一家に生まれて、富裕層の子女が通う付属校から大学へエスカレーター進学をした環境からは、貧困層どころか中間層の暮らしぶりも想像出来なかったと思う。
今日の食事すら満足にできない人がかなりいる程に、日本の社会の劣化が進んでいるのにも関わらず、裕福な家庭で育ってきた閣僚や議員は相変わらず強者の為の政策を進めています。
弱者は結局為政者に平伏すだろうとたかを括ってきた結果、こういった事が起こる可能性はあったと思う。

そして、それに対する「いいね」が約3万もついていた。
9割以上の人が、日本に存在する経済的格差を大きく感じていることがわかる。

経済的格差をどう捉えるべきか?

正直、多くの日本人は「ひがみ根性」が強すぎる。
確かに、たまには、裕福な家庭に生まれたラッキーそうな人達もいる。
でも、そんな人達にとっても、人生がそんなに簡単だとは思わない。
なぜならば、全ての人にとって「時間」は平等だからだ。
お金を持っていても、鳩山由紀夫みたいに、めちゃくちゃ日本人から嫌われている人もいる。
安倍さんだって、順風満帆だったわけではない。
一時期は与党ではなくなり、散々だったはずだし、持病も抱えていた。
それに子供だっていなかった。

これは、何もこういった特別な政治家に対する話だけではない。
全ての人にとって、「時間」という制限がある以上は、全てが恵まれているという人は、めったにいない。
家族関係・友人関係・趣味・お金といったことの充実度は、全てトレードオフの関係にある。
つまり、何かを頑張って手にしても、何かを手にできないということだ。
わかりやすく、「家族重視のタイプ」と「お金重視のタイプ」をグラフにすると下記のようになる。

家族や友人のために、多くの時間を費やしている人は、充実した家族や人間関係を得られるはずだ。
一方で得られるお金は少ない。

お金のために、多くの時間を費やしている人は、多くのお金を得られるはずだ。
一方で得られる人間関係は少ない。

基本的には、このようにして経済的な格差ができるけど、なぜ、それに文句を言うのか、私にはよく理解できない。
お金を得られなかった人は、その代わりに他の何かを得ているはずだ。

例えば、仕事を頑張ってお金を稼いだけど、彼女がいない男性がいたとする。
政府は、その男性に女性を与えるだろうか?
いや、そんな事は決してない。
そういった事が社会的な圧力の下で行われていたのは、昭和の時代までだ。

反対に、人間関係は充実しているけど、お金のない人がいたとする。
その場合、政府はその人にはお金を与える。
おかしくはないだろうか?

そんな政治が長く続けば、多くの人は人間関係ばかりを頑張るようになり、あまりお金儲けを目指さなくなる。
それが、今、日本が没落している原因の一つだ。
だから私は、「仕事を頑張って大金を稼いだ人から、より多くのお金を奪うのは止めるべきだ」と思っている。
それよりは、「仕事を頑張った人が、より多くのお金を稼げるような格差社会」の方が、よっぽど素晴らしい社会だ。

ここがポイント

  • 時間は全ての人に平等
  • お金を持っていない人は、その時間を使って他の何かを手にしている
  • お金を持っている人は、他のことを犠牲にしている
  • 頑張ってお金を稼いでいる人から高い税金を取れば、多くの人はお金を稼がなくなる

日本の経済格差って世界と比べてどうなの?

上記では、金銭的な格差社会は仕方がないとは言ったけど、「貧困層を放置しろ」とまでは言うつもりはない。
ある程度のレベルまでは、貧困層は救われるべきだと、私も考えている。
ただ「ある程度のレベル」というのは、国ごとに定義が異なっている。
世界の格差社会に比べて、日本の格差社会はどうなのだろうか?

それについて、篠原 信さんという方とTwitter上で話した。
篠原さんは、今の日本の格差社会に問題を感じている方だ。

篠原さんの意見を要約すると、以下のようになる。

  • 日本は、世界の他の国と比べて、格差が少ない国
  • それでも、日本の格差は問題
  • 昭和40年代ぐらいの日本の格差がいい

まず、日本は他の国に比べて、格差が少ないという事は、私と篠原さんの間で意見が一致した。
私は東南アジアを中心にいくつかの国を見てきたけど、全ての国でストリートチルドレンがいた。
それぐらい、格差が大きいということだ。
そして、アメリカ、中国、イギリスの格差が大きい事は、私が説明するまでもないだろう。
そのため、日本の格差の少なさは、世界一かもしれない。
言い換えれば今の日本は、世界一、平等に近い国ということだ。
もし、日本より格差が少ない国があるとすれば、北欧ぐらいだろうか?
詳細を知っている人がいれば、是非、教えて欲しい。

次に、日本が「世界でトップレベルの平等な国」であることを前提として、我々、日本人はどうするべきだろうか?
今の日本人には3つの選択肢がある。

  • 格差を拡大
  • 格差をそのまま
  • 格差を縮小

篠原さんは、格差を縮小すべきだと言っている。
私は、格差を拡大すべきだと思っている。

「格差を縮小する」という事は、「お金稼ぎに時間を費やしている人」から「お金稼ぎに時間を費やしていない人」にお金を配る行為だ。
そんな事をすれば、日本は、努力をしない人達ばかりになってしまう。

