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人生100年時代の生き方

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記事の内容


最近、「人生100年時代」というキーワードが流行っています。
これは、「これから生まれてくる人は、100年の人生を歩むことになる」という意味です。
この意見が間違っていると言うつもりはないのですが、この文章の捉え方について思うところを述べていきたいと思います。
私が、この記事を書こうと思ったのには、ある一つの出来事がありました。

そして、下記のツイートに大きな反響があったので、記事にもしてみようと思います。

友人からのLINEメッセージ

先日、20年来の友人グループから下記の内容のLINEが来ました。

Aさんが心肺停止で入院したらしく、2日ぶりに目を覚ましたらしい。
命が危なかったけど、今は何とか持ち直した。
Aさんが落ち着いたら、行ける人はお見舞いにいこう。

アラフォーというのは、人が亡くなってもおかしくない年齢なんだと改めて感じさせられました。
アナウンサーの黒木奈々さんや小林麻央さんが亡くなられたのは30代です。
また、フリーダイビングの世界チャンピオンである木下さんは30歳で亡くなりました。
ということは、40代を間近に控えた人達が亡くなったとしても、何ら不思議ではありません。

人間の本来の寿命は50代ぐらい?

現代の日本人の平均寿命は、女性が87歳で男性が81歳です。
そのため、80歳まで生きることが普通であると考えている人も少なくないはずです。
統計上は、決して間違っている数字ではありません。
ただし、それは日本の医療があってこそのことです。

80年ぐらい前だと、日本人の平均寿命は50歳ぐらいでした。
また、医療が発達していないフィリピンだと、今でも平均寿命は68歳だそうです。
統計に入っていない貧困層のことを考慮すれば、平均寿命はさらに下がるはずです。
フィリピン人の若者と話していると、若くして両親のどちらかを亡くしている人とは、よく出会います。

そうすると、高度な医療を受けない場合だと、人間の自然な寿命は50-60歳ぐらいだと考えても差し支えないはずです。
ちなみに、世界最先端の医療を受けられたはずの、スティーブ・ジョブズが亡くなった年齢は56歳です。。。

東京エイティーズという漫画

私の好きな漫画に、「東京エイティーズ」という作品があります。
詳細な書評はこちらに書きました。

この漫画では、学生時代の友人が、40歳ぐらいで亡くなります。
大学を卒業した後、主人公は友人とは会っておらず、訃報をキッカケにして他の友人達とも再開して、昔を懐かしみます。

この漫画は人気だったのですが、「40代での死と別れ」に、少なくない人達が共感を感じたことが、人気になった要因の一つだったのかもしれません。

今を生きる!

日本人が40歳で死ぬ可能性は、1,000人に1人だそうです。
また、65歳で死ぬ可能性は、1,000人に110人ぐらいだそうです。

統計的には出ていませんが、健康的に生きられる人数だと、さらに減るはずです。
そう考えると、「平均寿命は80歳です」とは言っているものの、私達に残された時間は意外と長くないことがわかります。
「人生が仕事だけでいいのか?」「ずっと独身でいいのか?」「人生をちゃんと楽しめているのか?」と言ったことは、常に自問自答しておくべきです。
私自身は、30代の半ばに仕事だけの人生に疑問を感じて、日本でお金を稼いで、フィリピンで余暇を過ごすというライフスタイルに変えることにしました。
今でも、その選択を決して後悔はしていません。

友人関係についても同様です。
今までは普通に話せた人達でも、明日には突然、話すことができなくなるかも知れません。
現代の日本では、人の移動距離が長くなっているため、人と会うことは簡単ではありませんが、LINEのようなメッセージでのやり取りでも、大事にしていきたいものです。

人生100年時代

「LIFE SHIFT」という本の影響もあってか、ここ数年で、「人生100年時代」というキーワードが流行り始めました。
私達は、100年、生きる人生をどのように過ごすべきなのかという話です。
今を生きる私達は、「人生50年時代」の考え方から、大したアップデートはできていません。
「人生50年時代」の考え方とは、以下のようなものです。

人生50年時代の考え方

  • 一生、一つの仕事や職種
  • 60歳で定年した後は年金暮らし
  • 人間関係は、学生時代の友人と同僚のみ

でも、人生で100年ぐらいを生きるとしたら、こられの考え方では上手く生きていけないことは明白です。

なぜならば、一つの産業の寿命は30年ぐらいなので、30年後には、あなたが勤めている会社ごと無くなるかもしれません。
60歳で定年した後、40歳も年金だけで暮らしていけるとは思いません。
また、狭い交友関係だけに頼っていると、引っ越しをしたり職場が変わってしまうと孤立してしまう危険があります。

こうして考えていくと、相反しそうな「いつ死ぬかもしれない人生」と「人生100年時代」のどちらに軸を置いて人生を生きるべきなのか?と疑問に思う人もいるかもしれません。

「今を生きる!」VS「人生100年時代」

40代で死ぬことを考慮して生きるべきなのか?
それとも、100歳で死ぬことを考慮して生きるべきなのか?

相反するような二つの問いかけですが、実はその二つは同じことかもしれません。
なぜならば、人生とは一つの山を長い時間をかけて登るようなものに見えて、実際は種類の異なる小さな山を何度も登るようなものだからです。

我々にできる唯一のベストな選択は、それらの小さな山々を登ることに全力でトライしながら、それを楽しむことです。
そう考えると、人生が40年だとうと100年だろうと、大した違いはないことがわかります。
例え人生が40歳で終わろうとも、過去の40年間に登った小さな山々を楽しめていたらそれで十分です。
また、何度も山を登るような精神があれば、何歳になっても新しい時代を生き抜くことができます。

吉田松陰の石碑に書かれている文章は、それを端的に現しています。
ちなみに、吉田松陰自身は、29歳で亡くなっています。

百年の時は一瞬にすぎない
君たちはどうかいたずらに時を過ごすことのないように

まとめ

この記事では、人生の儚さ、そして人生100年時代に対する心構えを書きました。
「夏の蝉の短い一生」と「椿の一生」を比較することには、何の意味もありません。
この記事を読んだ人の人生が、生きる年数に関係なく充実することを祈っています。

Good luck!

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