記事の内容
今、日本のIT業界では、「価値創造型の人材」が不足していると言われています。
この記事では、その詳細について説明していきたいと思います。
価値創造型のIT事業とは?
まずは、「価値創造型のIT事業」の特徴を紹介します。
- 価値創造を目的としたIT活用
- 要件が不確実
- スピード感を重視
- 主にアジャイル型で開発
価値創造型の人材は、どれぐらい不足しているのか?
ユーザー企業(IT以外を主な生業としている企業)では、価値創造型の人材がかなり不足しているようです。
約85.6%もの企業が、レベルの高い価値創造型の人材が足りていないと言っています。
- 大幅に不足している;44.5%
- やや不足している;41.1%
一方で、IT企業でも不足しており、約81.9%もの企業が、レベルの高い価値創造型の人材が足りていないと言っています。
- 大幅に不足している;31.5%
- やや不足している;50.4%
では、価値創造型の人材とは、どういった人材なのでしょうか?
価値創造型の人材に求められていること
価値創造型の人材に特に求められがちなスキルは、以下のようなものです。
価値創造型の人材に求められるスキル
- 問題を発見する力・デザイン力
- 新しい技術への好奇心や適応力
- 独創性・創造性
それとは別に、IT技術者として、以下のようなスキルも求められています。
- 高い技術力
- 自発的に動く力
- IT業務の全般的な知識・実務ノウハウ
- 顧客要求への対応力
企業が価値創造型の人材を育成する方法
企業は、どうすれば価値創造型の人材を育成できるのでしょうか?
人材を育てるためには、企業文化や風土が大事になってきます。
従業員の満足度が高い会社には、レベルの高い価値創造型の人材が多くいる傾向にあります。
以下に示したような施策を行えば、価値創造型の人材が育つのかもしれません。
大事な風土のポイント
- 風通し・情報共有
- 学びあう、育てる、助け合う土壌
- 仕事を楽しむ、遊び心を持とうとする姿勢
- 新しいことにチャレンジ
- 多様な価値観の受け入れ
- 他社とは違う特徴
- ビジョンや価値観の浸透
風土を育てるための具体的な施策
- 実力に応じた待遇
- 多面的な視点での公正な評価
- 努力やスキル向上、成果などを称える表彰
- 直属の上司でない指導者や相談者の導入
- 適切な職種転換(適材適所、希望の受け入れ)
- 自己啓発支援(費用補助、学ぶ場と機会の提供など)
- 社内交流の活性化(社員交流の場の整備)
- 社外活動の設定、参加促進(学会参加、異業種交流会など)
- 勤務場所や時間の自由度の拡大
- 兼業や副業の許可
- 最新技術を利用しやすい場の整備
まとめ
この記事では、価値創造型の人材について説明しました。
価値創造型の人材は大幅に不足しているようなので、これからステップアップを目指したい人は、積極的に狙っていくべき人材像だと思います。
また、企業で、「価値創造型の人材を育てたい」という人は、社内の風土を育てるところから取り掛かると良さそうですね!
Good luck with your engineer life!
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