転職の際に準備する職務経歴書には、何を書いたらよいのでしょうか?
記事の内容
この記事では、職務経歴書の書き方を説明します。
目次
大別したスキルを書きます
プロジェクトマネジメント
それぞれ、何年ぐらいやってきたのかを書きましょう。
自分の経験を書き出そう
- プロジェクト全体の管理
- メンバーマネジメント
- 要件定義
- 設計業務
サーバーやミドルウェア
以下の経験年数を書きましょう。
構築と運用・保守は違うので、分けた方がいいです。
自分の経験を書き出そう
- データベース設計
- データベースの運用・保守
- サーバー構築
- サーバーの運用・保守
- ネットワーク構築
- OSの知識(Linux, Max, Windows)
- AWSやGCPといったクラウドの知識
- AnsibleやChefのような構成管理ツールの知識
- 仮想化やDockerなどの知識
プログラミング
以下の経験年数を書きましょう。
自分が得意とするプログラミング言語と、経験してきた言語は分けた方がいいです。
自分の経験を書き出そう
- 得意な言語
- 得意なフレームワーク
- 経験してきた言語
- 経験してきたフレームワーク
その他
以下の経験年数を書きましょう。
自分の経験を書き出そう
- Git
- Jenkins、CircleCIといったツール
自分の経験を4つぐらい書きます
自分ができそうなことを3つか、4つぐらいにまとめて、書き出しましょう。
以下のポイントを意識するとより良いものができるはずです。
技術以外のところも大事なポイントなので、なるべく入れるようにしましょう。
経験をまとめよう
- プロジェクトの成功体験
- プロジェクトで苦労した点と、それをどう乗り越えたか
- スキルセットをどのように活かしてきたか
- 技術以外で、チームビルディングにどう貢献したか
多国籍の人と一緒に仕事をして、プロジェクトを成功させた実績
フィリピンで働いていた時に、フィリピン人、中国人、台湾人、日本人、アメリカ人と多くの国籍の人と英語で相談しながらプロジェクトを進めました。
拠点も日本、中国、フィリピンと分かれていましたが、丁寧なコミニケーションをして綿密にプロジェクトを進めることによって、遅れることなくプロジェクトを成功させました。
ベンチャーで働いてきたせいか、チーム内で人員不足に悩まされることが多く、幅広く仕事をすることが多くありました。
そのため、プロジェクトリーダーをやりながら、プログラム、インフラの運用・保守などをやってきた経験があります。
幅広い知識があると、プログラマやインフラエンジニアとも技術の話ができるので、プロジェクトを進めやすくなると自負しています。
エンジニアの採用やエンジニアの教育の実績
フィリピンにいる時にチーム作りを任されていたので、英語での面接からエンジニア教育を手掛けました。
フィリピン人の場合は、真面目な日本人とは違って一筋縄にはいきませんでしたが、根気よくやり続けることによって、数年掛かりでチーム力を底上げをしました。
社内のチームビルディング
社内では、エンジニアがまだまだ少なく、勉強をする習慣もあまりありませんでした。
そういった状況を変えるために、ライトニングトークを企画して、エンジニアが持ち回りで、各々の業務内容や、最近の関心についてライトニングトークをするようにしました。
その結果、3ヶ月後ぐらいには、エンジニア同士の交流が深まり、技術への関心も高まりました。
具体例を出して、自分がやってきたことを書きます
ここが、一番、大事なところかもしれません。
これらを1セットにして、5つぐらい書きましょう。
この内容は、面接時に、必ず詳細を聞かれます。
正確に、かつ誇大表現のないように書きましょう。
経験をまとめよう
- 勤務先名
- プロジェクトの概要と規模感
- どのようにプロジェクトに関わったか
- 使用した技術
- 苦労や工夫した点
【開発期間】2017/1 - 2017/8
【使用した技術】Ruby on Rails, Kotlin, AWS, Ansible, CircleCI
Android開発のプロジェクトマネージャー、インフラ担当
プロジェクトリーダーとして参画。
サーバーサイドエンジニアが3人、Android側が2人、デザイナーが1人というチームでした。
要件定義フェーズから関わり、UI/UXを決めて、Android開発を牽引しました。
少ない人数だったので、インフラエンジニアがいませんでした。
そのため、私がインフラも担当になり、AWSを使ってサーバー構築も行いました。
開発はアジャイルで行い、リリースフローは、GitHub Flowに従ってやっていました。
片言の日本語しか話せない外国人がいたので、コミュニケーションに苦労しましたが、ドキュメントを書いたり、自分が通訳として間に入って問題を解決しました。
自分の技術的な強みと弱みを書きます
ザックリとでいいので、「自分はこういったタイプのエンジニアです」と伝えましょう。
下のようなケースだと、「自分はフルスタックエンジニアで英語力もあります。
でも、頭一つ抜けているような深い知識は持っていません。」と面接官に伝えています。
深い知識と技術力を求めている会社もあれば、広く浅い技術力を求めている会社もあるので、これぐらいのことを書いても何ら問題はありません。
職務経歴書では、自分のスキルを誇大表現する必要はありません。
素直に、自分の姿を見せるようにしましょう。
誇大表現をして、間違って入社してしまうと、その後が大変です。
エンジニアとして何か特別な強みを持っているというわけではありませんが、Webサービスを構築するに辺り、一通りの技術は抑えてあります。
また仕事で使う最低限の英語はできます。
一方で、飲み会など話題がコロコロ変わる場面での英語はあまり得意ではありません。
低いレイヤー層に対する知見があまりない。
これだけは、誰にも負けないという強みは持っていない。
自分が持っている技術と英語の資格を書きます
自分が持っている資格を書きましょう。
「IT業界では資格は関係ない」と言う人もいますが、みんな参考程度には確認します。
経験が浅い人にとっては、資格は大きな武器になります。
TOEIC、情報処理試験、その他のベンダー試験など、何でもいいので書いておきましょう。
プログラミングに関する自分の成果物を書きます
自分の成果物のURLを貼っておきましょう。
GitHubや、Qiitaなどで大丈夫です。
「業務でのソースコードは公開できない」と言う人もいますが、それは普通です。
自分で、何か一つでも成果物を作りましょう。
成果物は人と差をつける、大きなチャンスです。
常日頃から、シッカリと準備をしておきましょう。
まとめ
上記のことをシッカリと書いておけば、職務経歴書でミスマッチが起こることはありません。
あとは、自分のレベルを理解してくれた会社と面談をして、希望の転職をして下さい。
Good luck for your engineer life!
なお、転職するさいには転職エージェントをオススメします。
理由は下記のリンクに書きました。
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