記事の内容
この記事では、「これからの日本は、時間通りには電車やバスが動かなくなる」という話を書きます。
その理由は、今後の日本では少子高齢化が進んでいくからです。
最近、見たツイート
最近、下記のようなツイートを見ました。
これは、多分、気のせいでも何でもなくて、事実なんだろうなと思います。
なぜならば、今の日本には高齢者が増えているからです。
それは、「体調が悪くなりやすい人」が増えていることを意味します。
休日も具合の悪いお客様救護で電車が止まるのに巻き込まれている。
最近電車で具合悪くなる人めっちゃ増えた。
高齢者の比率
現在、日本の人口は1億2,600万で、65歳以上の高齢者は3,600万人もいます。
それが2040年になると、日本の人口は1億900万人になり、65歳以上の高齢者は3,900万人になります。
つまり、人口比に対する老人の数が圧倒的に増えることになります。
さらに言えば、高齢者の中でも後期高齢者が増えていきます。
これだけの高齢者が、交通機関を使うことを考えてみて下さい。
今まで、密なダイヤでも問題なく交通機関が動いていたのは、利用者が健康でテキパキと動いていたからです。
でも、これからは、それは不可能になります。
それを実際に、具体的な数字で検証してみます。
バスの乗り降りにかかる時間
バスに25人の乗客が乗っているとして、簡単に乗降にかかる時間をシミュレーションしてみます。
乗客の3割である7人が老人だとすると、彼らは乗り降りに余分に10秒ぐらいかかります。
そうすると、一つの停留所だけで1分ぐらいかかり、始発から終点までいくために、今までと比べて15分ぐらいの遅れが発生することになります。
途中で、気分が悪くなる人もいるかもしれないので、大幅な遅延も発生するかもしれません。
一つのバスの時間だけを見れば、「15分ぐらいなら大丈夫じゃない?」と思うかもしれませんが、全国各地の全てのバスのことを考えれば、相当なロスが発生します。
電車の乗り降りにかかる時間
電車の場合も同様です。
電車の乗客が、一両に150人だとします。
3割の45人が老人だとして、彼らは乗り降りに、余分に3秒ぐらいかかります。
そうすると、今までに比べて2分ぐらいの遅れが発生します。
一つの駅で2分のロスだとして、全ての駅だと何分のロスになるのでしょうか?
それを年間単位で考えると、恐ろしぐらいの時間が無駄になります。
さらに、電車だと気分が悪くなる人も多いので、今までのダイヤを維持することはまず不可能です。
時間通りの出社だったり往訪をするためには、今まで以上に余分の時間を確保することが求められることになります。
まとめ
この記事では、これからの日本では交通機関のダイヤが予定通りに動かなくなり理由を書きました。
シミュレーションの計算ではわずかな時間かもしれませんが、それを日本経済全体で考えると大変な数字になります。
その結果、これからの日本では、労働生産性がかなり落ちます。
その状況に対して、我々にできることは少ないかもしれませんが、出社時間を緩くしたりzoomやskypeなどのツールで会議をするといった工夫をすれば、労働生産性を維持できるかもしれません!
なお、この記事はこれらの本を参考にしました。
Good luck!
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