記事の内容
「家族を想う時」という映画を見てきました。
簡単な映画の紹介と、「どうすれば、あの家族が幸せになれるのか?」ということを考えていきます。
この記事を読めば、映画を見ていない人でも、「幸せな人生を生きるコツ」が掴めるかもしれません^^
映画の内容
この映画は、イギリスの労働階級に所属する、ある家族について書かれている映画です。
イギリスでは、「ギグ・エコノミー」が問題になっており、そこに焦点をあてています。
「ギグ・エコノミー」とは、日本で言えばUber eatsやAmazon Flexのような働き方の総称で、会社と個人が直契約をして働く方法です。
「ギグ・エコノミー」とは、良い見方をすれば「独立した社長」を量産しているはずなのですが、その実態はただの低賃金労働者だとも言われています。
映画では、「ギグ・エコノミーで働く労働階級とその家族」について様々な側面から描いています。
その内容に共感を覚える人も、多くいるはずです。
配達員をしている最中に暴漢に襲われて、荷物を奪われていく様は、観ていて本当に悲しくなりました。
イギリス社会は思ったより荒んでいるようです。
ギグ・エコノミーのルポを読みたい人は、これらの本を読んで下さい。
家族が幸せになる方法
この家族は、一生懸命に幸せを求めているものの、なかなか幸せになれません。
観ていて悲しくなるほど、本当に幸せになれません。
そこで、私なりに、彼らが幸せになる方法を提案してみたいと思います。
幸せのゴールを決める
この家族に欠けていたことは、「幸せのゴールを決める」ということです。
彼らが「家族で幸せになりたい」という想いを持っていることは痛いほど伝わってきました。
その点では、この家族には救いがあります。
でも、彼らはそれを具体的なビジョンに落とし込む作業を怠っていました。
家族の幸せとは、4人の幸せの総称です。
ということは、さらにそれを分解することもできます。
家族の幸せ
- 父親の幸せ
- 母親の幸せ
- 長男の幸せ
- 長女の幸せ
これらの4つに分解して、さらにそれを分解して考えるべきです。
例えば、父親の幸せはこんな感じかもしれません。
父親の幸せ
- お金を月に30万円以上、稼ぐこと
- 週の労働時間は50時間未満
- 家族で一緒に食事をする時間が、週に2回以上
- 子供には勉強を頑張って欲しい
長男の幸せも考えてみます。
長男の幸せ
- 絵を自由に書くだけのお金が欲しい
- 絵を書きたい
- 家族で一緒に食事をする時間が、週に2回以上
もし、彼らがこのように、それぞれの幸せを詳細に説明していれば、妥協点がどこかに見つかったはずです。
こうすればよかった!
- 幸せのゴールを決める!
- 幸せのゴールを家族みんなに考えてもらう
- みんなの幸せの妥協点を見つける
- みんなの幸せの妥協点を向上させる
労働のルールに従う
この母親は非常に優しい人で、介護の仕事をしていました。
だからこそ、無理をしすぎて、そして不幸になっていきます。
忙しい中で、折角みんなが揃って晩餐をしている時に、母親に仕事の電話が掛かってきます。
そして、母親は仕事を引き受けてしまいます。
晩餐中なので、夜の19時過ぎであることは間違いありません。
でも、それなのに、介護のために職場に出掛けていきます。
本来は業務時間外なので、職場に行く必要はありませんし、電話に出る必要すらもありません。
それなのに、「労働のルール」を破って仕事を引き受けしまいます。
一方で、彼女が急用で仕事を休みたい時に、職場に「仕事を減らしたい」という旨の電話をしますが、上司からは「仕事のルールを破るな!」と注意をされてしまい、結局、仕事の量は減りません。
仕事にはルールがあり、それは、「サービスを提供する時」にも存在します。
そのルールを破って不幸になるのは、あまりにも馬鹿げています。
自分の良心に従って、会社のルールを破りたくなる気持ちはわかりますが、それでもできるだけルールを破るべきではありません。
なぜならば、そうやってルールを破っていては、自分の待遇がよくならないからです。
ルールを守ることで、会社への顧客の苦情が増えるようであれば、会社側が改善案を考えるはずです。
例えば、従業員が顧客に特別なサービスを提供する代わりに、深夜手当や休日手当などが貰えるようになるかも知れません。
でも、自己の裁量で休日にボランティアをしていては、決して給与は増えません。
こうすればよかった!
