それって、どんな環境ですか?
記事の内容
「エンジニアが成長できる環境」は、「エンジニアを採用しやすい環境」にも繋がります。
今回は、その環境を具体的に説明していきたいと思います。
エンジニアの成長と経営者側の成長は違う
エンジニアの成長とは何でしょうか?
いくつか、具体例を出して考えてみましょう。
事例1
そのシステムを運用して、会社は利益を上げ続けています。
最初にキッチリとシステムを作りこんだので、エンジニアは主に保守作業をしています。
事例2
そのシステムを運用して、銀行は利益を上げ続けています。
最初にキッチリとシステムを作りこんだので、エンジニアは主に保守作業をしています。
事例3
そのシステムを運用して、会社は利益を上げ続けています。
さらに会社が成長するために、ユーザーからのフィードバックを元にして、エンジニアはシステムの改修を続けています。
3つを比較してみると、全ての会社が利益を出してますが、エンジニアが積極的に仕事をしているのはAirbnbの会社だけです。
他の2社のケースでは、エンジニアはシステムを作り終えた後は、保守作業がメインで大した仕事をやっていません。
こういった場合には、経営者側とエンジニア側で、摩擦が起きやすいので注意が必要です。
エンジニアの成長と経営者側の成長の違いを認識した上で、次はエンジニアの成長を深掘りしていきます。
エンジニアの成長とは何でしょうか?
エンジニアが考える「成長」についても説明します。
様々なシステムを扱える
社内に「広告」「出会い系」「仮想通貨」といったシステムがあった場合に、要望を出せば部署異動ができる仕組みがあるといいですね。
部署ごとに扱っている技術は異なります。
なぜならば、要件が異なるからです。
広告では、高速な言語とシステムが求められます。
仮想通貨では、堅牢なシステムが求められます。
出会い系では、ユーザーの要望に合わせるために、素早い改修ができるシステムが求められます(多分)
エンジニアは、それらの全てに携わることで成長することができます。
様々な技術を扱える
PHP、Ruby、Javaなどの様々な技術を扱う機会がある。
サーバーサイドエンジニア、フロントエンジニア、インフラエンジニアなどと変に業務範囲を決めすぎずに、やる気があれば、誰もが幅広く業務を遂行できる。
様々なタスクがある
ルーティンワークではなく、新規機能の追加といった新しい課題がある。
多くのエンジニアがルーティンワークを嫌います。
ルーティンワークは外部に委託して、社内のエンジニアにはもっとコアな仕事をやってもらいましょう。
新しい技術を扱える
新しい技術にはリスクもありますが、エンジニアにとっては魅力的です。
Kotlin、Swift、AWS、Dockerといった新しい技術を使うことが許される環境が理想です。
未来がありそうな汎用性のある技術を扱える
Ruby on Rails、Pythonといった汎用性のある技術を使うことができる。
COBOLや独自フレームワークといった環境では、エンジニアにとっては辛いだけです。
一緒に仕事をする仲間がいる
エンジニアは、自分よりできる人と一緒に仕事をすることを好みます。(エンジニアに限らないとは思いますが)
逆にエンジニアを一人で放置しておくと、いつの間にか辞めていきます。
仕事の範囲
ウォーターフォール的な開発で、依頼されたことだけを実装する方法は、エンジニアにとっては嬉しくありません。
ウォーターフォールの場合だと、コミュニケーションが疎かになりがちです。
そして結果として、成果物に対して設計者と実装者との間で、責任のなすりつけ合いが始まりやすくなります。
エンジニアが設計の段階から入って、サービスを立ち上げることが理想です。
技術的な業務の割合
仕事の内容が管理業務やMTGだらけだと、エンジニアのモチベーションは下がります。
Slackなどを使って無駄を省き、できるだけ管理業務の割合を減らすようにしましょう。
まとめ
「エンジニアが成長できる環境」を分解して説明しました。
エンジニアの方にとっては、転職時の目安になると思います。
採用担当者の方にとっては、「エンジニアを採用しやすい環境作り」の参考になるのではないでしょうか。
エンジニアの離職率に悩んでいる方は、社内のエンジニアに、どれだけの項目が当てはまっているか、一度、確認してみるといいかもしれません。
Good luck with your engineer life!
▼ キャリア形成に興味がある人には、この記事がオススメです
-
エンジニアの錯覚資産の作り方【エンジニア必見!】
目次1 錯覚資産とは何か2 錯覚資産を生み出すための、いくつかの方法3 錯覚資産からの恩恵 錯覚資産とは何か 別の記事を読んでいない人もいると思うので、改めて説明しますが、錯覚資産とは、「誰が見ても、わかりやすい成果」のことを指しています。 ...
▼ 経験が浅いけど転職しようか迷っている人には、この記事がオススメです
-
実務未経験のエンジニアは1年で会社を辞めていいの?【1年で辞めた方が1000万円は得】
実務未経験のエンジニアは一年で会社を辞めるべきでしょうか? 「会社に残って経験を積んだ方がいい」という意見もあれば、「転職した方が年収が上がる」という意見もあるので、どちらが正しいのかよくわかりません。 目次1 エンジニアが一年程度で、転職 ...
▼上司について不安に感じている人には、この記事がオススメです
-
IT業界では上司があなたのキャリアを考えてくれません【自分のことは自分で!】
目次1 私がIT業界に入った頃に言われたこと2 上司は転職が一般的なエンジニアのキャリアを考えません3 多すぎるキャリアプランで上司も悩んでいます4 誰かが雑用的なITの仕事をやらなければいけません5 辛い目に合いたくなかったら、メンターを ...