これは、どういった現象なのでしょうか?
記事の内容
人間が水の中に深く潜ると、肺の中の空気が圧縮されて、ドンドンと肺のサイズが小さくなります。
そして、肺の中の空気が圧縮されてできた空間を、血液がどんどん補っていきます。
そのため、肺の血管は空気量の減少を補うために膨張し、血液で満たされています。
これにより、圧力の上昇に対応する能力が高まります。
この現象をブラッドシフトと呼んでいます。
ブラッドシフトについて
ブラッドシフトは、全ての水棲哺乳類が持っている身体の性質です。
それは、水棲哺乳類が水圧の変化に対して、脳・心臓・肺・肝臓などの生命に重要な臓器だけに血液を循環させることのできる現象を指します。
そして、人間もその機能を持っています。
人によってブラッドシフトの強弱はありますが、これは鍛えられる能力です。
人間が潜水できる限界は、肺が水圧に耐えられる深さなので、かつては40mと考えられていました。
しかし、次第に40mより深く潜れる人間が現れてきます。
その理由がブラッドシフトでした。
人間が深く潜るほど、身体中の血液が中心部と脳に集まり、大事な臓器を守ります。
イメージはこういった感じです。
もう少し詳細に説明すると、下記の画像は肺の画像なのですが、これらの血管が膨れるイメージです。
この能力を磨けば、普通の人間でも深く潜れるようになります。
今では、人が潜れる限界は130mぐらいまでに伸びています^^
ブラッドシフトが起こった後は、それが通常に戻るまでは深く潜ることは止めましょう。なぜならば、ブラッドシフトのために使われている血液は、酸素供給のために使うことができないからです。
特にFRCダイビングをすると、ブラッドシフトは急速に進むので要注目が必要です。
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