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フィリピン人エンジニアの給与は日本人エンジニアに追いつくのか?

更新日:

このツイートがプチばずったので、ツイートに対するもう少し詳しい考察をしたいと思います。

フィリピン人エンジニアの給与

まずは簡単に、2021年のフィリピン人エンジニアの給与を見ていきます。
www.jobstreet.com.phで調べると、いくつかの求人が出てきました。

PHP 100Kというのは、100,000 Pesoのことで、日本円にすると20万円ぐらいです。
もちろん、給与はエンジニアのスキルに比例するので幅はあります。
経験が浅い人は月収5万円ぐらいになってしまいます。

フィリピン人の経験と給与をザックリと表にすると以下のようになります。
ただ、実際には住んでいる地域や会社によります。
日本でも、東京では給与が高くて、地方では給与が安いことと同じ理屈です。

それにしても、新卒と10年選手との間で10倍ぐらいの給与差があるのはスゴイですね!

経験年数 月収 年収
新卒 3万円 36万円
5年ぐらい 10-15万円 120万円 - 180万円
10年ぐらい 20 - 30万円 240万円 - 360万円

日本人エンジニアの給与

日本人の給与も見てみていきます。
エンジニアの平均年収だと、およそ500万円ぐらいです。
経験別にザックリと分類すれば、以下のようになると思います。

日本では、新卒と10年選手との間には3倍ぐらいの差しかありません。

経験年数 月収 年収
新卒 25万円 300万円
5年ぐらい 35-50万円 400万円 - 600万円
10年ぐらい 50 - 80万円 600万円 - 1000万円

フィリピン人エンジニアのスキルって、どんなもん?

フィリピン人エンジニアのスキルは、どれぐらいなのか気になる人も多いはずです。
正直なところ、情報系の大学を出ていて5年以上の経験を積んでいれば、日本人のジュニア層となんら遜色はありません。
フィリピン人のエリート層は英語にも強いので、新しい技術へのキャッチアップも早いです。

2015年ぐらいのフィリピン人エンジニアは、サーバー業務に弱いという弱点がありました。
なぜならば、彼らの多くはアウトソーシングで働いていて、サーバーに触ることがなかったからです。
でも最近では、AWSなどのクラウドサービスのお陰で、フィリピン人もサーバーに触れる機会が多くなりました。
そのため、イチからサービスを作れる一人前のエンジニアが増えている印象です。

ただし、念のためにことわっておくと、私が話しているのは一部のエリートフィリピン人です。
普通のフィリピン人は英語力もそんなに高くないし(日本人よりは高いけど)、エンジニアリングの能力も高くはありません。
でも若い人口が多い国なので、採用でフィルタリングをすれば、いいエンジニアを雇うことができます。

日本のジュニア層は苦戦するかもしれない

さて、そういったエリートなフィリピン人エンジニアと、日本人エンジニアは今後はどう競っていくことになるのでしょうか?
現在の両国のエンジニアの年収は、以下のようなグラフになっています。
経営者がエンジニアの給与に対するアウトプットの費用対効果を考えた場合に、日本人のジュニアや新卒はフィリピン人エンジニアのシニアと比較されていくことになりそうです。
フィリピン人のエリート層と戦っていくことになるジュニア層は、苦戦するかもしれませんね。

もちろん日本人のシニア層も競うことにはなるのですが、「確かな日本語力」と「ITスキル」を持っている人は、フィリピン人と比較されることはあまりないはずです。

20、30年後にはどうなっているのか?

20、30年後ぐらいの遠い未来を予測したいと思いますが、基本的には以下の3つで私は考えています。

  • フィリピン人エンジニアの給与は上がり続ける
  • 日本人エンジニアの給与は停滞したままで、ドルベースだと下がり続ける
  • 日本人エンジニアの需要は旺盛なまま

フィリピン人エンジニアの給与は上がり続ける

フィリピン人の給与は、これからも上がり続けるはずです。
なぜならば、英語ができるエンジニアは、シリコンバレーのエンジニアの給与に影響を受けるからです。
シリコンバレーのエンジニアの給与が月収100万円ならば、フィリピン人を月収30万円で雇いたいと思うのは自然なことでしょう。
もし、シリコンバレーで月収200万円が一般的になれば、フィリピン人に月収60万円ぐらいを払うことが当たり前になるかもしれません。
現実的にはフィリピンだけではなく、同じく英語ができるインドなどの影響も受けるとは思いますが、「英語ができるエンジニアを世界中で争奪する」という世界観が変わることはありません。

日本人エンジニアの給与は停滞したままで、ドルベースだと下がり続ける

日本人エンジニアの給与は、これからも停滞し続けると思います。
エンジニアの需要は旺盛ですが、経営者はエンジニアに高い給与を出したいとは思っていません。
なぜならば、日本人は「和」を尊重するあまり、給与に関しても「和」を尊重するからです。
他の国ではエンジニアの年収は、他業種に比べて2倍から10倍ぐらい高いことが一般的です。
フィリピンの場合では、最低賃金は月給16,000円ぐらいなので、エンジニアの給与がいかに恵まれているかがわかります。

でも、日本では他の社員の給与を気にして、エンジニアに特別に高い給与を払ったりはしません。
これでは、エンジニアになりたいと思う人は、日本ではなかなか増えない気がします。
でも、他国ではエンジニアになれば一攫千金を狙えるので、今後もエンジニアは増加していきそうです。

ちなみに、円で貰っている給与をドルベースで換算すると、それは次第に下がっていくことになりそうです。
これは国力が下がっていくことが確定している日本の宿命ですね。。。

日本人エンジニアの需要は旺盛なまま

これからも、世界中でIT化が進んでいくことに疑いの余地はありませんし、それは日本も同様です。
そのため、スキルがあるエンジニアの需要は旺盛なままでしょう。
それは経済産業省の資料の中でも確認をすることができます。
2030年には、エンジニアは60万人ぐらい不足するそうです。

まとめ

この記事では、様々な側面からフィリピン人エンジニアと日本人エンジニアの未来を想像してみました。
20年後ぐらいだと、フィリピン人エンジニアのシニア層の給与が年収500万円ぐらいに到達していても、なんら不思議ではありません。
つまり、日本人エンジニアと同じ給与水準になっているのかもしれません。

日本でも「エンジニアを尊敬する文化」が醸造されることで、エンジニアの給与が上がって欲しいところですが、今の状態ではそれも難しそうです。
それもまた、斜陽国家の宿命なのでしょうか?

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