- サービスを提供する時も労働のルールに従う
- ボランティア作業はしない
- 自分の良心に従って、やり甲斐搾取をされることを避ける
安易にリスクを取りすぎない
父親が宅配事業を始める時に、二択を迫られました。
- 自分の車を買う
- 毎月、お金を払って会社から車を借りる
その時に、父親はお金がないにも関わらず、「自分の車を買う」を選んでしまいます。
そして、その選択が家族をもっと不幸にしてしまいます。
なぜ、そうなってしまったのか?
それは父親が夢を見て、大きなリスクを取りすぎてしまったからです。
確かに、自分で車を購入した方が利益は多いように見えます。
でも、それはリスクを見てみないフリをしたせいです。
父親は、最初は車を借りるべきでした。
そして、宅配事業が上手くいってお金が貯まったあとで、自分の車を買えばよかったのです。
こうすればよかった!
- 会社から車を借りて、小さいリスクで事業を始める
- お金が貯まってから、自分の車を買う
土台を作る働き方をする
父親の仕事は宅配業で、母親の仕事は介護業でした。
この2つの仕事は、自分自身にノウハウがたまる仕事ではありません。
仕事には、大きく分けて2つあります。
1つは、何も経験が積み重ならない仕事です。
そのため、左の人は、お金を稼ぐために常にジャンプをする必要があります。
もう1つは、経験が積み重なっていくことで、土台が作られる仕事です。
右の人は、土台ができた後は、お金を稼ぐためにジャンプをする必要がありません。
こうすればよかった!
- 両親は、経験が積み重なっていく仕事をする
自動でお金を生み出す仕組みのために頑張る
お金を稼ぐにためには、「自分が働く方法」と「自分が寝ていても自動でお金を稼げる歩法」がの2つがあります。
お金が自動で稼げる仕組みとは、例えば以下のようなものです。
自分が寝ていても稼げる仕組み
- 賃貸収入
- 貯金の利子
- ブログからの収入
- YouTubeからの収入
- 株やFXからの収入
もちろん、これらの仕組みを作ることは簡単ではありません。
でも、これらを始めないことには、仕組みを作ることはできません。
そのため、まずは動き始めるべきです。
例えば、長男はフォトグラフィ(壁に描くアート)が好きでした。
それを仲間と一緒にYouTubeにアップロードしていけば、PVを獲得して広告収入が得られたかもしれません。
こうすればよかった!
- 自動でお金を稼ぐ仕組みのために、努力をする
まとめ
「家族を想う時」という映画は、観る人の心を打ちます。
時間がある人は、ぜひ、この映画を観て下さい。
その上で、「どうすれば、あの家族は幸せになれるんだろう?」と自分で考えてみましょう。
この記事で説明した5つの提言は、日本人にも考えて欲しいと思う時があります。
例えば、システム開発をしていると、「休日対応」「深夜対応」をボランティアでしつつ、「俺だけが頑張っている」と独りよがりの考え方をしている人に出会うことがあります。
それは仕組みが悪いのであって、労働者が休みの時間を削って対応すべき問題ではありません。(たまの対応は仕方がない時もありますよ!)
また、最近は18人の保育士が一斉に辞めるニュースが話題になりました。
それ自体は悪くないことですが、辞める時に一致団結して辞める必要もありません。
労働者には、労働者の権利があります。
職場が嫌ならば、労働法にのっとって普通に仕事を辞めればいいと思います(笑)
自分の身を守れるのは、自分だけです。
労働者は、労働のルールを守って自分が定義する幸せを手に入れましょう。
Good luck!
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