国立社会保障・人口問題研究所が出しているデータで、いくつか気になった箇所をまとめました。
2023年と30年後の2053年を比較して、観ていきたいと思います。
元データはこちらです。
もし、間違った解釈などがあれば、教えて下さい。
2053年の平均寿命
2053年の男性の平均寿命は、84.7歳。
2053年の女性の平均寿命は、90.7歳。
ただし、医学が発達して、想像以上に寿命が伸びていることも考えられています。
その場合は、こちらです。
2053年の男性の平均寿命は、85.8歳。
2053年の女性の平均寿命は、91.8歳。
男性の場合、現在、55歳の人でも2053年までは生きていそうです。
女性の場合、現在、60歳の人でも2053年までは生きていそうです。
年 | 男性平均寿命 | 女性平均寿命 |
2023 | 81.8 | 87.8 |
2053 中位 |
84.7 | 90.7 |
2053 低位 |
85.8 | 91.8 |
2053年の人口(移民なし)
2053年には、1億人を割っています。
生産年齢人口は、人口の半分になっています。
高齢者の割合が増えているということでしょうか。
年 | 総数 概数 |
0-14 | 15-64 | 65歳 以上 |
2023 | 1億 2千万 |
1千 4百万 |
7千 1百万 |
3千 6百万 |
2053 | 9千 5百万 |
9百万 | 4千 7百万 |
3千 7百万 |
2053年の人口(移民あり)
2053年の人口は、約1億人です。
生産年齢人口は、人口の52%になっています。
現在は、人口の59%なので、それより低い数字になっています。
重要な点は、生産年齢人口が約2千万人減って、高齢者が約3百万人増えている点でしょうか。
現役層にとって、どれだけ重い負担なのか、想像もつきません。。。
年 | 総数 概数 |
0-14 | 15-64 | 65歳 以上 |
2023 | 1億 2千万 |
1千 4百万 |
7千 3百万 |
3千 6百万 |
2053 | 1億 | 1千万 | 5千 4百万 |
3千 9百万 |
2023年と2053年の移民の比較
2053年には、移民の労働者が2倍以上になります。
ただし、移民の高齢者は4倍に増えています。
年 | 0-14 | 15-64 | 65歳以上 |
2023 | 約25万 | 約260万 | 約52万 |
2053 | 約70万 | 約620万 | 約240万 |
まとめ
この数字を見た感じだと、2053年の日本は、思ったよりも辛そうです。
蛇足ですが、私の今後の懸念点も挙げておきます。
- 政府が出す統計の数字は甘く見積もられていることが多いので、出生数がもっと減る
- 労働力が足りなくなって、もっと移民を入れる
- 多くの若者が海外に出稼ぎに行く
- 富裕層が海外に逃げ出す
- 関東大震災のような、突発的な災害が日本を襲い、国民の負担が増える
- 近隣諸国で戦争が起きて、日本の様々な負担が増える
残念ながら、明るい未来が見えないですね。。。
さて、日本の未来はどうなっているのでしょうか?
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