最近、乱婚社会を観てきた。
ここで言う乱婚社会とは、結婚と離婚を何回も繰り返す社会のことだ。
- 結婚して子供を何人か作る
- 離婚する
- 男女がお互いに別の人達と結婚する
こういった事を人生で2、3回は繰り返す。
みんながやってるから、それほど嫉妬の感情があるわけではないらしい。
そして女性は生涯で5人〜15人ぐらいの子供を産む。
正直、こんな社会もあるんだな〜と驚いたし、少し羨ましくもあった。
最近、日本でも「結婚して、生涯、ずっと同じ人と一緒にいるのもシンドいよね」という意見をちょくちょく耳にすることがある。
その気持は私もわからないでもない。
人間も動物である以上、色々な人と付き合いたいという欲求を持っている。
そして、それを実践している社会を観て、なんとなくいいなと思わなくもなかった。
しかしその後、その社会と街を知って、「やはり乱婚社会はダメかも」という結論にいたった。
なぜならば、乱婚社会では全てが刹那的だからだ。
快楽のために生き、子育てにも大して責任を持たない。
そして、そういった生き方が社会に反映されている。
街が汚い、教育をあまりしない、犯罪が多い、ヤク中が多い。
もちろん、お金を貯めることもない。
要するに社会に秩序がないし、蓄積もないのだ。
だからいつまで経っても社会は発展しないし、現代社会の定義でいう貧困のままだ。
大航海時代から1900年代の前半ぐらいの時代だったら、それでもよかったのかもしれない。
でも、現代の先進国のように家庭や社会が発展していくためには知識とお金の蓄積が必要だ。
しかし乱婚社会では、それらが蓄積されることはない。
もちろん防衛力も持たない。
おそらく大航海時代より前は、世界中にこういった部族がいたのだろうが、ほとんどが欧米人によって滅ぼされていったのだろう。
そして残ったのが、日本やその他の先進国のような社会だったのだと思われる。
それが現代社会では、ほとんどの国が一夫一婦制の理由だろう。