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蘭学事始のレビュー【書評】

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中学や高校の歴史で、「杉田玄白」と「解体新書」という言葉を習った人は多いはずです。
解体新書とは1774年に出版されたもので、オランダ語で書かれた医学書を日本語に翻訳したものです。
多分、ここまではよく知られている事実だとは思いますが、この解体新書が「日蘭辞書」を使わずに翻訳されたことは、あまり知られていません。

辞書なしで翻訳作業が行われたのですから、相当、苦労したことは想像に難くありません。
その時の様子について書かれているのが、「蘭学事始」という本です。
この本は1815年、杉田玄白が83歳の時に書いた本です。
今から、およそ200年前に書かれた本ですね。
想いのつまった非常に素晴らしい本だったので、この記事で紹介したい思います。

杉田玄白の心構え

今のように予想以上にひらけてしまってから見る人は、『新書』は誤解ばかりだというであろう。
しかし、ものを初めてやりだすときには、あとの「そしり」を恐れるようなつまらない心がけでは、 くわだてごとはできないものである。
われわれは、どこまでも、大体わかったというところを訳したまでのことである。
梵語からの漢訳も、『四十二章経』の翻訳から初まって、だんだんと発展して、いまの『一切経』ができるまでになったのである。
こういうふうにだんだん発展するというのが、わたしのそのころからの望みであって、そうあってほしいと期待したところである。

今でいう、「Done is better than perfect」と同じですね。
杉田玄白たちが本を書いたのは1774年ですが、それから50年近く経つと、誤訳などについて文句を言う人達がいたのでしょう。

かえすがえすもわたしはうれしい。
この道がひらければ、百年・千年後の医者は本式の医術を覚えて人の命を救うという、大きな益があるだろうと思うと、いてもたってもいられないほどうれしい。

100年先、1000年先に生きる人々についても考えているほど、人格者だったようです^^

たとえば、「眉(ウエインブラーウ)というものは目の上に生えた毛である」というような一句なども、意味がぼんやりしていて、長い春の一日かかってもわからない。
こんなふうに日がくれるまで考えつめ、たがいににらみあって、わずか一、二寸ばりの長さの文章、一行の文章が、それもわかるとはきまらなかったのである。

数人で集まって、一日かけて一つの単語を翻訳するという作業を行っていたようです(笑)
その時の心構えについては、「為すべきことはもとより人にあり、成るべきは天にあり」と述べています。
「人事を尽くして天命を待つ」ということですね。

江戸時代の常識

キリスト教は禁止されていた

天正・慶長のころに、西洋人がだんだんとわが国の西のはずれへ船をよこすようになったのは、おもてむきは貿易のためということにしているが、うらでは、下心があってのことであろう。
その結果、いろいろの災いが起こったので、徳川の御治世以来それらの国との通商が厳禁された。
これは世によく知られていることである。
その原因となった邪教……キリシタンのことは、わたしの知らぬ「よそごと」であるからいうこともない。

天正、つまり1600年前後において、キリスト教が悪さをした結果、キリスト教が禁止されていることがわかります。

アルファベットも禁止されていた

そのころ本草家と呼ばれていた後藤梨春という人は、オランダのことについて見聞きしたことを書きあつめて、『紅毛談』というかな書きの小さな本を著わして出版したところ、そのなかにオランダ文字二十五字がほり入れてあったので、どちらからかとがめをうけて絶版になったこともある。

アルファベットを書くことも禁止されていたようです。
それにしても、アルファベットが25字というのは、気になりますね。

杉田玄白さんの勘違いでしょうか?
それとも、当時、彼らが使っていたアルファベットは25字しかなかったのでしょうか?

神様は天皇陛下ではなくて徳川家康だった

考えてみると、実は国内の平和のおかげである。
どんなに熱心な人があって世が戦争で乱れ、たたかいが行なわれているさなかに、どうしてこの仕事を始め、このさかんな発展をとげるいとまがあろうか。

おそれおおくも、ことし文化十二年乙亥は二荒の山の大御神(家康公)の二百年の御神忌に当たらせられる。
この御神が天下を統一して太平にせられたその御恩が、かずならぬわたしたちにまで加わっているのであって、いたるところにあまねく神徳の日の光が照り輝いた御徳であると、おそれかしこんで、仰ぐもなお余りある御ことである。

平和の大切さについても触れています。
そして、平和の礎を築いた徳川家康を神様として崇めていることがよくわかります。
江戸時代、民衆は天皇陛下を尊敬していたわけではなくて、徳川家康を尊敬していました。
こういった事実が歴史の授業で教えられることはありませんが、当時を生きていた人達の想いを知ることは、大事なことだと私は考えています。

世間について

これは一ぴきの犬が実をほえると、万犬が虚をほえるというたぐいで、そのなかには良いものも悪いものもあろうが、それはしばらく問題にすまい。
こんなに長生きすればこそ、今のように発展したありさまを聞くことができるのであると、喜びもし、おどろきもしている。
いまこの業を主張する人のうちには、これまでのいろいろの事情の聞き伝え、語り伝えを誤って言いふらすものが多いと思うから、前後はまちまちであるが、覚えているむかしばなしを、このように書きすてたのである。

物事が発展し、広がる時の様子を、このように表現しています。
ITが流行り始めた時や仮想通貨が流行り始めた時も、このような感じでした。
200年たっても、人の本質は変わらないようです。

電子書籍を大きな画面で読みたい人には、外部ディスプレイがオススメです

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