一方で、いわゆる発展途上国と呼ばれる国々には、格差が大きい分、ハングリー精神の強い人達が多くいる。
全員ではないけど、国民のトップ層5%〜10%ぐらいの人達は、身を粉にして働き、時には海外に出稼ぎに行ったりして、必死にお金を稼いでいる。
フィリピン社会で働くITエンジニアの給料は、30歳ぐらいのリーダーポジションで、年収300万円ぐらいまで上がってきている。
それは、他の国々も同じことだろう。
発展途上国と呼ばれている国々の人口は非常に多く、それらの国々のトップ層10%が、猛烈に頑張っているわけだ。
そういう人達が、人口にして、おそらく1億人以上はいるはずだ。
猛烈に頑張っている約1億人が、日本人のライバルになっている状況をよく考えてみて欲しい。
また、そういった金持ちが、すでに日本の資産を買い始めていることについても、よく考えてみて欲しい。

そのように他の国々では、必死に頑張っている人達がいるのに、日本人は頑張っている人達を税制面で冷遇し続けている。
日本は、本当にそれでいいのだろうか?
このままでは、日本人はますます、貧乏になっていくだろう。
日本の土地や資産は、ますます、買われていくだろう。
私は、そのような日本を見たくないので、「お金を稼ぐために時間を費やしている人」がもっと厚遇されるような社会になって欲しい。

一方の篠原さんは、「日本は昭和40年代ぐらいの格差に戻って欲しい」と述べている。
それが現実的ではないことは明らかだ。
当時は、まだ、男女雇用機会均等法がない時代で、主に男性だけが働く社会だった。
そして、社会的圧力の下で、男性に女性が与えられる時代でもあった。
つまり、「お金を稼ぐために時間を費やしている男性」に女性が与えられる時代だったわけだ。
これならこれで、納得感がありそうだけど、そんな時代に戻らないことは、誰もが知っている。
そして、高齢者の数も、当時と今とでは異なることは言うまでもない。
そのような時代の税制と比較することは、ナンセンスでしかない。

みんなが平等であり、かつ成長できる社会は、御伽の国にしかない。
どうか、現実の世界を見て欲しい。

ここがポイント

  • 日本は世界でトップレベルの平等な国
  • 発展途上国と呼ばれる国々の上位層は、身を粉にして働いている
  • 他の国々の人達が頑張っている時に、日本人がノンビリしていれば、日本はますます貧乏になる
  • みんなが平等で成長している国は、現実には存在しない

格差を是正できるのは国だけではない

ここまでの所で、日本の格差社会は、何も問題はないという事を述べてきた。

でも、それでも、「日本の格差社会をどうにかしたい」という人もいるかもしれない。
そんな人は、個人のお金を他人に寄付すればいい。
日本には貧困層を助けている、いくつかの団体がある。
そこに自分のお金を寄付すれば、少しでも格差は解消されるだろう。
自分の信条に従って、是非、寄付を行って欲しい。

私は、そういった個人の行動に反対するつもりは一切ないし、そういった人を尊敬もしている。

ポジショントークに騙されるな

最後に一つ。
少し本筋とは外れるけど、ポジショントークには騙されないようにしよう。

格差社会に反対する人の多くは、公務員か大学教授、もしくはお金を持っていない人達だ。
公務員や大学教授は、雇用が保障されているし、給与水準も安定している。
そして、努力をしても給与が極端に上がることもない。
要するに、公務員や大学教授は、努力をしても、しなくても、退職するまでは一定水準の高い給与を貰うことができる。
だから、気楽に格差社会に反対することができる。
私も同じ立場だったら、「格差社会には反対」などと理想論を語っていたかもしれない。
でも、そんな欺瞞に騙されてはいけない。
彼らの多くは、本当に格差がなくなり、公務員と保育士の給料が同じになったら、必ず文句を言うだろう。

昔、「格差社会は問題だ」と言っている大学教授がいた。
その教授は自分の授業で使う教科書を3,300円ぐらいで売ってた。
本人がその気になれば、無料で教科書を配布できるのに3,300円で売っているのだ。
おそらく、その教授は、「私が作った本にはそれだけの価値がある」と思っていたのだろう。
でも、そうやって利益を出そうとする姿勢こそが、資本主義であり格差を作っている。
私は、その教授が間違った事をしていたとは言わない。
でも、「格差社会は問題だ」と言っている口で、お金のない生徒に高い本を売りつける姿勢は、矛盾していると断言できる。
本当に格差社会を問題視しているならば、本を生徒に買わせる必要は一切ない。
その教授は、「自分の中にある資本主義」に気付いていなかっただけの話だ。
口では、誰でも理想論を言うことができる。
本当に大切なのは行動だ。

ただ私は、「利益を出そうとする姿勢」は、素晴らしいと思う。(大学教授という立場を利用した商売は嫌いだけど)
それこそが、人間、そして社会の活力の源だからだ。
人間社会は、そのようにして発展してきた。

民間人は、努力をしなければ、給与は安いままだし、リストラされてしまう可能性もある。
それをわかっている人は、他の多くを犠牲にしても、努力をしてお金を稼いでいる。
公務員や大学教授による、耳障りのいいポジショントークは無視して、みんなもっとお金儲けを目指すべきだ。
そして、もっと格差の拡大を目指すべきだ。

それこそが日本の発展、ひいては日本人の幸せに繋がるだろう。

成田さんの動画も観てみて欲しい。
5:55秒くらいから、成田さんの話が始まります。

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