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オジサンに優しくすれば日本社会は寛容になります

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記事の内容


「オジサンに優しくすれば日本社会は寛容になるんじゃない?」という話を書きます。
ただのポエムです。

私がそう思うに至った理由

「オジサン擁護論」を掲げるには、理由があります。
私は、フィリピンに2年ほど住んでいましたし、タイにも旅行に行ったことがあります。
その時に、この2ヶ国には、その辺りにオジサンがいる頻度が高いことに気付きました。
しかも、残念なことに、下記のような生産性が低そうなオジサン達です(笑)

  • バイクタクシーで客待ちして、ダベっている人
  • バイクタクシーで客待ちして、寝ている人
  • ボロいビリヤード台の周りに集まって、ビリヤードしている人
  • その辺りで、ただただ、ダベっている人

最初は、「おいおい?」なんて思っていましたが、慣れてくると逆にホッとしてきます。
なぜならば、それぐらい、何をしていても許される国だということがわかったからです。
今風に言えば、「心理的安全性が確保されている」とでも言うのでしょうか?
非常に寛容な国です。

一方で、日本の場合だと、どうでしょうか?
日本では、ほとんどの場所で、上記のようなことが許されていないはずです。
道端で、オジサン達が数人で座りながら話していれば警察を呼ばれそうですし、昨今だと、公園で話していても通報されかねません。
また、街なかを歩いているだけで、警察から職務質問を受けることなどもあります。
その対象のほとんどは、オジサンです。

日本社会では、明らかにオジサンは差別されています。

日本社会の階層(ヒエラルキー)

でも、日本社会では、そういったことは、あまり問題になりません。
なぜならば、実際にみんなが認識しているヒエラルキーでは、オジサンは最上位だからです。
日本社会で可視化されやすいオジサンは、社会的に強いオジサンです。
そのため、オジサンは強い人に見えますが、実は地位に守られているだけです。
それを図にすると、このようになります。
赤い部分が、「地位とお金」で青が「真実の値」です。

ちなみに、社会保障などを受ける時は、「赤と青の合計値」が使われます。
つまり、弱そうに見える女性や子供ほど、国や民間からの保護が受けられやすいということです。

このような世界では、男性は何としても地位にしがみつこうとします

この図を見ると、赤と青を合計した場合は、30歳以上のオジサンは最上位にいます。
でも、「地位とお金」が無くなり、青だけで比較すると、最下位になってしまいます。
つまり、落差が非常に大きい立場にいるということです。
また、オジサンはヒエラルキーの最下位に落ちたとしても、ヒエラルキーの最下位だとは認識してもらえません。
稼ぎの無くなった旦那が嫁に逃げられるという話をよく聞きますが、それはオジサンは残念ながら保護の対象とはみなしてもらえないからです。
当然、社会保障なども受けづらい立場にいます。

このような社会で、男性が取る行動は一つです。
それは、何としても今の地位にしがみつき、ヒエラルキーの最上位を維持するということです。

30歳以上のオジサンは、相当なプレッシャーにさらされています。

フィリピン社会の階層(ヒエラルキー)

一方で、フィリピン社会の階層は、下記のようになっているイメージです。
元々、30歳以上のオジサンが特別に偉いわけではなりません。
稼ぎは、男女共にそこまで変わりません。
そのため、男性から「地位とお金」が失われようとも、大してヒエラルキーに影響はありません。

これが、フィリピンやタイに住む男性が、ゆるく生きられる理由ですし、社会にプレッシャーが少ない理由でもあります。

まとめ

上記で、日本社会とフィリピン社会のヒエラルキーの違いについて説明しました。
今の日本は、不寛容社会とも言われています。

満員電車、服装、遅刻、子育て、様々な問題があると思いますが、その多くは会社で働くサラリーマンの問題です。
そして、その原因は、「地位とお金を守るためのオジサン」が作っています。

これからは人口減社会なので、普通に社会が進めば3割以上の消費が落ち込み、会社の倒産は相次ぎます。
それは、少子化で小学校の統廃合が行われていることを想像してもらえればわかるはずです。
基本的には、産業界でも同様のことが起こります。

それを理解しているオジサンは、自分だけでも助かろうと、何としても必死に生き残ろうと頑張っています。
売上を上げるためのパワハラは当然ですし、時には、生き残りのために、違法行為すらも厭わないぐらいの覚悟を持っています。

その社会構造を変えて、日本社会から不寛容を減らすためには、「地位とお金のないオジサン」のためのセーフティーネットを作ることです。
社会全体で、「地位とお金のないオジサン」が暖かく迎え入れてもらえるようになれば、オジサンもそこまで頑張る必要はありません。
オジサンへのプレッシャーが減るにつれて、きっと社会へのプレッシャーも減っていくはずです。

日本を寛容な社会にするためにも、まずは、「地位とお金のないオジサン」に優しい社会にしていきましょう。

この記事は、こちらの本を一部、参考にしました。

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