記事の内容
どの世界にも、自分の常識を信じて疑わない人達がいます。
でも、「自分の常識」という曖昧なものが人に伝わらないことは往々にしてあります。
この記事では、常識が伝わらない理由とその解決方法について説明していきたいと思います。
プログラミングの話
最近、プログラミング関連で気になることを言われたので紹介をします。
ビジネスロジックは、Controllerに書かないでServiceに書いて下さい。
この言葉で具体的に、意図を汲み取れる人って少ないと思いません?
もちろん、経験を積んでいるエンジニアであれば、なんとなくは言おうとしていることを理解できます。
でも、それでも、「ビジネスロジックって何?」となる人が多いと思います。
おそらく、これを言った人の中では、「ビジネスロジック」の定義がハッキリとしているのだとは思いますが、他の人にはわかりません。
これは、非常に残念な伝え方だと言わざるを得ません。
では、逆にどう伝えたらいいのでしょうか?
良い例がこの記事に書かれていました。
噛み砕いた説明
- 一つのModelで複数のミドルウェアと通信する場合はService層に書く
- 複数のModelが絡み合う処理はService層に書く
- Service層では振る舞いだけを定義する(状態を持たないためModuleで設計する)
これでも完全に相手に伝わるかはわかりませんが、それでも、かなり相手に伝わりやすくなっています。
英語の話
英語でも似たような話はあります。
発音がキレイでわかりやすい英語を話しましょう。
こう言われたとしても、非ネイティブの人達だと、「うん、そうしましょう」と思うだけで終わるはずです。
そして、何の解決にもなりません。
英語には、アメリカ英語、イギリス英語、インド英語、オーストラリア英語、シングリッシュなど、多種多様な英語があります。
そして、みんなが、「自分達の英語こそが、発音がキレイでわかりやすい英語」だと思っています。
そのため、もし英語を何らかの形で統一したかったら、もう少し具体的に言う必要があります。
噛み砕いた説明
- Aを「アイ」と発音するのは止めましょう
- Rを発音をしましょう
- Tをしっかりと発音しましょう
これらはあくまでも例ですし、もしルールがあるとしたらコールセンターぐらいだとは思いますが、こういった感じだとわかりやすいはずです!
合気道の話
合気道や他の格闘技でも、同じ話はあるはずです。
なぜなら、合気道や空手には各流派があるからです。
ケガをしないように柔らかく受け身を取りなさい
こう言われても、みんな各流派で教えられた受け身しか取らないはずです。
そのため、もし、合同練習などで受け身のとり方を統一させたいならば、もう少し具体的にアドバイスをする必要があります。
抽象化した話
一般的には、同じ国籍の人間ならば一定の常識を共有していますし、同じ会社に勤める社員も常識を共有しています。
でも、派遣社員と正社員では常識の範囲はズレているはずですし、違う国籍の人ならば、さらに常識はズレているはずです。
ということは、同じ領域で暮らしている人達に対しては阿吽の呼吸で伝わりますが、少しでも外れた場合は、より詳細な説明が必要になるということです。
まとめ
この記事では、自分が信じている常識が通じない理由について説明しました。
もし、「常識だと思ってることがが上手く伝わらない!」と思った場合には、より丁寧に噛み砕いてルールを説明してみましょう。
そうすれば、きっと伝わるはずです。
文化や人種ごとに考え方のクセもあるそうなので、そのクセを知りたい人は、この本を読んでみて下さい。
Good luck!
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