実際に、どういったところで使われているのでしょうか?
記事の内容
医療の現場とブロックチェーンは相性がいいようです。
この記事では、医療の現場でブロックチェーンが実用化されているものと、計画段階にあるものの2つに分けて紹介します。
実用化済み
エストニア
blockchain technology is used for assuring the integrity of stored electronic medical records as well as system access logs.
エストニアでは、e-Healthという名前で、既に医療分野でブロックチェーンが使われています。
患者の健康データ、レントゲン写真、診断書などがブロックチェーン上に記録されており、医者はその情報にアクセスすることができます。
それによって、医者が患者に対してより素晴らしい診察ができることは、間違いありません。
doc.com
DocHealthという、オンラインで医者に相談することができるアプリを運用しています。
ラテンアメリカ、スペイン、アメリカの一部などで使われているサービスです。
患者は、月に3回までは、無料でリモートの診察を受けることができます。
このアプリで追加のサービスを受けたい時は、MTCという仮想通貨を払います。
トークンエコノミーが出来ているようですね。
診察データをブロックチェーン上に記録して、それを分析会社に提供しているようなので、そこから利益を出しているのかもしれません。
計画段階
岐阜大学
岐阜大学とテックビューロは、ブロックチェーンを使って歯髄細胞流通管理システムを作ることを発表しました。
歯髄細胞の製造品質管理、流通経路、利用実績などを記録管理して、再生医療に利用するそうです。
細胞資源の製造や流通にはこれまでの医薬品製造の常識が通用しません。
なぜならば、すべての細胞は「生きた」状態で製造され輸送されるからです。
デリケートで変化しやすい細胞を輸送するためには、粒度の細かい正確な記録を残す必要があります。
それに最も適した技術は、ブロックチェーンです。
中国の病院
Putian Hospital Groupという会社が、guardtimeの製品を使って医療の現場にブロックチェーンを使用したプラットフォームを使うことを決めたそうです。
エストニアと同様の使われ方だと思います。
まとめ
この記事では、医療の現場に関係しているブロックチェーンの技術を紹介しました。
2019年現在では、実用化されているのは、エストニアと「doc.com」だけなのかもしれません。
ただし、「doc.com」は、どこまでシッカリと運用ができているのかはわかりません。
実際にシッカリと運用できているのは、エストニアだけの可能性もあります。
他にも、それっぽいことが書かれているサイトや情報があるのですが、実際に運用されているのかわからないものばかりでした。
一時期なICOのブームでお金を集めたものの、開発が続かなかったケースがあるのかもしれません。
Good luck!
エストニア社会に興味がある人は、こちらの本を読んでみて下さい。
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