最近、京大が女子枠を発表して話題になっていた。
簡単に言えば、女性専用に易しい試験を準備するので、女性はその枠を使って京大の理系に入学してねという話だ。
詳細な内容は記事の最後に貼っておく。
男性からすれば不公平な話だが、この試みは一定の成果は出すだろう。
私がそう思う理由は、囲碁で似たような例を観たからだ。
囲碁で活躍している女流プロの中に上野愛咲美さんがいる。
彼女は今や最も勢いのある若手プロの一人で、男性棋士を入れてもトップ20に入るぐらいの実力の持ち主だ。
ただし彼女は昔はそんなに強かったわけではないし、男性と同様のルートで囲碁のプロになったわけではない。
男女混合の試験では落ちて、女流枠でなんとか合格したらしい。
ところが、プロになってから彼女の才能は開花した。
そして今では女流のトップレベルになり、男性とも互角に渡り合うようになった。
この事からわかる事実は2つある。
- 現状の囲碁のプロ試験が適切であるとは限らない
- 人の才能は、いつ・どこで開花するかわからない
おそらく、これはそのまま大学入試にも当てはまるだろう。
今の大学入試が適切である保証はどこにもない。
だから、京大の女子枠によって才能を開花する女性は必ず現れるだろう。
しかし、問題点も残る。
それは才能が発掘されないままの男性をどうするのか?ということだ。
なので、私は女子枠云々よりも、大学入試そのものを改革すべきだと思う。
具体的には大学に入りやすくして、卒業を難しくするべきだ。
そうすれば男女に関係なく、より様々な才能が開花することだろう。
しかしながら本学には、学生中の女性比率が著しく低い学部があります。
このような学部ではそのインバランスを早急に解消しなければなりません。
また、本学が世界と伍する大学として活躍するためにも、ダイバーシティ&インクルージョンを推進し、多様な視点を取り入れることは望ましい教育環境の構築のため不可欠です。このことから、本学では、2026(令和8)年度入学者選抜から、理学部と工学部の特色入試(総合型選抜および学校推薦型選抜)において、女性募集枠を新たに設けます。